1976年8月に公開されたトラック野郎シリーズの第3弾!
簡単なあらすじとキャスト情報をまとめてみました。
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映画「トラック野郎 望郷一番星」あらすじとキャスト
映画の概要
公開日 | 1976年8月7日 |
マドンナ | 島田陽子 |
ライバル・ケンカ相手 | 梅宮辰夫 |
キャスト一覧
シリーズのメインキャスト
菅原文太・・・星桃次郎
愛川欽也・・・松下金造(ジョナサン)
春川ますみ・・・松下君枝(母ちゃん)
望郷一番星に登場するメインキャスト
(マドンナ役の島田陽子)
島田陽子・・三上亜希子
梅宮辰夫・・大熊田太郎次郎左衛門(カムチャツカ)
土田早苗・・浜村涼子(はまなすお涼)
小倉一郎・・浜村紅夫
吉川団十郎・・宮城縣
小林稔侍・・横綱
港食堂店員・・上沼恵美子(海原コンビ)
都はるみ(特別出演)、松鶴家千とせ、笑福亭鶴光、コロムビア・トップ(友情出演)、ハイセイコー(友情出演)東てる美 島崎奈々 ほか
若かりし頃の上沼恵美子が登場。当時は海原千里・万里のコンビで活躍していましたが、雰囲気は今も昔も変わらずで(笑)
そして今回のケンカ相手は梅宮辰夫。北海道では恐れられているクマのような存在というイメージにピッタリの恰幅の良さで、若い頃から貫禄がありますね。
今回は北海道が舞台ということで地元が生んだ名馬・ハイセイコーが登場。その雄姿が見れるだけでも貴重な作品かもしれません。
「トラック野郎 望郷一番星」のあらすじ
トラック野郎の恒例となった積載重量検査所のシーンで「わかるかな~、わかんねえだろうな~。イエーイ。」でお馴染みの松鶴家千とせが、自身のネタで登場。
警官の怒りを買い、松鶴家が連行されそうになったところで、桃次郎とジョナサンが無線機を使って緊急指令と偽り、検査所に居た警官が一斉に出動したことでトラック野郎達は解放された。
そんなトラック野郎達のヒーロー、一番星号とジョナサン号の勇姿で始まった「望郷一番星」。
大所帯のジョナサンは家族からマイホームをせがまれ、1戸建てを購入するために人生の再スタートを切ったが、このマイホーム計画が思いもよらない波乱を引き起こすことに。
トラックを載せたフェリー上でボーイのアルバイトをするジョナサン。そんなフェリーのラウンジで出会ったのが、清楚で品のある女性・三上亜希子(島田陽子)。
もちろん一目惚れしてしまった桃次郎。ぼ~としたまま北海道の釧路港に到着。
そこでは跳ねっ返りの強い女・はまなすお涼(土田早苗)と一悶着あり、夜には、港食堂「はきだめの鶴」でお涼の男・カムチャッカと乱闘騒ぎに。
喧嘩がめっぽう強いカムチャッカと互角に戦う桃次郎。しかし鮮魚40トンを札幌へ配送する仕事が舞い込み喧嘩はワッパ勝負に。
ワッパ勝負は近道を使ったカムチャツカに負けてしまい、桃次郎とジョナサンは静内へ。
そこでフェリーで出会った亜希子と再会。彼女は競走馬を育てる牧場を経営しており、乗馬・経営などそれらしい本を買いあさって付け焼き刃の知識で良い所を見せようと張り切る桃次郎。
一方ジョナサンは、お涼の弟とブローカーの鮫田にあっせん業を打診されたが、トラック野郎の仲間にピンはねは出来ないと突っぱねる。しかしマイホームの夢もあり上手く乗せられて引き受けてしまう。
輸送先が北海道だったこともあり、トラック仲間の宮城縣(吉川団十郎)の助けを借りて家族を呼び寄せ、観光を楽しんたジョナサン。
帰りも宮城縣に家族を送ってもらうのだが、トラックのタイヤがバーストして崖から転落。トラックは大破してしまった。
宮城縣はその事故で亡くなったが、家族は母ちゃんの陣痛で事故前で下車していたので助かった。
宮城縣の葬式代わりに、盛大な盆踊りを敢行。桃次郎は宮城縣が大好きだった都はるみ(本人)に1曲歌って欲しいと頭を下げると、彼女は快く承諾。盆踊りは大成功に終わるのだった。
桃次郎は亜希子の牧場で乗馬に挑戦するが、コントロールできず馬が暴走して落馬。その様子を港食堂で面白おかしく話すジョナサンであったが、「桃次郎がじゃじゃ馬を飼い慣らす漫談」をカムチャツカは自分の女(お涼)が桃次郎に寝取られてしまったと勘違い。
桃次郎とカムチャツカは決闘に発展し激しい殴り合いの喧嘩の末、お互いノックダウンで引き分け。カムチャツカに駆け寄ったお涼と熱いキスをして二人は無事仲直りしたのだった。
桃次郎の恋の行方はというと、予想通りの展開が待っていた。亜希子はかねてから結婚を約束した獣医師と正式に婚約。蝶ネクタイで正装した桃次郎はまたもフラレてしまったのである。
亜希子から結婚のことで大事な話があると言われ、舞い上がった桃次郎だけにショックは大きかった。
さて、お涼の弟とあっせん業をしていたジョナサン。しかしブローカーの鮫田に400万円持ち逃げされ、ジョナサンはトラック野郎達に責め立てられていた。
ジョナサンは自分のトラックを売って返済すると言ったが、弟の責任を感じたお涼が自分のトラックを売ると言い、嫁になるお涼にトラックは要らないと同意したカムチャツカ。
これで解決したかに見えたが、鮫田に前金を既に渡した荷のオーナーが飛んできた。生魚40トン残ったままで、18時までに札幌に届けなければ2000万の損害が出てしまうと訴えた。
桃次郎は釧路から札幌まで、一番星で爆走。途中、トラック野郎達のサポートを受けながら無事時間内に間に合ったが、一番星はタイヤがバーストして車体もボロボロの状態になってしまった。
そんな一番星をジョナサン号が牽引する勇姿で望郷一番星の幕は閉じたのです。
感想
冒頭から松鶴家千とせが登場し、警官をコケにするプロローグは、これから楽しい喜劇が始まる予感を暗示してるかのようで(笑)。
今作はトラック野郎の中でも問題作と言われている作品。いつもなら桃次郎は一人でトルコに行きますが、なんと訳あってジョナサンの子供たちを連れて行くという教育上よくないシーンがあります。
その部分をカットして放送すれば問題ないと思いますが、以前WOWOWでシリーズが放送された時に、望郷一番星は配信されなかったとか。ファンとしては残念な結果ですよね。
ただ、このシーンだけでなく、フェリーから海に飛び込もうとする女性を桃次郎が助けるシーンも中々興奮する演出です。
すけすけでブラ無しという格好で登場したその女性は当時CMモデルとして活躍した島崎奈々。彼女を後ろから羽交い締めにする菅原文太の腰が密着して、かなり過激なシーンになっちゃってます(笑)。
お色気もこの作品の見どころの一つですが、地上波では益々放送し辛くなったのは確かですね。
あ、そう言えばフェリーで桃次郎がボーイのバイトをするジョナサンに飲み物を注文する時、亜希子の前で良いカッコを見せようと知らない「チンザノ」をホットでと言うので、ジョナサンは「グラグラ沸かしてまいります」という返しがまるでコントのようで面白い。
お色気もいいですが、桃次郎とジョナサンの息の合った掛け合いもトラック野郎の楽しみの一つですね。
そして今作で一番インパクトが強かったトラック転落シーン。都はるみの「アンコ椿は恋の花」をBGMにスローモーションで落ちていくトラックの落ちっぷりと壊れっぷりは衝撃です。
さて、次回のマドンナは誰なのでしょうか?