1979年8月に公開されたトラック野郎シリーズの第9弾!
簡単なあらすじとキャスト情報をまとめてみました。
もくじ (文字クリックでジャンプ出来ます)
映画「トラック野郎 熱風5000キロ」あらすじとキャスト
映画の概要
公開日 | 1979年8月4日 |
マドンナ | 小野みゆき |
ライバル・ケンカ相手 | 地井武男 |
キャスト一覧
シリーズのメインキャスト
菅原文太・・・星桃次郎
愛川欽也・・・松下金造(ジョナサン)
春川ますみ・・松下君枝(母ちゃん)
熱風5000キロに登場するメインキャスト
(マドンナ役の小野みゆき)
小野みゆき・・西沢夏(山猫)
地井武男・・黒田勝也(ノサップ)
せんだみつお・・桶川玉三郎
日疋重蔵・・金田龍之介
二宮さよ子・・立城はる恵
前川清 工藤堅太郎 志賀勝 ほか
相変わらず落ち着かずにフラフラと職を転々とする、玉三郎。今作は青年実業家を目指すと、やる気と自信だけはあるようですが、口だけで空回りしているダメ男っぷりを演じるせんだみつお。すっかりトラック野郎の仲間になっちゃいました。
そして注目すべき人はなんと言ってもマドンナ役の小野みゆき。いつもと違うタイプのマドンナに新鮮さがありますね。
「トラック野郎 一番星北へ帰る」のあらすじ
一番星の当て逃げ容疑で連行されてしまった桃次郎。全く見に覚えはないが、相手は間違いなく一番星に当て逃げされたという。
その相手というのがジープを運転する西沢夏(小野みゆき)。しかし当て逃げをした日は桃次郎が腹痛で休み、代行業者に運送を依頼した日だった。
一番星が事故を起こしたのは確かだが、運転していたのは桃次郎ではなかったことが明らかになり、疑いは晴れた。
ドライブイン「藤村食堂」に入った桃次郎とジョナサン。そこには運送業を辞めて青年実業家として成功すると言っていた玉三郎がコックとして働いていた。
玉三郎いわく、藤村食堂の娘のハートを射止めて婿養子になる計画を実行していると言いう。案の定桃次郎に怒られる玉三郎であった。
長野の市場で夏と再開した桃次郎。警察署で桃次郎を殴ってしまった夏は、自分も殴って欲しいと言うが、桃次郎はレディーに手を上げることは出来ないと、不意に彼女にキスをする。怒った夏は桃次郎の股間を蹴り上げて去っていった。
5年前に世話になったトラック仲間の小林太一、通称「安曇野」と出会い、材木業の景気が良いと聞きジョナサンは早速、安曇野が勤務している上松運送に入る。
しかしトラックの運転中に崖に転落。大事には至らず打撲で済んだ。一方桃次郎はダンプカーとの接触事故で路上で乱闘。乱闘の二次被害でクレーン車が一番星に突っ込み前面ガラスと飾りが破壊され1ヶ月間は仕事が出来くなってしまった。
怪我をしたジョナサンの代わりに桃次郎が材木を運ぶことになったが、なんとそこの現場責任者が西沢夏だった。これで3度めの再会である。
夏の父親でもあり、上松陸送の社長・日疋重蔵は事業拡大を狙っていたがトラック運転手のノサップ(地井武男)はなぜか社長を目の敵にしていた。険悪ムードになるが、夏が仲裁したことで場は収まった。
桃次郎の働きを評価した社長はぜひうちで働いて欲しいというが桃次郎は拒否。
夏と酒の飲み比べで勝負して夏が勝ったら上松陸送で働いてもらう条件で対決したが、酒豪と言われる桃次郎が負けてしまい、一番星の修理が終わるまで働くことに。
作業中、積み上げられた丸太が崩れ落ちて安曇野が犠牲に。一人娘を置いて逝ってしまった。桃次郎は遺骨をもって娘と一緒に安曇野の故郷へ行ったが、母親の立城はる恵は無情にも夫を罵倒し娘を受け入れてくれなかった。
後日、はる恵が上松陸送を訪問し、娘と対面するが娘は仕事を終えた夏達のところへ行ってしまった。夏と桃次郎に可愛がられる姿を見て涙を流すはる恵。夫の借金を自分一人でコツコツと返してきた彼女。夫に対する様々な感情はあるものの、やはり一人娘の事が気になっていた。
夏と父親は北海道の開拓村出身。実はノサップも同じ村の出身で夏の父親、つまり日疋重蔵を恨んでいた。開拓村が大企業の進出で無くなった時、先頭に立って反対した重蔵は買収され裏切った。
夏の両親は貧困で苦しみ死亡。孤児だった夏を引き取ったのが重蔵だった。村を追われ、必死に生きてきたノサップは身分を隠して重蔵に近づき、成功した彼をどん底に突き落とす機会を伺っていた。
ノサップの正体を知った社長は過去の償いをしようとしたがノサップは受け入れず、二人がもみ合いになっている所を夏が猟銃をもって、ノサップにこの土地から出ていくように言った。
翌日、山から木材をトラック数台で運び出そうと橋を通りかかった時、ダイナマイトを仕掛けたノサップが立ち塞がる。
橋を破壊されれば木材を運ぶことが出来なくなる。説得を試みるがノサップは言うことを聞かず、桃次郎が運転する一台だけは間一髪の所で通過することが出来たが、数台は谷底へ落ち、橋もろとも大破してしまった。
ノサップは一人、この土地から離れようとしていたが、彼の後を追う夏。幼いながらも開拓村時代の二人の絆は深かった。
そして残されたはる恵の娘。ジョナサンははる恵が働くスナックに行くと、既に辞めてこれから両親の居る石垣島に旅立つという。
魚津港の出港時間まで残り4時間。汽車でも6時間かかる所を桃次郎は4時間で到着し、母親の元に子供を送り届けることが出来た。
感想
美しいマドンナに一目惚れして、いつもならマドンナの前で「俺」から「僕」に言葉遣いがガラリと変わる桃次郎。しかし今回はそんな様子を全く見せない珍しい展開でした。
最初の出会いが激しい対立だったので一目惚れは無理ですが、3度目の再会で泥酔した時に例の星がチカチカする演出(一目惚れ演出)が発生。夏と接する機会が増す毎に惚れていった感じですね。
今回、マドンナ役を演じた小野みゆき。キリッとした切れ長の目は男勝りの役柄にピッタリ。地井武男に胸を揉まれたり、菅原文太に襲われたり、結構体を張った演技で見どころ満載。
そう言えばマドンナとキスをしたのは初めてじゃないかな?。脇役女性とのキスシーンは何度もありますが、今回が初めてかもしれません。
さて、次回はとうとう最後になってしまいますが、誰がマドンナなのでしょうか?