1月13日からフジテレビ系で水曜夜10時から放送される今作。
TOKIOの長瀬智也さんが主演ということですが、
この作品の主人公はとにかく性格・人相・口が悪いの三拍子そろった取っつきにくいキャラクター。
「なぜこんな設定にしたんだ!?」
と思わず本を手にとって独り言を言ってしまうくらい
人相が悪いですが、病理医としての腕前は確かなようです。
彼に振り回される周りの人に同情しますが、
病理医という知らなかった職業を垣間見れてちょっと勉強になりましたが
専門用語が飛び交って最初は
「つ、辛い漫画だ・・・」
と思うほどでした^^;
3巻目あたりから面白くなってきますけどね。
ということで今回は原作となった漫画を徹底紹介です♪
もくじ (文字クリックでジャンプ出来ます)
「フラジャイル~病理医岸京一郎の所見~」のあらすじ
主人公は病理医の岸京一郎。
一応医者だけど勤務中はスーツで顕微鏡相手に格闘し、
臨床医と喧嘩するのが彼の日課。
おかげで他の医師からは煙たがられていますが、
腕は確かで彼を認めている者も少なくない。
しかし口がとにかく悪いのでトラブルも多く、
その度に院長に注意されるというのがお決まりのパターン。
さすがに院長と恩師には逆らえないようです。
さて、
病理部といえば普通なら数人体制で仕事をするそうですが
岸が勤める病院の病理部は岸本人と検査技師の森井くんの二人だけ。
森井くんが優秀だから何とか保っている部署ですが
そこへ内科の宮崎医師(女性)が転科することになり
岸の指導もと、慌ただしく3人で切り盛りすることになるが・・・
病理の仕事とは?
血液や排泄物、細胞や体液を分析して、なぜそうなったのか、今どうなっているのか原因と機序には必ず因果関係があり、目に見えないところからその答えを探しだす。(引用元:フラジャイル1巻より)
ちなみに病理医は医医者全体の0.6%しかいないらしいです。
だから専門医なると食いっぱぐれはないということですね。
さて、
医師としてもまだまだ新米の宮崎。
神経内科で主に脳腫瘍の患者を診ていたけど
知識が無い自分には責任が重すぎるとか、
患者に嘘をいう(助からないのに励ます)ことが耐えられなくなってしまったらしい。
素直で真っ直ぐな性格、責任感もあって将来有望な人材だけど神経内科は向かない?
仕事に疑問を抱いていた時に岸という変わった人物と出会い
一気に惹かれていくが間違っても恋心をいだいたわけじゃない。
変人だけど病理医として自信に満ち溢れた彼の仕事に興味を持ち、
病理部のドアを叩いたのだ。
しかし病理医は患者と向き合わないが良い意味で嘘はつけない。
間違った診断を下せば患者・医師に迷惑がかかるため
今まで以上に責任のある仕事だと言っていい。
果たして新人・宮崎医師は一人前の病理医になれるのだろうか?
そんな彼女の成長を見るのもこの漫画の楽しみですが
アミノ製薬が開発した抗ガン剤の新薬をめぐって
大きなストーリーが徐々に動き出すあたりからグッと面白くなっていきますよ~。
「フラジャイル」の感想(ネタバレあり)
背が高くスラっとした体型、顔は細長く目は鋭い。
切れると鬼の形相でまくし立て、時には暴力も振るうというとんでもない主人公。
病理医・岸京一郎はお世辞にも愛されキャラではありませんが
医師としての腕は確かであり、彼のおかげで安心して診断できると思っている医師も多い。
なので煙たがられるほど性格はひん曲がっていますが
病理医として完ぺきにこなす仕事には非の打ち所なし。
医者といえば診察室で診療してくれる人や手術をする外科医を想像しますが
彼は患者を診ることはなく、細胞を分析して患者の状態を読み取るのが仕事です。
そんな彼のもとで働きたいと願い出たのが新米の宮崎医師でした。
宮崎医師が岸京一郎に感化され病理医になったきっかけ
高校生の女の子が階段で意識を失い後頭部を強打する事故を受け
医師たちは、はずみで転び、腰の痛みを訴えているから腰椎椎間板症だと診断。
しかし宮崎と岸は、その診断に疑問を感じ、
別の何かが原因なのではと考えていましたが、
案の定、脳梗塞の疑いありで緊急手術をして事なきを得たわけです。
自分に自信がなく先輩の診断に意見も言えず、
彼女1人だけだったら診断を覆すことができなかったでしょう。
岸から
「力を貸してやる!」
という心強い言葉に後押しされ、意外と彼女は大胆な行動をしますが
それもみんな患者のためを思ってやったこと。
岸は宮崎が病理部に入ることを嫌がっていましたが
神経内科から病理部へ転科することが決まったのです。
宮崎の先輩医師は、岸に
「あの子、使ってやってくれませんか?」
とお願いしていたので、漫画では描写されていませんが、
それとなく宮崎に病理部に入ることを勧めたのかもしれません。
優秀な検査技師・森井くん、実は諦めきれない夢がある?
森井くんは両親の都合で不本意ながら医大を中退することになったことが
今でも心の何処かで引っかかっている。
「おまえ、何か悩んでるんじゃないのか?」
たまに浮かない表情を見せていたのか
岸にそんなことまで言われてしまうと
やはり経済的に仕方がなかったとはいえ
医大を中退したことを凄く後悔しているのだと改めて思う。
そんな時に、余命わずかの青年と向き合う機会があって
彼は生きる希望を失い無気力状態となっていたので
森井くんは「諦めるな!」と自分に言い聞かせるように説得する。
このシーン、何だか凄く分かるんですよね・・・
だって、医大にかぎらず金銭的な理由で諦めたことってありません?
努力とかじゃなくて、自分ではどうすることも出来なくて諦めた事って本当に多いと思う。
余命を宣告された青年は働いていたけど首になり、
経済的な理由で高額な治療費も払えず、
この”経済的な理由で”というところで森井くんは沸点に到達し他の医者と衝突。
そんな彼の真剣な表情を見て、青年は残り僅かな人生を
やりたかった曲作りをする!と歩き出したのですが・・・・ね・・。
その後、子供を助けるために交通事故で亡くなってしまうんです。
・子供を助けた
・友だちができた
・1曲作れた
どうだい、これだけやれたんだぜ?
さすがにここはホロッとしてしまうしーんでした。
アミの製薬の営業・火箱直美は強かだけど本当は?
抗癌剤の新薬「JS1」が認可されるよう必至になって営業周りをしている火箱さん。
けっこう強かで目的のためなら手段を選ばず、といったところですが
彼女がそこまでして抗癌剤にこだわるのは亡くなった兄がいるから。
新薬が認可され、ひとりでも多くの命が助かれば、
と意気込んでいますがどうもきな臭い製薬会社なんです。
それもそのはず、
医者を丸め込み、治験結果を偽装して
副作用がない魅力的な薬として世に送り出そうとしているのです。
もちろん副作用がないなんてのは真っ赤な嘘で、
犠牲者が出てしまうほど事態は深刻になってしまう。
彼女は信じて疑わなかったので
現実を受け入れるのに物凄く抵抗を感じていましたが
最後は、その会社を辞めて新しい製薬会社に就職し、
イチから出直しの人生を歩み始めます。
とりあえずフラジャイルの4巻まではこんな感じ。
その他にもエピソードありますが、
また後日追記できる所は追記していきたいと思います。
ここからはキャラクターの徹底紹介です!
ドラマの参考資料としてチェック♪
長くなってしまったので2ページにしました