2016年4月23日に映画が公開となる今作。
さえない主人公役には今勢いのある大泉洋だと知って、
ちょっと楽しみにしている私。
女子高生役にはこれまた旬の有村架純、
そして旅を共にするもう一人のボーイッシュな女の子は長澤まさみ。
生きるか死ぬかのサバイバルにこの3人がどう立ち向かうのか
そして原作にあった三角関係など非常に気になるところ。
そういえば以前、実家で暮らしていた時、兄がスピリッツを読んでいたので
ブリーフ姿のクルスが登場する辺りまでは薄っすらと覚えていました。
今回折角なので映画が公開される前に借りて読んでみましたので
物語の内容や感想を書いてみたいと思います。
もくじ (文字クリックでジャンプ出来ます)
「アイアムアヒーロー」あらすじ
作者の花沢健吾さんはモテナイ・ブサメン男を描くのが好きなのか、
特に今作は少し長めの髪に黒縁メガネという容姿に、性格は人見知り、妄想癖など
モテる要素は一つもないけど一応同じ漫画家志望の彼女がいるのが救いでしょうか。
35歳売れない漫画家・鈴木英雄、連載経験はあるけど2巻だけ。
今はアシスタントとして生計を立てているうだつのあがらない人生。
そんな彼が唯一趣味としているのが、クレー射撃。
私は素人なのでわかりませんが、いわゆる銃身が長いライフルを所持しており
実弾も所有していて、これが後に彼とその仲間たちを救うことになるのです。
何気ない日常の中で、少しずつ街中で異変が起こり初め
やがて主人公の周りでも悪夢のような世界が広がっていくのです。
どこから現れたのか正体不明のゾンビ、この物語ではZQN(ズキュン)と呼ばれるものが
人を襲い、噛みつかれたものはやがてZQNになるという、ゾンビ映画にありがちな設定。
主人公の英雄はクレー射撃の練習に出かけた日に、
彼女のアパートに寄ったところ、変わり果てた姿に驚きながらも
受け入れ、最後には包丁でとどめを刺す。
街はゾンビだらけで命からがら逃げた先が青木ヶ原樹海。
そこに林間学校で合宿に来ていた女子高生・早狩比呂美と出会い、
オッサンと女子高生の奇妙な逃亡劇が始まるのです。
ZQNとは何か?
元通りの日常は訪れるのか?
どちらにしても比呂美の運命は英雄(ヒーロー)にかかっている、
という感じのストーリーです。
「アイアムアヒーロー」感想(ネタバレあり)
そう言えば作者の花沢健吾さんと主人公がどことなく外見が似てますね。
しかも漫画家という設定なので自身を投影している部分があるのかもしれません。
神経質で用心深く玄関の鍵をしっかりと締めたか入念にチェックしたり、
これは誰もがそうだと思いますが、幽霊・亡霊といった類を非常に恐れて夜はビクビクしていたのに
朝になって明るくなると元気になるというおちゃめな部分が憎めない。
仕事はというとあらすじでも書いた通り、売れない貧乏漫画家。
今は漫画家のアシスタント業をしており、そこで知り合ったのが今の彼女。
彼女の元カレもアシスタントだったけど漫画家デビューした中田コロリという人物。
口を開けば元カレの話でうんざりしているけど、
中田が描く作品が面白いのも事実なので英雄としてはフクザツな心境なのです。
ちなみに中田は英雄の才能を高くかっており「僕のヒーロー」なんて言っています。
のちに中田もZQNと戦う強い戦士として描かれており、
元カレ・今カレ同士力を合わせて戦う姿が描かれるのでしょうか。
ZQN(ゾンビ)ってなに?
感染源は定かではないですが、
ZQN(感染者)の特徴をまとめてみました
・人を襲うときは噛みつき行為をする
・噛みつかれると感染する(※1)
・血管が浮き出たような容姿になる
・感染後の発症に時間差がある
・身体能力が高くなる
・目を潰す・股間を千切るなどの自傷行為がある
・心肺停止状態であるが性器を触ると反応がある
・以前の習慣がそのまま行動として現れる
・人を襲わない感染者もいる
・人間の意志を持った半感染状態のものもいる
・頭を破壊・切断すれば倒せるが頭だけで動いたという例外もある
・攻撃性のある戦闘タイプもいる
・母性本能がある(出産したZQNが我が子をかばった)
・日の出の時間帯は活動が鈍いらしい
米1、歯がないZQNに噛みつかれても受傷しなければ感染しない
結局、話の根源である発生源は細菌テロなのか宇宙人なのか
わかってませんが、日本国内だけでなく、台湾・イタリアなど
世界各地でも発生しておりまさにパンデミック状態と言えます。
そして気になるのが感染した人だけでなく
感染者を飲み込む大きな生命体も登場しておりいよいよ物語もわからなくなってきました(笑)
ZQNと戦っていた英雄は千と千尋の神隠しに出てきたカオナシのような化物に飲み込まれ、
吐き出されて意識を失いかけるもヒロミとツグミの賢明な救助によって意識を取り戻し
復活しています。
英雄を飲み込んだ手足が複数本ある奇妙な生き物は一体なんなのか?
飲み込んだり吐き出したりしたことからまさにカオナシのような生き物でしたが
ココらへんからかなりぶっ飛んだ流れになってきたのかなと思います(笑)
個性的な登場人物
主要人物以外にも数多く登場する個性的なキャラクターたち。
それぞれの場所で必死にZQNと戦う姿が描かれますが
その中でも特に異彩を放つのがクルスという人物。
パンデミック状態になる前から動画共有サイトに
母親をバットで殴打する映像をアップして世間を驚かせ、
その後は彼を慕う者とともに民家をアジトに戦っている。
身体能力が高かったことから感染していると思われますが
比呂美と同様、基本は人を襲うことはなくZQNと戦うメインメンバー。
知能はかなり低い。
主人公との接点は今のところないですが、
こうした他のキャラクター視点で描かれるのもこの物語の特徴です。
主人公の周りだけじゃないですからね、ZQNがいるのは。
微妙な三角関係
富士の樹海で知り合った高校生の早狩比呂美と、
アウトレットモールに立てこもっていた内の一人で看護師の小田つぐみの3人で
行動を共にするわけですが、頼りない英雄でも一応は男。
散弾銃で守ってくれるわけですから女性二人は意識しないはずはありません。
俗に言う「吊り橋効果」というやつです。
ヒロミとつぐみが口論になるシーンもあったり
英雄とつぐみがやっちゃった事をヒロミが知って微妙な空気になったり。
そんな状況を察してか、誰の子か分からないが妊娠してしまった(英雄ではない)つぐみは
病院に行くと言って1人抜けだしたけど、二人に見つかり
その時に運悪く赤ちゃんZQNに足を噛まれ殺られてしまう。
二人になったら早いもので、18巻では
35歳のオッサンと女子高生が目出度く結ばれたのです。
犯罪だ!と思いながらもこの世はもう無法地帯・・・
この物語は一体どこへいくのやら・・。
でも二人の恋愛って読者が待ち望んでいたことであり
作者の得意分野?でもありますからね。
英雄と比呂美は似てる?
一度は連載経験があるものの、その後は人生下り坂の英雄と、
おとなしい性格で学校ではいじめられている比呂美。
共通点はZQNがウロウロするこの世界ではイキイキと人間らしく生きていて
比呂美自身も「この世界のほうが楽しい」といっている。
英雄もまた人生に悲観的だったけど、この世界では
散弾銃をぶっ放してZQNを次々と倒して比呂美たちを救い、
言わば「ヒーロー」のような存在。
いっそ、元の世界に戻らないほうが幸せなんじゃないの?
死と隣り合わせだけど、そんな風にさえ思えることがある。
三角関係から二人になり、お互いの気持を確かめ合って
結ばれた二人の運命が気になりますが、
この物語、少々長いような気がしますね、
人気だった前作の「ボーイズ・オン・ザ・ラン」は10巻ですし
ルサンチマンは4巻、アイアムアヒーローは2016年2月に19巻が発売されますが
2009年から7年が経とうとしてますからね。
かと言って物語は濃厚に進んでいるかと思えば
ゆっくりと進展がないまま終わってしまう章があったりと
不満に思うファンも少なからずいるようです。
例えば18巻のアマゾンレビューを見てください。
54件で星が2.5ですからね・・・^^;
英雄と比呂美がチュッチュして終わりや~ん、
という展開では流石に不満ですよね。
なので19巻に期待したいということで
読みましたら別記事で感想をアップしますね!
19巻は2月29日か、覚えておこう・・。
大泉洋さんが好きでアイアムアヒーロー見に行ったけど、良くあんなレベルの内容で海外で評価されたなぁ〜と思うよ。初めにたくさん出てきた自衛隊?は、どこに行ったのか?比呂美は、噛まれたのに何故、完全に感染しないのか?英雄に至っては噛まれたのに全く感染する素振りさえない。比呂美なんてドキュンと人間の狭間にいるという特別な役柄なのに全く活躍シーンがない。あの広がりようだと日本中に感染すると思うけど、結局、主人公達がやったのは、その場しのぎの駆逐で、根本的に何の解決にもなっていない。言いたい事は、まだ色々と沢山、まだあるけど、ビッグコミックスピリッツで人気のある漫画なんですよね?映画が端折りすぎたのかな?言いたい事は1つ。原作は知らないけど、映画の内容は御粗末で、いわゆる駄作の分類に入る作品でした。大泉洋さんのファンなので、この程度で抑えました。
コメントありがとうございます。
映画、観に行かれたんですね!
私も大泉洋さんが好きで気になる作品なんですが、まだ観て無いんですよね・・。
皆さんの評価はまあまあのようですが、ゾンビ系が好きな方ならオススメなのでしょうか。
ああ、どうしよう・・行こうかな(笑)