「結婚相手は抽選で」それぞれの結末
一年後
嵐望と好美
嵐望に裏切られた後、ショックでその後の見合いに参加せずに離島で暮らすことになった好美。
離島の看護師として1年数カ月、母親と息子の嵐治の3人で暮らしている。そう、嵐治というのは嵐望と好美の息子で別れた後に妊娠が発覚し、彼には告げずに母子家庭として育てている。
嵐望からは一月に一度、メールが送られてきて、文面の最後は決まって「迷惑なら言ってください。二度と連絡はしません」と誠実さが伺える一言が添えられていた。
迷惑というよりも、むしろ好美は彼からのメールを心待ちにしていた。しかし一年あまり過ぎた今日、彼からのメールには「これで最後にします」という言葉があり、とてつもない不安と寂しさがこみ上げてきた。
返信しなければ本当に終わってしまう。思い切って彼に近況を報告してみた。もちろん息子の写メも添付して・・・。
龍彦と奈々
龍彦の見合い抽選は未だに続いており、現在なんと23人目。約束通り奈々の時は自分から断ったが、それ以降は必ず相手から断ってきた。
奈々はというと、4人目は悪い男に当たってしまい、こちらに後がないと分かると龍彦とは対象的にしつこく付きまとってきた。
病気にかかれば見合い抽選に参加しなくて良いので、父の知人の医者に診断書を書いてもらい、対象者から外してもらうことに成功。
そして程なくして抽選見合い結婚法は廃止になり、奈々は思わず喜んだ。龍彦はというと、親のすすめで一人暮らしを始めたらしい。
そんな龍彦に奈々は思い切って電話をかけてみた。相変わらず高圧的な態度ですが、奈々も一人暮らしを考えているので、今度龍彦の部屋を見学させてもらいたいと言う。
そして最後にこんなやり取りが。
奈々「この前話していた餅ピザおごりなさいよ」
龍彦「ぜひ、今から行きませんか?」
法案がきっかけで出会った二人。法案が廃止になると距離がちょこっと縮まったようです。
嵐望と好美はメールのやり取りだけで終わっていますが、好美と自分の子供に会いに行くのは間違いなさそう。そして意外にも奈々から電話を掛けて交際に発展しそうな龍彦たち。4人目の男が相当最悪だったのか、身を引いた龍彦の株が上がったのは確かです。二人はおかしな上下関係がありますが、結婚相手として理想の男性だと気づいたのかもしれませんね。ツンデレっぷりが半端ないですね。
そしてこの物語のもう一つのテーマである「家族」。4人の将来を考えた時、切り離せないのが家族です。お互いに依存しあい、自立できないままになっていた龍彦と奈々は法案がきっかけて自立を考え、親から逃れたくて仕方がなかった好美は母と寄り添う生き方を選んでいます。(離島生活で母が変わったことも大きい)
「抽選で結婚相手を決める」という非現実的な世界だけど、登場人物たちの言動や考え方は結構リアリティ感があり、同じ状況だったら同じような行動をしてそうで面白かったです。
放映が始まったら、1話~最終回までのドラマ感想を書いていきます!