そして親友の百合について
幼い頃から「ちょうだい」が口癖だった彼女は真由子から父と諒一を奪い、
それでも「私達親友でしょ?」という自分勝手で自己中心的な性格を形成してしまったのは彼女のせいではないかもしれない。
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そう、彼女の家庭環境を考えると同情の余地はあります。
お店を経営する両親はほとんど家におらず、家政婦を雇ってるとは言え弟達の子守をするのは彼女。
両親からの愛情を受けずに育った彼女が、真由子の幸せそうな家庭環境を羨ましいと思うのも当然です。
そして母親の病死、弟の事故死という悲しい出来事に、
涙を流さなかった百合はどこか感情を置き忘れてきてしまったのか、と思うくらい寂しい女の子だったのです。
百合はよく真由子にこんなことを言ってました、
「あなたは笑っていなきゃダメよ」と。
しかも笑顔を奪ってしまったのは自分だということも自覚していたはず。
「その幸せ、私にちょっとくらいちょうだいよ」という気もちがあったのですから。
彼女が危険だと思う点は「罪の意識がない」ということでしょうね。
真由子が直巳を調教するストーリーも面白いですが、
上記のように対照的な女の子を登場させて大切なものを奪い合い、
復讐するという構成が本書を面白くさせる要因かもしれませんね。
あのぉ〜
「復習」でなく「復讐」ではないでしょうか?
受けるイメージが大きくズレます。
ご指摘ありがとうございます。
修正します。
中山美穂さんのファンなので、どうしても真由子ひいきになりますが。
真由子の家は、とても芸術的で上品で素敵で何よりです。
百合は、活気があって、嫉妬深くて、女の感情を全て出しててわかりやすい子です。
諒一は、心の底では、真由子を思ってましたが、義理人情から、そう悪い子でない百合と一緒なったのでしょうが、実は、他にも若い女性とも、デートしてたようで、曖昧な感じは、ハンサムは田辺さんにぴったりですね。
結果、百合はとても損な女性でした。年をとれば、とるほど、ただのつまらない口うるさい主婦になるだけで、
その逆が、真由子で、40過ぎでもお上品は美貌はそのまま、仕事は出世、有名な作家達と仕事を通して知り合いでもあり、
あまり生活感のないクールな女性。
ここが現実的なんですよね。結婚することで、不幸になることもある。独身でいても、カッコよくいられることがある。
最後の結末は、諒一さんが、別の若い女性と再婚してしまったことは、超現実的で、ちょっと笑えました。
コメントありがとうございます。
結局ドラマ見ていなかったので気になっていました。最後は小説と同じなんですね。