逃げきれる?「ナオミとカナコ」原作ネタバレありの感想&二人の結末は

ナオミとカナコがやらかした初歩的な4つのミス

「一番注意しないといけないところでしょ!」

そんな凡ミスをおかしてしまった彼女たちの行動をまとめてみました。

1、監視カメラ

夫殺害後、バッグに入れてマンションの部屋から駐車場に移動する時、
女二人が大きなかばんをせっせと運ぶ姿を撮られていたらどうするのか?

林にATMでお金を下ろさせる時、
自分たちはATM内に入らなくても付近で林と接触していれば街頭の監視カメラに写るのではないか?

案の定、監視カメラにはバッチリと写っていたわけですが
どうして彼女たちは綿密な計画を立てていたにも関わらず
このような初歩的なミスをおかしてしまったのか。
マンションにかぎらず、都会であれば至る所に監視カメラが備え付けられているので
犯人の足取りは意外なほどあっさりと割れるものです。

しかも林が出国するのを見届けないといけないのはわかるが
空港に監視カメラがあることくらいわかるはずなのに・・・
林とは空港内では絶対に接触は避けて遠巻きで監視する程度にとどめておけばよかったのに
しっかりと3人でコーヒーまで飲んでいるあたり、どうしようもない。

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2、夫と林の服装があまりにも違いすぎる

夫がお金をおろしているように見せかけるはずなのに
その代役を頼んだ林の格好はヨレヨレのTシャツにズボンという
英国かぶれの達郎が普段決してしないファッションだ。

更に夫が勤務中に出金しており、
たまたま外回りをしていたので運が良かったものの、
もし夫が社内にいたらお金を下ろした奴はだれなんだと早々に身バレすることになる。

3、夫が失踪した動機があまりにも不自然

”顧客のお金を横領した”これだけで立派な犯罪だけど
引き出したお金は200万円、自身の貯金は手付かずで海外に逃亡するのはありえない。

彼は200万円と言うはした金でどうして上海に行ってしまったのか?

同僚が疑うのも無理は無い話です。

4、横領の仕方が行員としてはありえない方法

今回、斎藤夫人の口座から1000万円を送金したわけですが
通常、大金が動いた場合、必ず支店長がチェックをするらしい。
しかし達郎が勤務する銀行の支店長がチェックしていなかったので
たまたま疑われずに送金できたのだ。

もしそのようなことをする場合、
他行に新規で口座を作り、そちらに送金して窓口で一気に下ろすのがスマート。
今回のようにATMで100万円を下ろすのはありえないから不自然であり事件に巻き込まれたのかと思うのである。

なので監視カメラに写った男は確かに達郎に似ているが
服装も含めて同僚には不自然に見えたと言うわけです。

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意外な人物が二人を追い詰める、二人の結末は?

「まさかここまで追いつめられるとは・・・。」

そう、二人にとって脅威となる人物が現れたのです。
その人物は達郎の妹・服部陽子。
加奈子とは同い年で性格は達郎以上に自信家で頭も切れる秀才だ。

※原作の陽子は達郎の妹という設定です

兄が会社のお金を横領して失踪したという不可解な事件は納得出来るはずもなく
探偵を雇い独自に調査を始めたからさあ大変。

もちろん初めから加奈子を疑っていたわけではないが
兄が失踪した前後をどうしても知りたいとマンションの監視カメラのチェックを始めたのだ。

警察が介入しないかぎり監視カメラをみることが出来ないが
警察の協力を得た陽子は監視カメラの映像を見て愕然としただろう。

失踪したと思われる当日に兄の姿はなく、
女二人が駐車場にバッグを持って車に積み込んだ姿が写っているので言い逃れは出来ない。
もちろん、ATMの男は兄じゃないのでは?と思った口である。

「お兄ちゃん殺したでしょ!」

妹の執念ともいうべき今回の調査で追い詰めた二人。
しかしナオミとカナコが素直に捕まるわけもなく、
出頭当日朝に、こっそり高飛びしようと考えたのですが
マンションのエントランスの影で待機していたのが妹の陽子です。
恐るべし妹の執念。

逃がすわけにはいかないという妹と絶対に逃げてやるという二人のカーチェイス、
そして空港で妹を撒いて無事出国することが出来たのです。

二人に逮捕状が出ていなければ出国できるということでしょうか。
実は二人はあっけなく捕まるのかと思いましたが、結末は意外でしたね。

妹が私立探偵のように追い詰めていく様子や、
加奈子と直子が密に連絡を取り合い励まし合う姿が非常に印象的でした。

加奈子は言ってました、
「美味しい水が飲みたい・・・」

それはどういう事かというと、夫の暴力で口内が傷つき、
水の味さえもわからない時がある。

そんな一言を言われた直美は助けない訳にはいかないでしょう。
父親のように暴力を振るう男はこの世から排除すればいい。
親友が受けた傷は、直美の古傷がズキズキと痛む辛い出来事だったのです。
だからなんとかしなければ!と本人以上に思っていたのかもしれませんね。

登場人物&相関図の紹介はこちら

 

追記:加奈子の妊娠について

実は犯行後に体の調子が悪くなったことから
妊娠検査薬を試したところ陽性反応。
しかし加奈子は意外にも乱れること無く冷静で産みたいとさえ思っていたのです。

もちろん親友の直美は反対。
「あの男の子供でしょ?」
もっともな意見です。

だけど加奈子は「死んでもいい」というところまで追い詰められた状態から
子供を授かり「生きなきゃ」という母親としての本能が芽生えたのも事実。

あの人の子供でもあるけど私の子供。

無事出国手続きを終えた加奈子。
子供を出産して幸せな生活を送ることが出来るのか。
その辺りは私たち読者が想像する部分ですが
今まで肉体的にも精神的もつらい思いをしてきたのだから
母子と親友の直美の3人で幸せに・・・・・?!

と思いましたがよく考えたら二人は殺人犯でしたね・・^^;
それでも二人を応援したくなるのはこの物語だからなのでしょう。