「ノーサイドゲーム」相関図・黒幕は滝川じゃない?!登場人物徹底紹介

2019年7月7日より放送スタートしたドラマ「ノーサイドゲーム」。

主演は大泉洋さんで、全くの素人が社会人ラグビーのジェネラルマネージャーに就任し、廃部の危機から救う物語。また、部の復活だけでなくラグビーの試合などを運営する協会のあり方にも疑問をいだき、改革に乗り出す熱血ドラマ。

今回は、原作小説を読んでみましたので、登場人物などを徹底紹介していきたいと思います。

※ネタバレも含みますので、知りたくない方はご注意くださいませ。

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相関図

今回のドラマは、大きく分けて2つのテーマがあります。

1、アストロズ優勝とラグビー協会の改革

2、カザマ商事買収に関わる問題と社内政治

1に関しては池井戸氏の作品ですし、ドラマですから優勝は既定路線なのは皆さんも予想されていることと思います。これに関しては、今後の展開が非情に気になる!なんて方はいないでしょうね。

問題は(2)のカザマ商事の買収絡みです。主人公は経営戦略室から外され工場へ飛ばされました。この飛ばした人物は滝川だと言われていますが、実は別の人物なのです。

そしてカザマ商事買収は、トキワ自動車にとってとても危険な買収案で、カザマ商事はトキワ自動車の経営を揺るがす大きな問題を抱えていました。

また、カザマ商事買収を出世の道具に利用し、取締役になった人物こそ君嶋の最大の敵となります。もちろん滝川ではありません。

なので、相関図に関してはアストロズの選手などは省き、買収に関わった人物たちで作ってみましたのでご覧ください。

そうなんです、黒幕は君嶋の上司・脇坂賢治だったのです。

ドラマの前半では、脇坂は君嶋に寄り添う良き上司に見え、一方、滝川はいかにも悪役といった印象を受ける演技で、皆さんも予想外の展開に驚かれると思います。

カザマ商事買収に関して、滝川主導の元行われていますが、実は脇坂が風間社長に「滝川に話を持ちかけてみろ」と提案したんです。

買収価格1000億円では高すぎると経営戦略室の君嶋は突っぱねたので、脇坂は君嶋の存在が邪魔になり横浜工場へ左遷。

脇坂が風間社長に買収価格の引き下げを提案し800億円での買収が進められる。

カザマ商事の事業とトキワ自動車の事業は親和性が高く将来性もあり、さらなる事業拡大に期待できる。

だから滝川が営業部の威信を掛けて買収を進めていたが・・・・

買収案に潜んでいた悪巧み

カザマ商事買収の前に、白水商船のタンカー事故が2年前に起きて、犠牲者及び海洋汚染で多額の賠償金を支払うことになった白水商船。

白水商船は事故とカザマ商事から購入したバンカーオイルとの因果関係を横浜工科大学の森下教授に依頼。

しかし森下教授はカザマ商事に3億円で買収され、因果関係があったにもかかわらず、白水商船には「シロ(因果関係無し)」と回答しました。

森下教授の買収は、脇坂が風間社長に提案。カザマ商事を救うためではなく、自分の出世のために唆したに過ぎません。

そして取締役会で滝川がカザマ商事買収に関する承認を得ようとしたその時に、暴露したのです。

「カザマ商事には重大な問題を抱えている」と。このまま買収すれば、投資した金額だけでなく、それ以上に負債を抱え、会社の信用問題にも発展する。

それを、あたかも未然に防いだ脇坂は取締役に昇進。逆に滝川は関連会社に飛ばされてしまったのです。

しかし、脇坂は君嶋に事実を突きつけられ失職。脇坂は「隠蔽教唆」という犯罪も犯しているので刑事告訴も免れないでしょう。

君嶋いわく、滝川はいずれ本社に戻り、次期社長として活躍するだろうとエピローグで語っています。

あれだけ敵対していた人は、実はアストロズのことを真剣に考えて君嶋に反論していたということ。一方、脇坂に関しては、何を考えているのか掴めず、不気味さを感じるようになっていた。

ドラマでもちょっとずつ本性を表してくると思うので、彼の言動を注視してみてください。

もちろん、今回ご紹介した内容は、あくまでも原作小説のお話です。ドラマでは若干異なることもあると思いますので、ご了承ください。

ノーサイドゲームの登場人物紹介

原作ネタバレ記事でも人物紹介はしましたが、ここではもう少し詳しくご紹介します。

トキワ自動車

君嶋隼人(きみじまはやと)

大学卒業後にトキワ自動車の営業部に入社。営業成績を評価され、本社勤務となり、企画部、営業推進部を経て新設された経営戦略室に配属となり勤続22年目になる。

カザマ商事買収を反対した後、横浜工場の総務部に異動。ラグビー部アストロズのジェネラルマネージャーを兼務することになる。

滝川桂一郎(たきがわけいいちろう)

常務取締役本部長。トキワ自動車の屋台骨を背負っていると言われており、社長候補の一人。父親がラグビーをやっていたので、子供ころは高校ラグビーを見に行っていたらしい。君嶋とは論敵だが、敵対心は無い。学生の頃は経済的に苦労しており、同級の風間がバカにしていたのは知っていたという。だから風間を見返してやりたいという思いがあった。脇坂と風間が高校の同級生という事実を知らない。

脇坂賢治(わきざかけんじ)

経営戦略室長。滝川とは同期だが、性格は真逆。静かに社長の椅子を狙っているあたりが不気味さを感じさせる。君嶋を飛ばしたのも、風間社長に隠蔽教唆したのも脇坂。目的のためなら手段を選ばない非情な人物。

藤島レナ(ふじしまれな)

海外事業部所属。自他ともに認めるアストロズの熱狂的なファン。職場では後輩に恐れられており、27歳にしてお局様的な存在。七尾圭太の教育係で、マイペースの七尾に頭を抱える。しかし七尾がラグビー選手と知って態度が急変。彼を応援する1ファンとなる。ドラマでは二人の関係にも注目したい。

島本博(しまもとひろし)

トキワ自動車社長。創業家出身。ラグビーには並々ならぬ情熱がある。赤字経営が続くラグビー部ではあるが、プラチナリーグ創設に賛同したのも島本であり、アストロズが活動できるのも社長の存在が大きい。

アストロズ

柴門琢磨(さいもんたくま)

元城南大学ラグビー監督。三連覇という偉業を成し遂げたにもかかわらず更迭される。高校ジャパンでキャプテンを務めたナンバーエイト。大学時代は1年からスタメンで活躍。大学選手権を3度制覇。4年生のときにキャプテンとして優勝。プラチナリーグでも活躍後、城南大学ラグビーの監督に就任。君嶋とは大学の同期だが一言二言会話した程度の関係だった。相手を徹底的に叩き潰す攻撃ラグビーを得意とする。

佐倉多英(さくらたえ)

総務部。アストロズのアナリスト。性格は明るく前向きで、選手一人一人の分析力は確かなもの。小学生の頃、父親はトキワ自動車ラグビー部(現アストロズ)の選手だった。父がガンで亡くなったときにアナリストという仕事を知り、今に至る。彼女の分析は大学で学んだ統計学も生かされている。

岸和田徹(きしわだてつ)

通称テツ。総務部。アストロズのキャプテン。浜畑とは対照的でポジティブ。ムードメーカーでリーダーとしての資質を併せ持つ。多英と同じで考え方はポジティブで情熱的。

浜畑譲(はまはたじょう)

チーム一の人気を誇る選手。日本代表に選ばれたことがあり、低迷しているアストロズの現状に何かと不満を口にする。思ったことをはっきりと口にするタイプ。35歳という年齢的な不安を抱えている。代表に呼ばれなくなったが、円熟味の華麗なプレースタイルは健在。ドラマでは誇張しすぎ。

里村亮太(さとむらりょうた)

日本代表としての出場経験があるスター選手の一人。トキワ自動車では品質管理課に従事。岸和田とは対照的で消極的・悲観的な考え方。日本モーターズに誘われ、移籍を決意する。表向きは廃部危機のあるチームに居たくないと言っていたが、実は佐々にポジションを奪われる危機感があったから。

七尾圭太(ななおけいた)

小学校の頃にニュージーランドに移住。サッカー少年だったが、異国の地で母が探してきたチームがラグビーだったことがきっかけで始める。大学2年のときに膝を故障し、出場機会を逃してしまう。ラグビーに関して消極的だったがレナの猛プッシュでラグビーに専念する。トキワ自動車では海外事業部に所属。マイペースな性格で教育係の藤島レナを苛立たせることも。

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その他

津田三郎(つださぶろう)

60歳を迎える白髪交じりの小太り。元日本代表選手。36歳で現役引退。4半世紀近く指導者として歩んできた。伝統(OBが口を出す)を重んじる城南ラグビーの歴史に泥を塗った柴門を心底嫌っており、更迭した張本人だと言われている。既得利権への執念は凄まじい。

風間有也(かざまゆうや)

祖父が設立した会社なので三代目になる。一時は低迷したが、父がオイル関連事業で成功。しかし現在は同業他社に押され、ジリ貧状態が続いている。そして白水商船のタンカー事故が発生し、カザマ商事は脇坂の案で会社を売却することを決意する。

富永重信(とみながしげのぶ)

日本蹴球協会会長。日本教育大学ラグビー出身。協会が改善しようとしないのは、この人の存在が大きい。観客動員数を増やそうとせず、アマチュアリズムだの貴族のスポーツなどと綺麗事を言って改善策を講じない。

木戸祥介(きどしょうすけ)

日本蹴球協会の専務理事。君嶋の改革案に積極的になれなかったが、彼の情熱に負けて動き出す。

森下章一(もりしたしょういち)

横浜工科大学教授。カザマ商事が開発を進めるカントリークラブの反対運動に参加していた。しかし風間社長から3億円で買収されたことで、反対運動からはピタリと身を引いた。白水商船から依頼された分析結果は「クロ」だったが「シロ」と回答。

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キーマン

星野信輝(ほしののぶてる)

トキワ自動車研究所の研究員。横浜工科大学の森下教授の研究室に在籍していた。そんな関係から森下教授からバンカーオイルの分析を手伝ってほしいと依頼を受ける。分析結果ではオイルと事故の因果関係は有ったはずなのに「シロ」とした森下教授に疑念を抱く。トキワ自動車がカザマ商事を買収することから君嶋に相談する。

青野宏(あおのひろし)

カザマ商事が開発を進めるカントリークラブの責任者。風間社長から森下教授に渡ったとされる3億円は、青野が手渡していることから隠蔽工作の秘密も知っている。

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