1978年8月に公開されたトラック野郎シリーズの第7弾!
簡単なあらすじとキャスト情報をまとめてみました。
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映画「トラック野郎 男一匹桃次郎」あらすじとキャスト
映画の概要
公開日 | 1978年8月12日 |
マドンナ | 原田美枝子 |
ライバル・ケンカ相手 | 川谷拓三 |
キャスト一覧
シリーズのメインキャスト
菅原文太・・・星桃次郎
愛川欽也・・・松下金造(ジョナサン)
今作は松下家の登場シーン無し(写真のみ)
突撃一番星に登場するメインキャスト
(マドンナ役の原田美枝子)
原田美枝子・・月田えり子
せんだみつお・・桶川玉三郎
川谷拓三・・矢野駿介
樹木希林・・石部スミ
辰巳柳太郎・・桶川半兵衛
亜湖・・ジプシーマリー
樹れい子 中村玉緒 小宮和枝(声)金子信雄 ほか
当時、35歳だった樹木希林さんがマドンナ役の上司として登場。桃次郎に片思いするユーモア溢れる女性を演じていますが彼女のイルカのモノマネがとても上手で印象的でした。
今作は冒頭に登場した幹れい子やジプシーマリーを演じた亜湖、そしてマドンナ役の原田美枝子がグラマラスな水着姿を披露するなど見ごたえある作品に仕上がっています。
「トラック野郎 突撃一番星」のあらすじ
1970年代後半、日本は空前のUFOブームの真っ只中。焼きそば、ピンクレディー、そして洋画「未知との遭遇」が日本で公開され、ブームに影響される人が多く、桃次郎も例外ではなかった。
一番星号にはUFO関連書籍だけでなくアンテナに通信機器まで積み込む徹底ぶり。桃次郎はUFOの女性乗組員との出会いを求めていた。
所変わってフェリーで三重県の鳥羽港に向かっていた桃次郎とジョナサン。スタイルの良い美しい女性・小百合(樹れい子)が桃次郎にボディータッチで誘惑。
そこへ怪しいセールスマンの男・桶川玉三郎(せんだみつお)がタイミングよく登場。イングランド製の白いスーツを桃次郎に売りつけ、小百合の「似合ってる」という言葉に気を良くした桃次郎は47000円のスーツを即買い。
フェリーを降りたら会う約束をしていたが、玉三郎と小百合に逃げられてしまった。実は被害にあったのは桃次郎だけではなかった。白いスーツを着た間抜けな男、ジョナサンもその一人。スーツは仕立てが悪く濡れると縮み、引っ張ると直ぐに敗れる粗悪品だった。
その夜、桃次郎は一番星号を走らせていると前方に変わった服(ウエットスーツ)を着た女性・月田えり子(原田美枝子)が立っていた。近未来的な印象だったので、桃次郎は宇宙からの使者だと勘違い。桃次郎とジョナサンが小競り合いをしている間にえり子は立ち去っていた。
インチキセールスマン玉三郎を発見した桃次郎とジョナサンはドライブイン「海女の郷」で捕まえて、容赦なく絞め上げていた。玉三郎は一年前まではトラック家業をしていたと言い、ジョナサンに助手として使って欲しいと懇願。
仕方なく玉三郎を助手として雇ったのはいいが、大食漢で役立たず。ジョナサンは正直持て余していた。
しかし玉三郎と店に偶然立ち寄ったえり子が幼馴染みだと知ると桃次郎の態度が一変。助手どころか共同経営者にしてやる替わりにえり子を紹介しろという桃次郎。
早速えり子が勤務する水族館を訪れた桃次郎と玉三郎。彼女がいる水族館へ足を運ぶようになる桃次郎だが、えり子の上司でイルカ博士と呼ばれる石部スミ(樹木希林)に好かれ困惑。
日が変わってドライブイン「海女の郷」では父親から届いた手紙で頭を抱えていた玉三郎。実は以前、父を安心させようと、運送会社を経営し従業員を複数人雇っているとホラを吹いてしまったのだ。
そして今回、息子の晴れ姿をひと目見たいと東京に来るという。トラック野郎達にバカにされながらも、結局桃次郎たちは一芝居打つことになった。
知り合いの運送会社社長に頼み込み、社名を変えて大掛かりな嘘が始まったが、調子に乗りすぎた玉三郎に桃次郎が激怒。挙句の果てに父親に嘘がバレてしまったが、父親は信じたふりをしてその日は帰っていった。
スミが所有するボードで真珠研究所へ、えり子を送り届け、桃次郎も一緒に降りようとするがスミに引き止められて、予想外の海上デートをスミとすることに。
海上では矢野駿介(川谷拓三)が真珠の養殖研究をしていた。先日、駿介とはドライブインで肩がぶつかって喧嘩した相手。海上で第2ラウンドが始まったが桃次郎は海に落ちて気を失い、スミに助けられる。
意識が朦朧とする中、桃次郎はえり子が介抱をてくれていると勘違いし、スミと抱き合うようにキスしてしまう。
一方、ジョナサンは不況続きで仕事が貰えず、苦肉の策として運賃をダンピングして仕事をとった事が仲間にバレてトラック野郎達に責め立てられていた。
騒ぎに駆けつけた桃次郎。初めはジョナサンをかばったが、ダンピングしたことが本当だと知り、激昂した桃次郎は「出て行け!」と店からジョナサンを追いやった。
とあるドライブインに休憩に入ったジョナサンはダンサーのジプシーマリー(亜湖)と出会い恋に落ちる。これから下呂で公演があるという彼女に見に行く約束をしたジョナサン。
一方、桃次郎は結婚話が持ち上がったえり子が高山に帰省していると聞き、慌てて下呂へ向かったが、結婚話はえり子の母親のことだった。
ジョナサンも同じくマリーを追って下呂に来ており、彼女が出演するオリオン会館に入り浸っていた。そしてトラック家業を辞めてマリーのマネージャーになることを決意。マリーから「パパ」と呼ばれ、その気になってしまったジョナサン。
玉三郎もこっそり地元に帰ってきていた。父親は下呂に仕事に来ていた玉三郎の従業員(トラック野郎)たちを招待したいと芸者を呼んで盛大な宴会を開いた。息子の茶番に気づいていた父親は皆の前で玉三郎に頭を下げさせ、皆の優しさに改めて感謝した。
桶川親子の一件は片付き、宴会はまだまだ続いていた。2次会はストリッパーを呼んでいると良い、目の前に現れたのはマリーとマネージャーのジョナサンだった。桃次郎とトラック野郎、そしてジョナサン双方が驚く展開に。
桃次郎は改めてジョナサンに問う。トラックを捨てる覚悟があるのか?家族を捨てるのか?
しかし、もう少しだけほっといて欲しいというジョナサンであったが、二人の会話を立ち聞きしていたマリーはジョナサンが落としていった免許証を拾い、家族が揃った写真を見て自分から身を引いたほうが良いと悟る。
マリーはジョナサンに一緒に死のうといい、毒薬(実は睡眠薬)を先に飲みジョナサンの前で意識を失う彼女。後を追うようにジョナサンも睡眠薬を飲んだが、気がついた時は彼女はもう居なかった。マリーが桃次郎に渡した手紙には、「目が覚めたら皆さんの仲間にしてあげてください」と書かれてあった。
ジョナサンの恋が終わったのである。
えり子が可愛がっていたイルカ2匹が逃亡。えり子は諦めてしまったが桃次郎は一人でも探すと言い、ケンカ相手の駿介も今回だけは協力するという。
日が暮れても、辺りが暗くなっても探し続ける二人。そしてとうとう朝を迎えようとした時、2匹のイルカが目の前に現れた。
イルカが無事帰ってきたお祝いに海の見えるレストランで桃次郎とえり子はワインで乾杯。会話も弾む中、彼女は女性からプロポーズをするべきか悩みを打ち明けた。
桃次郎は自分のことだと勘違いし、相手もきっと待っていますよと勇気づけるのだが・・・。
駿介に思いを寄せていたえり子。しかし彼は、えり子の亡き父の意志を継いで真珠の研究を続けており、完成するまでは結婚は出来ない。だから他にいい人を見つけて欲しいと彼女に言う。
外は荒れ狂う嵐だったので駿介は海上にある養殖場を見に行くと行って出ていってしまった。
一方、桃次郎はえり子がプロポーズを待っていると勘違い。ピンク色のスーツに身を固めて彼女の元へ愛の告白をしに行ったのだが、彼女の目には涙が。実は嵐の夜に駿介が遭難し今も行方がわからないという。
話し込んでいる二人に駿介発見の知らせが舞い込み、慌てて彼の元へ駆けつけるえり子。駿介は重体で1時間以内に手当をしなければ命が危ない。
桃次郎は一番星で病院まで送ると言ったが、どこも受け入れ拒否。たらい回しにされながらもなんとか受け入れ先が見つかり、手術は成功。
桃次郎は病院を去る時、えり子の写真が入ったペンダントを彼女にプレゼント。えり子は桃次郎の気持ちを悟ったような表情をしていたのだった。
ラストシーンは一番星とジョナサン号、そして今回は小さなトラック「三番星号」に乗った玉三郎の姿もあった。
感想
三重県と岐阜県を舞台にした今作。UFOブームにあやかって、序盤は見事にUFO一色。一番星号が受信した色っぽい声の主は声優の小宮和枝でした。
そしてナショナルCMのパロディ。「あかる~いナショナル♪あかる~いナショナル♪」は皆さんも懐かしいメロディだと思います。それを「あかる~い松下」と楽しそうに歌うせんだみつお。そう言えばジョナサンは松下ですからね。
さて、今回は男性ファン(ファン=男性かな?(笑))にとって嬉しいシーンが多い。スタイル抜群のホットパンツ姿の幹れい子が桃次郎を誘惑するシーンが冒頭にあったり、ジプシーマリーのダンスは一見の価値あり。彼女のバストはとにかく美しいの一言(笑)。
そしてマドンナの原田美枝子はイルカのトレーナー役だったので水着姿を披露してくれますが、彼女のグラマラスなバストに桃次郎も釘付けです。あどけない表情とのギャップがまた良いですね。
ちょっと下品な感想になってしまいましたが、「トラック野郎」は「お色気」も魅力の一つです(笑)。
さて、次回は誰がマドンナなのでしょうか?