面白い!ドラマ原作「怪盗探偵山猫」あらすじと感想ネタバレあり

2016年1月16日からスタートする今作。
かっこ良く登場してかっこ良く去っていくという
窃盗犯が主役のちょっと変わった物語で
悪党から多額のお金を鮮やかに盗みだす彼は正義の味方なのでしょうか?

そんなエンターテイメント性の高い原作がドラマとして登場。
主役はKAT-TUNの亀梨くん、メインキャストに成宮寛貴さんや
広瀬すずさんなど豪華メンバーで土曜の夜を賑わしてくれそうです。

そんなドラマの原作を読んでみましたので早速ご紹介!
結構面白いですよ~♪

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「怪盗探偵山猫」のあらすじ

三軒茶屋のオフィスビルに入っている会社の金庫から1億円が盗まれた。
特に荒された形跡もなく金庫を開けるまで被害に気づかなかったらしい。

犯人は巷で噂の山猫という窃盗犯で足取りはつかめていない。
それどころか被害にあった会社の裏稼業が明るみになり、
社長が逮捕されるという急展開で幕を閉じた。

どうやらこの会社は業務の中で入手した顧客情報を利用して
振り込め詐欺を行っていたのだ。

山猫と呼ばれる窃盗犯はこうした悪事をはたらく者から
大金を巻き上げ懲らしめる、言わば現代版ねずみ小僧とも言えれる存在で世間を騒がしている。

しかし出版社の社長が強盗に殺される事件が発生し、
現場には署名入りの張り紙が残されていたので彼が疑われることになったが
これまでの彼の犯行から考えると明らかに相違がある。

・盗んだお金が少額
・殺人

彼は多額のお金を盗み取る窃盗犯だが人を殺めたことは一度もない。
では一体誰が犯人なのか?
出版社の社長はなぜ殺されたのか?
事件の真相を究明するためにそれぞれ全く立場が異なる人達が動き出します。

・上司の命令で事件を追う出版社の勝村
・担当を任せられた刑事の霧島さくら
・本庁から派遣された関本警部補
・ぬれぎぬを着せられた山猫

彼らが辿り着いたその先は?
どうやらただの強盗殺人ではないらしい・・・

いかがでしょうか?
正体不明のヒーローは最後まで謎の部分がありますが
事件は意外な展開をみせるので目が離せません。

それではもう少し詳しく感想も踏まえながらご紹介していきましょう!

 

予想外の展開「怪盗探偵山猫」感想

※ネタバレあります

演歌を口ずさみながら颯爽と現れるニューヒーロー。
音程がずれているのがたまにキズですが、
仕事は早く現場を荒らさないスマートなやり方で
悪党から金を巻き上げる彼は一体何者?。

そんなヒーローが今回殺人犯の濡れ衣に!
山猫の流儀は犯行現場に必ず2枚置手紙を置いていくのですが
1枚はターゲットへ、2枚は警察への密告文。

どういうことかというと、
お金を盗むがおたくらの悪事を警察にばらしちゃうよん♪
というターゲットにとっては被害届を出しにくい状況を作っているのです。
もちろん、被害者=悪党ですから自業自得ですけどね・・・。

中には警察に被害届が出されるケースも有りますが
彼は一度も警察に捕まったことがなく全く正体不明の存在なのです。

そんな彼の名が残された強盗殺人現場の被害者は、
かつて大手出版社の編集長・今井洋介で、勝村英生が慕っていた人物。

勝村にとって今井は仕事の師匠。
仕事の取材としてではなく個人的に真相を暴きたい
という思いがある中、大学時代の先輩で刑事の霧島さくらと
事件の情報を共有しながら少しずつ犯人を追い詰めていく勝村。

キーマンはやはり勝村英生か

勝村は殺された今井と職場が一緒で可愛がられていたので
今井が退職した後も交流があった。
しかし生前、

「勝村、俺は信念が揺らぎそうだよ」

そんなことを吐露していた今井は、
経営する小さな出版社が行き詰まり、自殺も考えていたようです。

彼が最後に発刊した雑誌には見覚えのある桜を背景に
休刊のお知らせと、
真実はあなたの目の前にあります”という意味深な言葉が綴られていた。

また今井は生前、サクラの花びらをモチーフにしたネックレスを
交際していた彼女に託し、それを勝村に渡して欲しいと言っていたので
彼女は勝村にそのネックレスを託した。

今井社長が残したメッセージとは?

経営に行き詰まっていた今井社長は、ある情報をキャッチして
それをスクープとして記事にせずに、あろうことかユスリのネタにしていたのです。

しかも一度ならず何度も・・・・、
彼が手にしたネタは麻薬密売に関する情報で、意外な組織が関わっていたのだ。
麻薬組織とはいえ、自分もそれをネタにユスリをした犯罪者。
今井は正義の鉄槌を下す権利はないので後は勝村に託したのです。
しかし彼が残したメッセージの解読は非常に困難を極め、
手がかりは、

・雑誌に掲載されていた桜の写真
・桜のネックレス

など、「桜」がキーワードになっている。
ここらへんはちょっと端折りますが、実は警察内部に主犯格がおり
前科者の悪党とつるんで麻薬密売に手を染めていたのです。

警察=桜マーク

ですよね?
まさか警察が犯人だったなんて・・・と予想外の展開となったわけですが
実は本庁から派遣された関本という人物が怪しい言動を繰り返していて
真犯人を予想する妨げになっていたのです。

結局、霧島さくらの上司と同僚が犯人だったわけですが
全くマークしていない人物だっただけに意外でした。

確かに今思えば関本の悪い噂を流したり、二人を切り離すなど
怪しい動きはありましたが・・・まさかね・・・。

ちなみにちょっとしたエピソードが霧島と関本にあるのです。
霧島の父親は刑事で殉職した辛い思い出があり、
当時父親の部下がまさに関本だったのです。
関本は霧島親子二代と関わっているということですね。

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山猫の活躍

さあ、ここまであまり山猫の話が出てきてませんが
もちろん勝村とともに行動したり、
ピンチを救ってくれたりと窃盗犯とは思えない
素晴らしい活躍を見せますが、彼は頑なにこう言います、
俺はただの窃盗犯だ!と。

そして今作で登場した彼の相棒?なのでしょうか、
ジュエリーショップで働く謎の女性・里佳子。
盗聴器や手錠など依頼があれば何でも用意する
小道具屋さんと言うべきか、今後の作品でも活躍が楽しみなキャラです。

ロケ地情報はこちらで紹介しています

「怪盗探偵山猫」の結末は?

編集者の勝村、そして刑事の霧島サクラが犯人に捕まり
絶体絶命のピンチを迎えたところで演歌を歌いながら現れたのがあのヒーロー。
相変わらず音程がずれていますが、
彼の登場で安堵したのは言うまでもありません。

彼は刑事の関本に協力を要請。
自身は捕まっても良いので勝村を助けるのを手伝って欲しいと。自分は捕まっても良いなんてカッコいいじゃないですか!
関本は山猫に手錠をかけてパトカーの後部座席に待機させていましたが
案の定彼はスルリと手錠を外して退散したようです。
関本の憤慨した様子が目に浮かびますが
拘束されていた勝村と霧島が無事に開放され一件落着です。
山猫を取り逃がしてしまったのはイタイですがね・・。

そして本書のラストでは、
先輩と後輩の関係だった勝村と霧島が、
ほんの少し男女の関係に進展したのかな?という甘い終わり方で締めくくられています。

第1作目となる今作のテーマは、
「金の前では信念なんてロウソクの炎よりも頼りない」
というヒーローの言葉ですが警察も目がくらんだわけですからね。
私も目の前に大金を積まれたら・・・・・・ねぇ。

ちなみ霧島は本庁へと栄転して関本とともに本格的に
山猫捜査に関わることになったようです。
次回が楽しみですね!