2015ドラマ「恋愛時代」原作小説を楽しむ。『各章のタイトル(曲名)』で察し?展開とラスト

結末は分からない方が楽しめますが、好きなタイプの展開かは気になります

小説を読むと、物語の区切りごとに現れる『各章のタイトル』。
これから読むページに何が書いてあるのか、雰囲気が掴めるので重宝しますよね。

ドラマ化される時には関係ないかもしれませんが・・・

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※主人公・はるの名前はひらがなですが、
区切りが分かり難いので以降はハルで表記します。

アラフォーの私が「ん?」となったのは、第一章~第七章のタイトルが
1970~80年代当時にヒットした曲のタイトルと同じだよね?(たぶん)という点。

ものまね番組や懐メロ番組で聞いた事のある、有名な曲名が並びます。

曲名だけ小説の流れと合致してるのかもしれませんが、
歌詞も各章の内容に合うのか調べてみたくなりました。

第一章『別れても好きな人』

カバー曲が1980年頃にヒットしたデュエットソング。

この曲は私も良く知っている(懐かしい)歌です。
女同士で、友達とネタでよく歌っていました。(笑)

別れた時と同じ雨の夜に再会した、男女の寂しく甘い歌です。

歌詞と小説が重なると感じた部分は、
「やっぱり、忘れられられない」「別れても好きな人」

主人公(はる&理一郎)二人そのまんま。
この小説の冒頭にぴったりな内容だと思います。

第二章『もしかしてPART2』

「もしかして。私の他にも誰か、いい人がいるのなら帰っていいのよ構わずに」
で始まる、1980年代のデュエットソング。

けっこうイチャイチャしたイメージのある曲ですが、危うい雰囲気も感じます。

歌詞と小説が重なると感じた部分は、
「好きだからこそ、なおさら」「私、意地悪をしてしまう」

ツンデレというかSというか、
子供っぽい愛し方をするハルを思い浮かべちゃう歌詞です。

この章の展開は、以下の様な感じ。
別れても好きだけど、憎まれ口を叩き合う主人公達。

売り言葉に、買い言葉!
度を越したじゃれあいが暴走、お互いの見合い相手を探すことに発展!

ハル×永富(理一郎の知り合い)と、理一郎×かすみ(ハルの同級生)、
二つのカップリングが強引に行われて、お互いに「いい人」とお付き合いスタート。

それぞれの相手と幸せになれるのか?そわそわ

第三章『そっとおやすみ』

この章は、主人公二人の周りの物事の流れが速くなる印象。
お互いに紹介した相手(永富、かすみ)が、積極的に好き好きアピールします!

1970年頃の歌(カバー曲?)。
私には聞いた記憶の無い曲ですが、歌詞を読むと切なく寂しい内容。

歌詞と小説が重なると感じた部分は、
「一人ぼっちの部屋で」「今は居ないあなたに」

「そっとそっと、おやすみなさい」

一人ぼっちさが溢れるのはハルの方ですが、
「そっと、おやすみなさい」部分はかすみにハマりかけた理一郎っぽいかな。

一見賑やかだけど、しんみりするシーンに味がある章です。

後半は、4~7章について。
ラストについては、少しネタバレあり。

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第四章『また逢う日まで』

1970年頃の歌。

歌詞と小説が重なるかもと感じた部分は、
「また逢う日まで、逢える日まで」

「二人でドアを閉めて、二人で名前消して、その時、心は何かを話すだろう」

恋の参入者が増え、失恋して去っていく人も現れます。
単純な恋の出会いと別れ以外に、元夫婦の二人の事も歌ってる気がしちゃいます。

元夫婦としての付き合い方に疲れてくる二人。
しかし、休む間もなくゴタゴタが続きます。

ハルにとっては強敵?が出現する章。
混線する恋愛模様に、誰を応援したらいいのか分からなくなってきます。

第五章『わたし祈ってます』

1974年頃の歌。

歌詞と小説が重なると感じた部分は、

「私の事など心配しないで、幸せになってね」
「あなたは私より、もっといい人見つけて」

「幸せになってね、わたし祈ってます」

ハルと理一郎、それぞれの恋愛に進展が!

甘い大人のキスやプロポーズ…
新しい一歩、結婚式…

心はザワザワ

理一郎はハルとの結婚の時より成長したのか、お付き合いも順調。
でしたが…

物事が大きく動く章です。
それでいいのかい!?と心配になっちゃいました。

第六章『終着駅』

よくあるタイトルなので悩みましたが、1972年頃の歌ならこれかな。

歌詞と小説が重なると感じた部分は、
「今日もひとり、明日もひとり、過去から逃げてくる」

「一度離したら、二度とつかめない。愛と言う名の、あたたかい心の鍵は」

心穏やかじゃ無いハル。さすがに体調がすぐれません。
誰か救ってあげて、と言いたくなっちゃいます。

そして、ここにきて更にバタバタ!
クリスマスイブのしず夏の(姉想いの)策略と、その心境が可愛い

父もグッジョブ
ハルと理一郎の、霧深い恋愛時代の終章って感じかな?

第七章『娘よ』

1984年頃の歌。

歌詞と小説が重なると感じた部分は、
「笑い話ですませるけれど、口じゃ云えない苦労もあった」

「いつも笑顔を忘れずに、ついて行くんだ信じた人に」

前章のハルの父の流れで「娘よ」かと思いきや、うっすらと描かれた未来のおはなし。
この章はエピローグ、という雰囲気です。

苦難を乗り越えたハルが、自分の娘に言い聞かせている歌詞に見えますね。

ドラマでも、この二人がくっつくのかしら?

ラスト前章までドタバタ恋愛模様を楽しめましたが、
叶わない失恋もたくさん描かれているので、ちょっぴり苦さが残りました。