10月7日に放送された朝ドラ「べっぴんさん」では主人公が17歳になり、クラスメイトも登場。
今回は、その1人でももいろクローバーZの百田菜々子演じる小澤良子さんのモデルとなった田村江つ子さんをご紹介。坂野惇子さんが学生時代に初めて会ったファミリア創立メンバーの1人です。
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田村江つ子ってどんな人?
産業用ベルトを製造するバンドー化学の創業者・榎並充造の娘として1919年2月に生まれた榎並江つ子。惇子よりも1年遅いですが早生まれなので同じ学年に。
須磨浦小学校を卒業し甲南高等女学校に入学した江つ子は惇子と同じクラスになり、大の仲良しに。部活はバスケで汗を流し、学生生活は常に一緒に行動していたとか。双方ともに資産家の子供ということで話も合いやすかったのでしょう。「ツギハギの服が着たい」。惇子は小学校の時に公立に通っていたので疎外感を感じていたかもしれません。「別荘の子」と言われていたので周りの子からは特別な存在として見られていたのでしょう。そして女学校に進学し、ようやく同じ境遇の江つ子と出会い、惇子は大いに喜んだことでしょうね。
そんな江つ子は惇子からよく将来の夫・坂野道夫について聞かされていたという。女学生同士の恋バナに花を咲かせていたようですが、朝ドラでも百田菜々子演じる良子はムードメーカーで恋を夢見る少女として描かれのだとか。
江つ子は惇子と同じく過保護に育てられていたので1人で映画を見に行くことは禁じられていました。なので父親が仕事の合間をぬって娘と映画に出かけていたそうです。
幼い頃に絵の才能が開花
江つ子は小学校3年生の時、クレパスで描いた絵が毎日新聞社主催の児童画展で5位入賞。高等女学校でも画家の亀高文子の絵画研究所に通い洋画を本格的に学び、展覧会で受賞するようになってから絵の道に進むことを志す。彼女のこうした絵画経験は、後にファミリアのイラストに活かされることになるのです。
真っ先に相談した相手が江つ子だった
惇子はベビーショップモトヤをオープンさせる前、真っ先に相談したのが他でもない江つ子です。相談というよりも誘ったという方が良いかもしれませんが、快く引き受けてくれたのです。
しかし彼女も不安だったので、洋裁や手芸のプロだった義理の姉・田村光子にも声をかけ、光子も創業メンバーとして参加することに。姉の光子のほうがエピソードが多いので別記事でご紹介したいと思います。
創業メンバーの姉が朝ドラに登場せず、代わりにベビーナースの大ヶ瀬がメンバーに加わったことで良子が江つ子だけでなく義理の姉もミックスした役を演じるのか?それとも言いたいことをズバッと言う小野明美が光子の役まわりをするのか楽しみです。
惇子だけじゃない、ベビーナースを雇っていた江つ子
惇子は隣りに住んでいたオーツ夫人から大ヶ瀬久子を紹介してもらいましたが、江つ子は大ヶ瀬の紹介でベビーナースの下岡仲子から西洋式の育児法を学んでいたそうです。
こうした育児法を学んだことで既製品がいかに子供たちのことを考えていないか改めて感じたのです。
実は江つ子の夫は道夫の先輩
惇子が結婚した同じ年に江つ子も結婚。お相手は田村駒治郎の次男・田村寛次郎。実は寛次郎は中学・高校・大学と道夫の同窓の先輩。だから坂野家と田村家は家族ぐるみのお付き合いをしていたのです。戦後、二組のカップルが再開した時は多いの喜んだことでしょう。