詳しく!「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」あらすじと感想

2016年11月に公開されたシリーズ1作目を詳しく紹介します。世界的な超人気映画『ハリー・ポッター』シリーズの完結後に始まった新シリーズ、略して『ファンタビ』の主人公は魔法動物が大好きな変わり者の魔法使い・・・。

この先ネタバレに関する記述があります。

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映画あらすじ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

新聞記事を賑わせる物騒な事件「闇の魔法使い グリンデルバルド ヨーロッパで襲撃」「ホグワーツ 警備を強化」、このままでは魔法使いの存在が明るみになりノーマジ(人間)と戦争になりかねない。アメリカの魔法界は危機感を抱き、魔法動物の飼育禁止令を出す。

そんなアメリカ、ニューヨークに船で入国する者がいた。落ち着きがない様子で入国審査を受ける男が持つ怪しげなカバンは、ゴソゴソと動く動物が入っている。その男は、イギリスから来た魔法使いニュート・スキャマンダー。魔法を使って動物の存在を上手く隠して入国審査を通り抜ける。

【ニュート・スキャマンダー】この物語の主人公。イギリスの魔法学校、ホグワーツ出身。

その頃のニューヨークでは、人間の目には見えない何かが暴れてレンガの建物や歩道を破壊する事件が起こっていた。この怪現象に、ニュートやアメリカ魔法界が立ち向かうことになる。

カバンから逃げ出した魔法動物を追いかけるニュート

人通りが多い銀行前で、魔女の実在と危険を演説する『新セーレム救世軍教会』のメアリー・ルー。その人混みの中で、ニュートのカバンから小型の魔法動物『ニフラー』が逃げ出してしまう。銀行に逃げ込んだニフラーを追いかけるニュートは、この場所で後に行動を共にするジェイコブとティナに出会うことになるのだった。

【ニフラー】モグラのような姿とサイズの魔法動物。光るものに目がない。

ちょこまかと素早く動き回るニフラーは、なかなか捕まえられない。追跡するニュートが椅子に座った時に隣にいた人が良さそうな男、ジェイコブがこの捕獲騒動に巻き込まれていく。

【ジェイコブ・コワルスキー】パン屋を開業したくて銀行に融資を頼みに来るが断られてしまう。魔法使いではない人間(アメリカの魔法使いは「ノーマジ」と呼ぶ)。

ティナとの出会い

ニュートとジェイコブは銀行強盗と間違われるが、ニュートの魔法で難を逃れる。しかし、魔法を見てしまったジェイコブはニュートの隙をついて逃亡、騒ぎを起こしたニュートは魔法使いの女性ティナに連行されアメリカ合衆国魔法議会に行くことになる。

【ティナ】ポーペンティナ・ゴールドスタイン。この物語のヒロイン。アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA)で働いている。以前は、闇祓いとして調査部に所属していた魔法使い。

アメリカ合衆国魔法議会では、ノー・マジ(非魔法族)に魔法の存在が知られてしまったら戦争の危機になると深刻な会議をしている長官に、ティナは野生動物が入っているニュートのカバンを見せようとするが、よく似たカバンを持っていたジェイコブのカバンと入れ替わってしまうトラブルが起きて野生動物を持ち歩いていることがバレずに済んだ。

一方、ジェイコブの自宅では、入れ替わってしまったニュートのカバンから、またもや魔法動物が逃亡!ジェイコブは、逃げ出した魔法動物に噛まれてしまう。

ティナの家へ

ティナは、噛まれた傷が痛むジェイコブと、野放しにはできないニュートを自分のアパートに連れていく。目の前で起こる不思議な現象に少し慣れてきたジェイコブは、美しくセクシーなティナの妹クイニーに見惚れてしまう。

【クイニー】人の心を読める能力を持っている魔法使い。クイニーとジェイコブは惹かれ合うようになる。

カバンの中に広がる世界

食事後にティナ達のアパートの一室でくつろいでいたジェイコブは、ニュートにカバンの中に連れていかれる。なんと小さなカバンの中には部屋があり、そしてその部屋のドアの外には広大な空間が広がっていた。

ニュートは、噛まれて体調を崩しているジェイコブに薬を処方した後、カバンの中に暮らす魔法動物達のところへ。ジェイコブにとって初めて見る不思議な生物だらけだった。現実とは思えない幻想的な世界に圧倒されながら、姿形が奇妙な魔法動物に怖がるジェイコブだったが、ニュートの説明を聞いているうちに慣れ親しみ、逃げた魔法動物3匹を一緒に探すことになる。

虐待される養子とグレイブス長官

街で起こる騒動は魔女のせいだと主張する新セーレム救世軍教会のメアリー・ルーは、自分の養子に虐待を行っている。そのことを知るMACUSAのグレイブス長官は、メアリー・ルーの養子のひとりクリーデンスと接触。継母に酷い虐待を受けるクリーデンスに優しい言葉を掛ける。

グレイブス長官は、危険な闇の力を持つオブスキュラスを宿す子供を探していた。

オブスキュラス】コントロールが効かない闇の力。オブスキュラスを生むものは短命(10歳以下)。ニュートは3ヶ月前に別件の少女を1人見つけている。

ニュートとティナが死刑に!?

見えない何かに惨殺されるアメリカ合衆国の上院議員。MACUSAは、ニュートが持ち込んだ魔法動物が殺害したと疑い、ニュートを逮捕。闇の魔法使いグリンデルバルドと共謀していると決めつけ、ニュートとティナに死刑宣告を言い渡す!

間一髪、魔法動物に協力してもらってニュートがティナを死刑から救出。姉のピンチを察知した妹とジェイコブの協力でMACUSAの建物から脱出する。そして、4人でカバンから逃げた最後の1匹を捕まえる。

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オブスキュラスの暴走

虐待によりオブスキュラスが姿を現し、モデスティとクリーデンス以外の家族を皆殺しにしてしまう。継母が死に、嘆き悲しむクリーデンスはグレイブス長官助けを求めるが、オブスキュラスを見つけることを優先するグレイブズに裏切られて心を乱したクリーデンスは、自分が生み出したオブスキュラスで街を破壊していく。

危険を察知したニュートとティナは、宿主を助けるために街で暴れ狂う巨大なオブスキュラスを追いかけ、逃げるクリーデンスをニュートやティナが説得しようとする。

しかし、邪魔をしてくるグレイブズ長官。なんと、MAUSAに従わないグレイブズは、なんと闇の魔法使いグリンデルバルドだったのだ。そして、駆け付けたMACUSAの闇払い達がオブスキュラスとなったクリーデンスを破壊、グリンデルバルドを拘束する。

別れの時が迫る

オブスキュラスの大騒動で魔法の存在が知られてしまったが、魔法使いの存在は隠さなければならない。ニュートの名案でニューヨークの人々全員の記憶をきれいに消し、MACUSAの魔法使い達が壊れた街を修復していく。まるで、何事もなかったかのように・・・。

騒動が解決し、それぞれの想いを胸に抱きながら別れの時が迫る。ノーマジのジェイコブも記憶は消さなければならなかった。そして、ティナと再会を約束したニュートはヨーロッパへと旅立つ。

その後、ジェイコブは念願のパン屋を開店させた。魔法に関する記憶は消えているはずなのに、なぜかニュートの魔法動物をモチーフにしたパンを作り大繁盛。そして、パン屋を訪れたクイニーにジェイコブは目を奪われ微笑むのだった。

映画を観た感想『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

この物語を私が初めて観たのは、公開当時の映画館。鑑賞しながら大人向けの魔法物語だなと感じました。それを私の表現で簡単に言うと、ハリーポッターは学園物で、ファンタスティックビーストはお仕事ドラマ。魔法学校を卒業した大人達が、魔法界や魔法動物を守ろうと働く姿が描かれています。

馴染みのない新キャラクターにフレッシュ感があり、ハリーポッターとはまた違う不思議で幻想的な世界に魅了されました。うちの夫はハリーポッター好き(過ぎる?)せいか物足りなさを感じたようですが、私は大満足です。

シリーズ第1弾ということで、次作品に繋がっていくだろう伏線らしきものがたくさんあり、1回観ただけでは頭の中は混乱気味でしたが、レンタルで借りて見直してみると情報も整理できました。復習をするとキャラにも愛着も湧いてきて、次回作も楽しみです!