さあ、1月13日からドラマがスタートして家族みんなで楽しく観られていると思いますが、気になるのはその後のお話しですよね。
ドラマでは桜葉学園?を目指していますが実話は最難関と言われる桜蔭学園。中高一貫校の女子学校です。
小学校5年生の9月から6年生の3学期まで必死に勉強しましたが入学試験結果発表の日、娘の佳織さんの番号はありませんでした。
その後、親子はどうしたのでしょうか?
書籍を通じてご紹介したいと思います。
もくじ (文字クリックでジャンプ出来ます)
娘の佳織さんの現在は?
2013年2月1日、桜蔭中学の入学試験に落ちてしまいましたが、別の有名私立中学に入学。毎年、東大に進学する卒業生が多く、中でも医学部の学科を先行する人が圧倒的に多いそうです。
中学受験の勉強は、桜蔭を目指して、ただがむしゃらに頑張っていたけど、将来社会に貢献するために勉強しているという意識も生まれているのだとか。
「勉強が楽しくて仕方がない」
中高一貫校の私立に通う佳織さん、クラスメイトもレベルの高い生徒なので毎日が刺激的で勉強も楽しくて仕方が無いという。寝不足が続いた娘を心配した信一さんに対して佳織さんは「明日が楽しみで眠れない」そうです。
特に学校でイベントが有るわけではなく、普通に授業が行われるだけなのですが、それが楽しいと彼女はいう。
2016年12月、文庫本の出版にともない「あとがき」には、娘も高校生になったという報告が書かれてありました。予備校も通いたいと勉強意欲は衰えるどころか高まるばかり。もうすでに大学受験のことも視野に入れているようです。
東大に進学する生徒が多い学校ですから、彼女ももちろん東大を意識していることでしょう。そんな娘さんの言葉が文庫本の最後に添えられていました。
父と一緒に猛勉強した1年5ヶ月ですが、「受験勉強はとても大変だったのでは?」と聞かれれば、実はそんなことはなく、
「あともう少しやっていれば・・・」
そんな思いもあるようです。ただ、あの時なぜがんばれたのかというと、やはり父と一緒に勉強できたから、ということと父が作った人生表のおかげだという。
「人生表」は子供でも分かる一般的な人生の年表です。10代の時に少しだけ遊びを我慢して一生懸命勉強すると、社会人になった時に差がつく。お父さんみたいに中卒だと入れないような大企業や専門職に就くことが出来るからお金に不自由なく生活が出来ることを簡単な表にしてくれたのです。
佳織さんは、これを今でも大事に取ってあるのだとか。
そして最後にこんな言葉で締めくくられています。「勉強は世界が思いっきり変わる」。頑張るだけじゃなくてそこまでたどり着いてください、と。
ここまで言える学生って凄くないですか?
下剋上受験を執筆した本人、桜井信一さんの現在
2014年6月、娘が中学2年生になったころ、信一さんは減薬治療をしていたという。娘と猛勉強した1年5ヶ月の間に薬を約2000錠も飲んでいたので、直ぐに服用をやめてしまうと離脱症状が出てしまうので、ゆっくりと減らしていき、最終的に断薬を目指した。
2014年のことですから、今は断薬をされていると思いますが、娘のためとは言え、かなり体に負担をかけていたと思います。
ちなみに、もう一度中学受験を受けるチャンスがあれば、親塾をやるかと言われれば答えはNO。今度は間違いなく塾に通わせるそうです。そしてそれを補うように夜に復習を娘と二人でやるスタイルにするのだとか。
「塾に預ければそれで良し」ということではない、ということ。
今は流石に娘さん1人で勉強しているそうですが、英語の勉強をしているソバでこっそり英単語を覚えているのだとか。娘が道に迷った時に、ただ励ますだけじゃなくて理解できる親でありたいと彼はいう。
なんか、アドラー心理学のような考え方ですね。「勉強しなさい」というだけでもなく、放任主義でもなく、「子供が困ったらいつでも手を貸すよ」というスタンスが大事であると。
アドラー心理学が気になる方は「嫌われる勇気」をまとめていますのでこちらをご参照していただければと思います。