「これは怖い」ドラマ「火の粉」原作のあらすじと感想ネタバレあり

犯行後、武内が行った自傷行為

的場夫妻をバットで撲殺した後、ネクタイで的場夫妻の息子を絞殺。
バットにネクタイを縛り付け、家の柱を軸にして勢い良く振り回すと
丁度背中にバットが当たる。しかも遠心力でかなりの衝撃を得られるという。

そう、彼はバットを手に持って背中を殴ったのではなく
ネクタイと柱をうまく利用し、あたかも人にやられたかのような打撲痕を作っていたのです。

この打撲痕があったからこそ裁判官の梶間勲は無罪の判決を下し、
2年後になってその判決が間違っていたことに気づき、認めることになる。
しかしそこまでたどり着くのに予想以上に時間がかかったのは否めない。
彼がもう少し積極的に行動していればと思いますが、
なんせこの物語の男たちは、アホか衝動的か自己中かどれかですからね・・・。

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妻の尋恵が何かを感じる

武内の弁護士が何者かに殺されるという事件が発生、
と言っても犯人はご想像の通りで、たぶん武内の親切心を拒否した結果、弁護士が殺されたのでしょう。

しかし武内はアリバイが無く、梶間の妻にその時間は自宅に居たことにして欲しいと依頼し
少し疑問が残りながらも妻の尋恵は承諾する。

尋恵は武内に対してとても信頼していましたが、この頃から徐々に引っかかりを覚えるようになったのです。
思えば梶間家の隙間にするりと入ってきた竹内が最初にターゲットにしたのは妻の尋恵。
介護疲れで誰も私のことなんか認めてくれない、こんなに苦労しているのに報われないという
精神的にもかなりまいっていた時に優しい言葉をかけてきたのが武内でした。
そんなこともあり、尋恵にとって隣人以上に親しくなったのは無理も無い。

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俊郎のせいで逃がしてしまった大きな魚

妹夫婦一家を殺された池本夫妻は武内が犯人であると確信しており
今も尚、殺人鬼がのさばっているのが納得できず、
とうとう夫は武内を始末しに行くと言って出てっしまう。
しかし2日経っても連絡をよこさない夫はやはり武内に殺されたのか。

そこで思いもよらぬ人間から有力な手がかりを得ることが出来たのです。
そう、雪見と俊郎の娘・まどかである。

まどかは隣のおじさんがクルマでおじさんを運んでいたという。
クルマで?おじさんを運んでた?
実は池本を殺し、密閉して一時的に庭に埋め、その後にトランクに入れて
自身の別荘に運んだということです。

トランクに入れて別荘へ向かう直前、
雪見は彼を静止してトランクを開けなさい!と言ったのですが
俊郎が間に入って、そんなことはする必要はないといい
まんまと逃がしてしまったのです・・・。
ある意味このシーンが一番つらい。

武内の狼狽ぶりから察するにトランクには池本の死体があったに違いない。

そして物語の最後となる舞台は?