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「命売ります」原作小説のあらすじネタバレあり結末は予想外それとも想定内か?

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2018年1月18日にBSジャパンで放送されることになった今作。

1968年5月から週刊プレイボーイで連載されていた作品なので、約50年前の三島由紀夫の遺作ということになります。

ドラマでは主人公の山田羽仁男役を中村蒼さんが演じ、その他のキャストも個性派の俳優さんが登場しますので、面白くなりそうです。

ということで、今回は放送前に小説をサクッと読んでみましたので内容をご紹介。

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簡単なあらすじ

主人公の山田羽仁男は広告代理店に勤める27歳のコピーライター。

テレビCMのキャッチコビーを手がけるなど、給料は申し分ないほど貰っており、生活は困っているわけではないが、ある日突然自殺をしたいという衝動にかられ、決行するが失敗に終わってしまう。

自殺出来なかった羽仁男は会社を退職し、ちょっと変わった第2の人生を歩み始める。

一度は捨てようとした人生。「自分の命を好きなように使ってください。秘密は守ります。」そんな一文を新聞に掲載し、「自殺ではない別の死に方」を探し始めたのだ。

新聞の広告効果はあったようで、一人目は若妻に逃げられた老人、二人目は図書館に勤める独身女性、3人目は母親が吸血鬼だという少年、4人目はどこかの国の大使館からの依頼で、国家間のスパイ合戦に巻き込まれてしまう。そして最後は主人公と同世代で結婚に失敗し精神的に病んでしまった女性が登場。

別にお金が欲しかったわけじゃないけど、成功報酬として次から次へと大金が入ってくる羽仁男。依頼を受けるということは、つまり「死」なわけだが、なぜか毎回生きながらえてしまう。偶然か、はたまた必然か、5人の依頼人と関わることで、一度は捨てようとした人生がまた変わろうとしている。

そして最後は追われる身になり、「恐怖」を感じた彼は「死」を恐れるようになるのだが・・・はたして結末は・・・?

ちょっとファンタジーな要素も入りますが、社会から抜け出した男の数奇な運命を描いた三島由紀夫の渾身の一作です。

 

「命売ります」あらすじをもっと詳しく!結末のネタバレあり注意

羽仁男の命を買いに、依頼人が5人登場。それぞれ異なる物語ですので、あたかもオムニバス形式になっていますが、最後は点と点が繋がっていきます。

羽仁男が大量の睡眠薬を飲んで自殺を図ったけど失敗し、会社も辞めて別の変わった人生を歩み始めたのは既に説明しました。

全てを捨てて自由な世界に飛び込んだ主人公は何を思ったのか「自分の命を売る」という突飛な行動に出た。

新聞の広告欄に「自分の命を好きな目的にお使いください」と掲載し、アパートのドアには「ライフ・フォア・セルフ」と書いた紙を貼り付けた。

その広告を見て興味を持った人間が羽仁男のアパートに訪れるのです。

 

第1章:老人「家出した妻と一緒にあなたも死んでください」

名前も素性を一切語らない老人の依頼内容はこうだ、

半世紀も年の離れた3人目の妻が、家に帰らなくなり、あろうことか外国人の愛人になっているとか。この外国人というのがマフィアのボスみたいな存在。

妻の居場所は知っているから、そこへ行き、妻と寝ているところをわざとマフィアのボスに見せつけてやってほしい、と。そうすれば妻も殺されるし、アンタも間違いなく殺されるだろうと老人は言う。

老人の妻の名前は岸るり子。彼女が居ると言われるマンションへ行き、ベッドインまで予定通りだったけど、それから予想外の展開が待っていた。(るり子は羽仁男のことを組織の人間だと思っていた)

確かにマフィアのボスが現れたが、羽仁男たちを殺すどころか、二人がよろしくやっているところをデッサンし始めた。それが終わると、二人に服を着るように促し、最後は羽仁男と握手まで交わして帰らせた。「今日のことはみんな忘れるように」と。

しかし、残念なことに岸るり子は後日、遺体となって発見された。自殺か他殺かは不明。

自分は結局殺されず、なんだか腑に落ちないが、るり子が死んだことで依頼人の老人は素直に喜んでいた。ほんの僅かでも時間を共にした美しい女性が何者かによって殺されたので釈然としない中、喜ぶ老人をみて、いたずら心が芽生えた羽仁男は”るり子がアナタのことを話していたかも”ということをいい、老人を動揺させた。老人は手付金の5万円とは別に、さらに5万円を羽仁男に渡して去っていった。

 

第2章:図書係の独身女性「自殺へ導く方法があるから試したいんです」

今回も身元を明かさないという約束で羽仁男に依頼してきたのは図書館で貸出係をしている女性。

彼女の依頼内容はこうだ、

新聞の広告欄に「昭和2年の日本昆虫図鑑買います。20万円即金。」という募集に目が止まり、図書館の倉庫でホコリまみれの同じ図鑑を発見。真面目だけが取り柄の彼女ですが、20万円という大金に目がくらみ、図書館から持ち出してしまった。

ふと、図鑑の中身を読んでみると、気になる部分があった。

昆虫図鑑なのに分類は「好色科」「催眠科」「殺人科」というカテゴリー分けに違和感を禁じ得ないが、その中でとある昆虫の説明に目が止まる。

ヒゲブトハナムグリを乾燥させて砕いて粉末にし、服用させると脳睡眠状態となり、自殺へと誘導することが出来る

注意:ヒゲブトハナムグリという甲虫は実際にいますが、毒性があるとか、上記のようなことはありません。あくまでも物語の中のお話です。

と書いてある。彼女はこの本を探している人は「なにか」企んでいるのではないかと直感したのだ。

しかし20万円は欲しいので、危険と感じながらも購入希望者と接触。相手は外国人でびっくりしたが、取引は無事成立。外国人はさらに「50万円ほしくないか?」と言ってきたので、慌てて帰ってきたが、やっぱり気になる。

50万円という報酬は「自殺の誘導実験」をしたかったのでは?と彼女は考え、人体実験としては最適な人間である羽仁男に依頼してきたのである。

羽仁男とともに外国人と接触。報酬である50万円を受取り、彼女は羽仁男に40万円を渡した。

羽仁男は差し出された粉末と水を飲み込み、多少幻覚がみえたが、指示通りにテーブルの上に置かれた拳銃を手に取り、引き金を引こうとしたその時・・・。

彼女は羽仁男から拳銃を取り上げ、自殺してしまったのである。羽仁男は一体何が起こったのかサッパリわからなかったが、外国人が

「彼女はキミを愛していたからだね」

彼女は羽仁男を愛し始めていたけど、愛される自信がなかったから羽仁男をかばい自分が命を落とした、と考えられる。

「このことは誰にもしゃべらないように」と外国人に念を押された羽仁男は彼女のバッグから取り出した10万円を口止め料として渡され、そして解放された。

後日、あの事件はメディアに取り上げられ、世間を騒がせるのだろうと思っていたが、一向に報じられることはなかった。

ある意味、世間とは隔離された場所に自由な生き方を見いだした羽仁男だが、自分を愛した女性の死が頭から離れなかった。彼女なんてはじめから居なかったんだ、そんな存在すら否定し始めたころ、彼は少しだけ頭の重さが和らいだ。ということは彼なりに罪悪感を感じていたのだろうか。

 

第3章:少年「おふくろを慰めて欲しい。ただ、おふくろは吸血鬼なんだ・・。」

薫という少年が玄関の前で待っていた。

薫は、母親を慰めて欲しい、但し母親は吸血鬼だから命の危険があるという。これまでに13人くらいの男が母親の相手をしてきたけど、皆、尻尾を巻いて逃げてしまったとか。

羽仁男が報酬について聞くと、少年は内ポケットから20万円の札束を羽仁男に渡した。藤田嗣治の絵を売ってお金を工面したという。

早速、少年の家にやってきた羽仁男。少年の母親は美しいけれど、どこか陶器のような冷たさを感じた。母親と一夜を共にした羽仁男は、まずは腕からと言われ、本当に血を吸われてしまい、それからと言うもの、毎夜毎夜、吸われ続けた羽仁男は流石にやつれていった。

しかし羽仁男とは逆に、元気を取り戻したのは母親だった。非現実的な世界が夜に行われていたが、それ以外はごく普通の日常が溢れており、理想的な3人家族の生活がそこにあった。それは羽仁男自身も感じていた。

しかし、羽仁男にとって「最後の日」が近づいていた。

静脈の血に飽きたという母親は頸動脈をガブリとやって、その後は家に火をつけて自分も死ぬという。

少年を親戚の家に預け、最後の日の夕方に、二人は散歩に出かけたのだが、羽仁男はフラフラでそんな気分ではなかった。ここでふと自分の生活を一度でも愛したことがあったのか。今、確実に言えることは、今の生活を愛そうとしていること、だ。

そんな意識が朦朧とする中、死を目前に控えた羽仁男は突然倒れて、気がついたときは病院のベッドだった。

重症の脳貧血で卒倒したらしい。今夜死ぬ予定だったのにまたしても生きながらえてしまった・・・。一緒にいた母親は一ヶ月分の入院費を小切手で置いていったらしく、数時間前に帰ったらしい。

その晩、どこかで消防車のサイレンがけたたましく鳴り響き、翌日、警察が事情聴取に病院に来たことで母親が焼死したことがわかった。

まるで親子のような生活、そして夫婦のようなひとときを過ごした日々。羽仁男は間違いなく母親を愛していた。

第4章:大使館の関係者「ライバル国のスパイに行ってきてくれませんか?」

今回は大使館の関係者だと思われる人からの依頼。

依頼人も大使館の国名もわからないので、A国とされている。A国大使館は機密文章を解くための暗号キーを何者かに盗まれてしまったが、それがB国の仕業であることは分かっていた。

これからの機密文章は新しいキーを使えばよいが、これまでの機密文章はB国によって公開されてしまうと厄介だ。我が国の暗号キーを取り返すというよりも、B国の暗号キーを盗み出せば立場が同じになり取引が出来るのでは?と考えた。

調べによると、B国の大使は深夜に書斎で本国から送られてきた機密文書の暗号解読を行っており、その時に、大好きな生野菜スティックの人参をボリボリと食べているという噂がある。

暗号解読と人参のスティックサラダ。この2つは何か関係があるのか?

A国は早速、スパイを潜入させたが、諜報員は後日、青酸カリ中毒で亡くなったと発表された。「にんじんを試食してきますよ」と自信ありげに出かけていったが、キーを盗み出すことはおろか、にんじんに付着していた毒で亡くなってしまった。

それも1人だけでなく、3人の優秀な諜報員を失ってしまったので、これ以上、諜報員を行かせられないということで羽仁男に依頼してきたのだ。

報酬は200万円。失敗すれば前金の20万円のみ。

諜報員はB国大使の書斎にあるにんじんをなぜ試食しなければいけないと思ったのか?。羽仁男はまず、そこに疑問を感じていた。

予め諜報員が盗み出していたB国の最高機密文書があるなら、わざわざB国に行かなくても解読できるかもしれない。

羽仁男の推理とは?

にんじんに含まれるアスコルビナーゼと、唾液に含まれるプチアリンが機密文書に塗られた薬品にそれぞれ反応するのではないか?というもの。

羽仁男の推理どおり、噛み砕いたにんじんを機密文書に塗りつけると暗号キーが浮かび上がり、これには流石にA国の大使も驚いた。

B国は、暗号解読は特別な人参が必要で、有毒・無毒の人参の選別は極めて難しいと思い込ませていた。その心理的トリックにまんまとA国はハマってしまい、優秀な諜報員を何人も失ってしまったのである。

ということで今回の依頼は羽仁男の秀才ぶりが発揮されたわけですが、死ぬことはなく、それどころか200万円という大金まで手に入れてしまったのである。

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第5章:「ねえ、私と一緒に死んでくれる?」

死ぬつもりで売り出した自分の命。羽仁男は4人の依頼者から報酬として合計330万円もの大金を貰い、当面は生活に困らないため、この商売は一旦休もうと考えた。

アパートは引き払い、次に住む場所は決めていなかったが、世田谷に車を走らせ、梅ヶ丘駅近くの不動産屋に入った。

そこにたまたま居たのが30手前の倉本玲子という女性。大地主の末っ子で、離れを人に貸したいというが、権利金50万円、家賃10万円、更に若い男性じゃないとダメという厳しい条件だからなかなか借りてが見つからない。

そこへ運良く登場したのが羽仁男くんである。

まあ、ちょっとの間、骨休みがてら住んでもいいかな、という軽い気持ちで名乗り上げ、倉本家の「離れ」で生活することになった羽仁男。

彼女は若い男性じゃないとダメ!という条件を付けていたが、単純に花婿候補を探しているのではなく、どうやら特別な事情があるようだ。

ここで少し倉本家についてお話しよう

昔は大地主として地元では有名だったが、戦後はジリ貧となり財産税で土地を売り、今は住んでいる場所しか土地を持っていない。父親が会社務めの時、軽いノイローゼになり、入院していたときがあった。その入院時期に生まれたのが玲子だった。

玲子の縁談が来た時に、父親の入院歴を指摘され、娘も病気なのでは?と、先天性の梅毒の疑いまでかけられ、破談に終わってしまった。それ以降、玲子の性格はガラリと変わってしまったとか。

「私はいずれ、頭がおかしくなる。結婚なんて出来ないし、子供も産まない!」と。一度言い出したら聞かない娘に手を焼いていた両親。そんな娘の所にヒョッコリ現れたのが羽仁男なのだ。

自分は病気だと疑わない彼女。人を好きになって一緒に暮らしても病気を移してしまうかもしれないから相手が可哀想。病気を移しても問題がない人、つまり羽仁男は玲子にとって最高の相手なのだ。

ちなみに玲子は、羽仁男のことを知っていたらしい。随分前に羽仁男の写真を手に入れたそうだが、出処は明かそうとしなかった。

なんだかんだ、二人は倉本家の離れで一緒に暮らすことになったわけだが、玲子は相変わらず「私が発作を起こしたら直ぐに殺して、アンタも死になさい」といい、羽仁男は生返事でそれを聞いていた。

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それからと言うもの、二人は夫婦のような生活が続き、やがて子供にも恵まれ、幸せな家庭生活を送っていた。そんな二人が散歩をしていた時、偶然、第1章の依頼者である老人と公園で再開し、「キミは監視されている。時期が来たら消されるだろう」と羽仁男に言って老人は去っていった。

 

あれ?この生活って自分がうんざりしていた人生じゃないのか?

羽仁男と生活を始めてから、玲子の態度は次第に変わっていき、自分たちの未来予想図を語るようになったのだが、それはまさに、羽仁男がうんざりしていたことだった。

彼は、ありふれた人生・社会の歯車の一部になるのがイヤで自殺を図ろうとしたわけである。

そろそろここから逃げ出さなければいけないと。そんなことを考えていた時、玲子が差し出したお酒には毒が盛られていた。彼女いわく、今一緒に死ぬのが一番幸せだから、だという。

この出来事以降、二人の関係はギクシャクし、羽仁男はいつ殺されるかわからないので、彼女の監視が緩んだスキに逃げ出してしまった。

この辺りから羽仁男は命が惜しいと思い始めていた・・・。

衝撃的な結末は次のページで・・・

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