ドラマ「それでも僕は君が好き」原作の感想ネタバレあり「君は一体誰なんだw」

フジテレビ系で2015年秋に放送されることになった今作。
なんと4夜連続で放送されるそうで、いつもの1クール連ドラとは違うようですね。

原作は台湾の小説家・徐誉庭さんで絵本奈央さんが漫画化したものです。
作画はとてもキレイで特に女の子が可愛らしく描かれているのが印象的。
早速5巻まで読んでみましたのでご紹介したいと思います。

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「それでも僕は君が好き」のあらすじ

大学生の芹澤祐輔(せりざわゆうすけ)はインターンシップ制度を利用して法律事務所で働いていた。
ある日の仕事帰り、原付バイクを走らせていたら前から見覚えのある子が現れ、びっくりして転倒。

話しかけてきたその女性の声もやっぱり聞き覚えのある声。
救急車も呼んでくれたけど意識が戻ったのは病院のベットで彼女は居ない。

突然の電話に出てみると、

「おあいこってことでいいよね?」
「明日会お?、話したいことがあるから」

おあいこってなんだ?!
彼女は誰なんだ?
どちらにしても会いたい・・。

彼女は「海外に戻らなくてよかった」と言っていたけど
訳あってイギリスから来ていたあの子なのか?
それとも中学の時に傷つけてしまったあの子か、それとも憧れの先生か・・・、

いままで恋をして、失恋して、交際してを繰り返してきた主人公、
一体彼女は誰なのか、この作品は記憶を辿る物語です。

 

有名作品のキャラクターをオマージュ?

この作品に登場する女性は全て有名どころに登場する人物名を拝借しており、
キャラクター設定はほぼ同じです。

野ブタ
猟奇的な彼女
エルメス
牧野つくし
キム・サムスン

必ずどこかで見たことがある認知度の高いキャラクターばかり。
話の内容は基本的には独立しているのでオムニバス形式と言えばそっち系ですね。

 

とことんダメな主人公がそこにいる

う~ん、初めからホントにダメな奴ですよ、この主人公の男の子(笑)
だからこそ偶然再会した女性に「謝りたい!」という気持ちは当然といえば当然ですが。

しかしどうでしょう、
会ったことがあるような姿と聞き覚えのある声。
現在大学生ということは少なからず高校生の頃の彼女ではないと考えると
やはり中学生の時に傷つけた「野ブタ」なのか?ということに、普通ならね。

しかし4巻で野ブタと再会しており候補から外れています。
しかも久しぶりの再開だったのにまた彼女を怒らせてしまった主人公^^;

「ね?なんでもするからここに電話して?」

「それって自己満でしょ?」

彼女とはそれっきりオシマイ。

実は中学の時に

「俺のこと好きなんだろ?野ブタのくせに!!」

こんなゲスいことを平気て言ってしまった彼、最低です。
だからどちらかと言うと野ブタとよりを戻す方向を期待してたんですが・・・。
どうやら違うみたいですね、一体彼女は誰なのか?

気になるのは前述したように「海外に戻らなくてよかった」と
言ってましたので高校生の時に初めて出来た猟奇的な彼女なのか。
いやいや、そうだとしたら初めての彼女で外国人ですよ?
強烈な印象ですよ?w声も鮮明に覚えているはずだよね。
その子だとしたら気付けない主人公はまた最低というレッテルを私は貼ってしまうぞ(笑)

一体誰なのか?というのもこの作品の面白さの一つなのかもしれませんが
何となく純愛じゃない、話の作りがちょっと浅いという意見があるのは何となく納得できます。

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主人公と関係があった女の子たち(5巻まで)

野ブタ・・・
中学1年生の時に知り合った友達がいない内気な女の子。
前髪が長くあまり顔の表情が分からなかったけど、
ふとした瞬間にかき分けられた前髪から覗かせた可愛らしい素顔に芹澤は恋心を抱く。

ただ、芹澤が仲良くしていた悪ガキグループが野ブタを馬鹿にする
発言が発端で仲違いし喧嘩になり、孤立。
ついカッとなって野ブタに当たってしまった一言が上述したセリフです。
友達、野ブタを一緒に失った辛い中学時代の過去。

猟奇的な彼女・・・
高校生の時に偶然出会った他校の女子生徒。
訳あってイギリスから日本に来ており日本語は話せないので友だちがいない。
優しく接してくれる芹澤のことが嬉しかったのか、告白をOKした彼女。
しかし交際翌日に帰国しなければいけなくなり、しかも言えずじまいで喧嘩別れ。
主人公にとって初めての彼女だったけど苦い経験となった。

エルメス・・・
高校2年生の時、通っていた予備校の先生で大学生。
上品でキレイだけど口数が少なくそっけない態度だったため
生徒からの評判はいまいち。実は上がり症で生徒の前で緊張していたらしい。

「だけど芹澤くんになら何でも話せる気がする」

こんな男の子を勘違いさせる一言に芹澤くんも舞い上がってしまい
エルメスが通う大学に僕も入る!入ったら告白するんだ!と勉強にも熱が入るが
実は先生には同じ大学に通う彼氏がいる事がわかり呆気無く失恋。

追い打ちを掛けるように子供扱いする彼女の言動に傷口は広がるばかりで
そんな辛い失恋をバネに目標だった大学の更に上を目指すことに成功している。

牧野つくし・・・
母親は他界、父親は入院、妹の世話や家事全般を全てこなす
頑張り屋さんのつくし。自分とはぜんぜん違う彼女の境遇と
それでも笑顔を絶やさないつくしに憧れを抱かずにはいられない。

しかし芹澤のことが大好き!というお嬢様風の子から猛アピールされ交際スタート。
しかしつくしのことが頭から離れず破局、
これでつくしと交際できると思い、ほとぼりが冷めたところで
二人はお付き合いするもつくしについていけず破局。
この男の子は何をやってるのだか・・・。

キム・サムスン・・・
5巻までに唯一現在進行形で関係を持った女性。
仕事中、クライアントに電話するつもりが間違えて何度も彼女にかけてしまい
なんだかんだで向こうから食事の誘いが。

彼女はアパレル系に勤める27歳、実年齢よりも見た目はキレイで
女性らしい仕草に主人公も興味を示さないわけにはいかなかった。

しかし彼女は初対面から芹澤を年下のカワイイ男の子という感覚で見ているようで
「ちょっとからかっちゃおうかな?」という気持ちがあるようにも見える。

高校の時に振られたエルメスのように男として見てないんじゃないのか?
そんな不安を抱きながらも一緒に温泉旅行に行ったり、
肉体関係を持つなど付き合っていないのに変な関係の二人。

実は彼女は不倫していた相手と別れる口実に芹澤を利用していたようで
更に精神的にナイーブな時にあなたが現れたから軽い気持ちで・・ということだったらしい。
だからもう会わないほうが・・・。

そんな感じで5巻は終わっていますが、
まだまだ二人の関係は続く気配がありそうです。

関連:2015年秋ドラマの原作漫画・小説の感想はこちらにまとめました♪

母親の存在はどう影響しているのか?

凄く幸せな家庭だと思っていたのに、
父親の不倫発覚後、あんなに優しかった母親から笑顔が消えて
どんよりとしてしまった家庭。

母親の抜け殻になってしまた姿は今でも思い出す。
子供の頃、既に傷ついた女性(母親)を見ていた主人王。

だからこそ女の子を傷つけてはいけないという流れになるはずですが
この作品はどうやら違うみたいですね。

今後気になる点は

・偶然であった彼女は誰なのか
・家族との思い出をどうリンクさせるのか
・まだ新たな犠牲者を増やすのか?(笑)

6巻以降も気になるところですが
早くもトーンダウンしてる人もいるので頑張って欲しい。
キャラクタはめちゃくちゃカワイイんですけどね^^;

以上、「それでも僕は君が好き」の感想でした
少年漫画に連載する内容としては珍しい作品ですね。
だから別冊になったのかな?