ドラマ化される『スミカスミレ』は、大人の少女漫画です。
「ピュアな恋愛×年下男子×クールメンズ×妖怪ファンタジー」
と、私の好きな要素がたっぷり。
レンタルで借りた4巻のラストがいいところで終わっちゃったので、
最新5巻を購入して読んでみました!
(2015年11月下旬に5巻が発売。)
そこで今回は、まだ漫画を読んだことが無い人向けに、
主人公の生い立ちと変身から始まる「あらすじ」と
高校生活や恋愛が5巻ではどうなっていくのか?
どんな見所があるのか?をご紹介!
※一部ネタバレを含みます。
まだまだ連載中ですが、
この5巻は「第一章クライマックス」
と言っても良いくらいの盛り上がりと、読みごたえがあるので、
ドラマでの最終回になるんじゃないか
と私は予想しているんですが、どうなるかな?
もくじ (文字クリックでジャンプ出来ます)
どんな漫画?『スミカスミレ』感想とあらすじ
弱気な女性が、身も心も大変身!
人にために尽くして苦労してきた
60歳の淑女が、17歳の女子高生に若返って青春をやり直す恋愛ファンタジーです。
※ドラマでは「65歳→20歳」設定。
「17歳になって青春を楽しんでみたい」
屏風から現れた黒猫の化身・黎(れい)の妖力で17歳に若返った、 元の姿には戻れないと言われ、 最初は本物の17歳であるクラスメート達とのギャップに弱気になるが、 何もかもはじめて♪ だけど、主人公・すみれの正体(中身)は60歳女性! |
すみれの生い立ち
クラスでも男女問わず人気のありそうな爽やかイケメンと両想い。
美味し過ぎるシチュエーションですが、
人が良く我慢して苦労してきた、
すみれ(澄)だからこそ応援したくなっちゃいます。
学校生活や遊びをすべて断念してきた、60年間は働きっぱなし。
子供の頃から自分の欲は心に閉じ込め、 友達付き合い・恋愛・結婚 |
私も家の商売の手伝いで遊びを断った経験があるので、分かる世界だわぁ。
もちろん、澄ほど我慢はしてないから後悔も無いけど。
しかし、献身的な娘さん(しかも美人可愛い)なので、
お見合いの話しぐらいありそうなんだけどなぁ。
介護のタイミングやら何やらで断って来たんですかね?
↑コミックスのカバー最後、作者さんのコメントより
爽快感が心地よい
60歳になるまで、ずっと心の奥底にしまって諦めていた願望が、
数十年振りに解消されていくところが爽快!
「あの頃に戻って青春をやり直したい」
という気持ちが無くても、なぜがワクワクと楽しめる漫画です。不思議。
ファンタジーが好きというのもあるのですが、
生活感があって温かくヌルめの「恋愛経験の少ない大人向け純愛」
という点が私にヒットしてるのでしょう。
雰囲気が似てるなと思ったのは、
既にドラマ化された漫画
『きょうは会社休みます。』ですね。ほっこりして大好きなドラマでした。
同じ雑誌(大人向け少女漫画雑誌『Cocohana』)だからかもしれませんが、 このような「きゅんポイント」が同じなんですよね。
|
そこに、この漫画の特徴的な部分がプラスされて、
また違った魅力で惹きつけます。
「若返ったのは、怪しい黒猫の不思議な妖術のせい」 「いつまでも若返ったままでいられるのか?」 「クールな黒猫の化身男は何を考えているのか?」 |
そして、最大の特徴はコレですかねぇ。
「単なる年の差とは一味違う”ギャップ”」。
すみれは17歳の姿だけど、中身は熟考できる大人の女性。
何気に、このギャップはモテそう。
しかも、高校生と60歳の恋愛って!
今時60歳は若いですが年の差を考えると「おばあちゃんと孫」ですからねぇ。
大人女性の魅力を飛び越えて、
気持ちが落ち着く「おばあちゃんの魅力」が若い男心に響きそう?
後半は、すみれの恋愛が大きく動く急展開の5巻について。
恋の動きはどうなる?急展開の5巻(ネタバレあり)
コミック4巻まで、
夢みたいに順調だった真白くんとの恋愛。
しかし4巻ラストでは、真白くんに生命の危機が訪れて事態は急変!
5巻では夢が覚めるような出来事が!
すみれが澄に…
読者としては、ついに来たなという展開です。
そして、一区切り付いた物語は、
新たな展開を期待させる6巻(来年始め~春頃に発売しそう)へと続く…。
ですので、初めて『スミカスミレ』のコミックスを読むなら、
1巻~5巻までの一気読みがお勧めです。
複雑さは無く、サクサクっと読めますよ。
5巻の恋の展開と感想
恋心や想いが静かに熱く交差して、
読みごたえのある内容になっています。
すみれは真白くんのために、
黎(れい)はすみれのために。
まさに純愛~♪
この二人は似てますね。
自己犠牲型で、相手の幸せが私の幸せという「恋」よりも「愛」を持っている人。
5巻の黎(れい)は、まるで愛の告白。
「気付いたのです」」
「私があなたの幸せな姿を見たかったんだと」「あなたをもう一度若返らせます」
そう言って迫り、唇を奪う黎(れい)のシーンが見所です!
呪縛のためという義務ではなく、
自分のために澄を幸せにしたかったって事ですものね。
将来のすみれと黎(れい)の恋の行方に期待しちゃうなぁ。
ところで、
私は、女の子キャラでは雪白(黎の婚約者)と千明(すみれの友達)が好きなんですが、
術力を失って人間となった、
人間嫌いの元化け猫・雪白の可愛い部分が描かれたのが嬉しかったです。
そんな気配はないんですが、
真白くんと恋したら、けっこうお似合いなんじゃないかと思っちゃいました♪
ドラマでは、恋愛模様(多角関係)とラストがどう描かれるのか、楽しみです。
関連ページ: |
タイトル『スミカスミレ』って、澄かすみれ?
読む前は何となく並んだ文字にしか見えなくて、
恥ずかしながらタイトルを微妙に間違えて覚えてました。
スミ か スミレ
きっと、こうですね。
でも、「澄とすみれ」じゃないのは
語感の綺麗さ以外にも意味があるんじゃないかしら。
「澄か、すみれか、どっちが好きなのさ?」
ってなるような気がするのですが、考え過ぎでしょうか。
取り敢えず、黎(れい)は最初から澄のことを好いてますから、
若い「すみれ」を好きになった男性よりも、大きくリードしている印象だなぁ。
澄(すみれ)もドキッとしてる様子だったし。
雪白も察するコメントして身を引いたし。
…でも、人外の化け猫なので、どうなるのかしら?