総理大臣とその息子の体が入れ替わった?
現政権を揺るがす自体に奔走する総理とその家族。
最後の最後まで明かされない黒幕の意外な正体とは?
ということで今回は「民王」を整理するために
分かりやすく相関図と犯人についてご紹介したいと思います。
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相関図
与党とは言え苦しい戦いを強いられることになった民政党。
その代表となる武藤泰山と息子の翔が入れ替わってしまい、
更には経済産業大臣である鶴田親子もその標的になってしまいました。
一番怪しいのは野党第一党の憲民党。
民政党が総崩れになれば政権を握ることができるので犯人は蔵本と考えるのが自然。
その真相を探るために防衛大臣の真田は敏腕デカでキャリア組の新田を捜査に当たらせて
早期事件解決に乗り出す。
というのがストーリーの大まかな流れとなっています。
入れ替わってしまった原因は、
直径3ミリほどのチップを歯茎に埋め込み、脳波をコントロールすることにより
総理と息子の人格を入れ替える、という高度なテクノロジーを駆使したテロ行為。
チップを安易に取ろうとすると爆発するので真相が明らかになるまではどうすることも出来ない。
で、そのチップを埋め込んだのが丸山歯科院長の丸山浩一。
歯の治療を受けに行った親子は知らぬ間に歯茎に入れられてしまったのです。
彼は誰から依頼を受けて実行に移したのか?
そして総理大臣の息子が通ってる京成大学の同級生たち。
脇役かと思える彼女たちは実はストーリーに大きな影響を与える人物でもあります。
村野エリカは憲民党の蔵本の娘ですが、
離婚後に母親の姓を名乗っているので苗字が違うのです。
なんとこの蔵本とエリカも体が入れ替わってしまうことに・・。
一番怪しかった彼も被害者に?じゃあ犯人は一体誰なんだ?!
「民王」の黒幕は?
上記のように総理と息子の体内にチップを埋め込んだのは歯科医の丸山ですが
彼は実行犯に過ぎず、後ろには国をも動かそうとする大きな陰謀と悲しい家族愛が絡んだ結末があったのです。
まず、一番疑わしいと思われていた憲民党ではなく、実は野党の共和党が犯行に加担していたのです。
共和党は新薬承認システムの大幅緩和を推し進めていますが、
日本の新薬承認の遅れによってそれを必要とする患者さんに投与できない問題が起きている
という一見すると真当な大義名分を掲げていますが、実は利権がらみだったのです。
その相手となるのが
アメリカのニューヨークに本社を構える製薬会社・メディシス。
最近急成長がめざましい新興勢力。
日本の新薬承認が緩和されれば更なる事業拡大が図れることから
共和党と結託し、今回の大規模で精密な犯罪計画を練り上げたのです。
共和党・冬島に加担した意外な人物
CIAの幹部を数十億という多額のお金で買収し、
アメリカの最先端技術を盗み出すことに成功した冬島達はまさに完璧主義の犯行でした。
というのもこのCIAの幹部は取引をした相手の素性を探るため盗聴など試みましたが結局わからなかったため、
逮捕したこのCIA幹部から黒幕の尻尾をつかむことが出来なかったのです。
しかし翔の同級生で学生起業家として活躍する南真衣と接点があったことから急展開。
実は真衣が小学生の頃、母親が乳がんで他界。
その時アメリカで認可された新薬が同じ乳がん患者の方に効果があることを知り
試したかったのですが、日本では認可されておらず、
かといって渡米して入院となると多額のお金がかかるため断念した辛い経験があるのです。
「私達母子のような家族を救いたい!」
そんな思いで医薬品関連の仕事も着手したわけですが、
現状の日本の法制度では限界がある、と感じた真衣は
新薬承認システムの法改正を謳う共和党に協力したということです。
「今の民政党に出来るわけがないわ」
確かに今の民政党は製薬会社と結びついており、海外から安い新薬が入ると
国内の製薬会社が不利になるため新薬の承認を意図的に遅らせていると言ってもいい。
この長年続くしがらみはそう簡単に崩すことが出来ないと考える武藤総理に対して
息子の翔は、
「そんなもんオレには関係ねーよ。」
なんだか頼もしい息子に見えてきましたねw
翔と真衣の真剣な表情に心動かされない父親はいないでしょう。
メディシスと共和党の計画は失敗に終わり、武藤親子も無事体が元に戻った。
もちろん後日、国会で民政党による新薬許認可法案が可決されたことは言うまでもありません。
まとめ
利権のためにここまでするのかw
という大規模な犯行計画ですが、入れ替わってしまう原因がさもありそうで面白いですよね。
そういえば、
カップルがカミナリにうたれて体が入れ替わってしまうという
ドラマがあったことを思い出しました。
観月ありささんといしだ壱成さんかな。
当時、演技とか全部含めて「面白いなぁ」と思って観てましたが
今作は更にその上をいくエンターテイメント性の高いストーリーですね。