原作漫画「いつかティファニーで朝食を」あらすじと感想(ネタバレあり)

これはグルメ漫画なのだろうか?
2015年10月10日にスタートするドラマの原作になったので
早速読んでみましたが、何となく評価が悪いのはわかりました(笑)
そう言えばドラマは深夜1:25から放送するんですね。
観るとしたら録画かな~。

ということで「あらすじ」と「感想」書いてみましたのでご紹介で~す。

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「いつかティファニーで朝食を」あらすじ

簡単にいえば仲の良い同級生4人の成長物語。
(本当に成長しているかは別)

それと朝食をテーマにしていて、実在するおしゃれなカフェとか
和食堂で主人公たちが美味しそうに食べる姿が描かれている。

ジャンルはグルメ漫画なのか、それとも恋愛漫画なのか
ハッキリしないところがこの作品の特徴です(笑)

登場人物は?

主人公の佐藤麻里子は同棲も含めて7年も交際した創太郎を振り
一人暮らしを始めますが、その後は理想の朝食?を求めながら
朝からリッチな食事を楽しんで日々のストレスを発散しているようですが・・・

失敗した恋愛、価値観が違うからと別れて
次の彼とはうまくいくのかといえばやっぱりダメだった麻里子さま。

1巻は28歳だったけど7巻ではもう32歳、
歳を重ねていくスピードに主人公たちが付いて行っていないような気もしますが、
それでも前向きに頑張ってる姿は好感持てるかなと思います。

麻里子の友達は?

恋愛経験豊富でボブヘアーの今時の子が1人、
過去の出来事や両親の離婚などトラウマがあって男性不信な子、
唯一既婚者で子供二人、友達に感化され仕事したがり主婦が1人、

とまあそれぞれ個性あふれるキャラクターで
楽しそうなんですが、どうも共感できるキャラが少ない。
ということで「感想」のほうでもう少し詳しくお話したいと思います。

 

「いつかティファニーで朝食を」の感想(ネタバレあり)

1巻目では本の最終ページにわざわざ朝食をとることの大切さが
丁寧に解説されており、この本のテーマだということはわかりますが・・・ねぇ。

主人公の麻里子が一体何を求めているのかが分からない。
7年付き合ってきた彼と別れた原因は、

・私が大事なものを大したことないように扱う
・抱えてる不満がいつも別

今まで私はアナタに合わせていたんだよ!
ということらしい。

でも男女なんだから趣味は違って当たり前だし
それぞれ抱えてる不満なんて違って当たり前のような気がする。

ガンプラの価値を強要する男がいないようにね。

そういうのってお互いに理解して尊重しなきゃいけないと思うし
抱えてる不満があればぶつけ合うんじゃなくて納得するまで語り合えばいいのかなと。
他の方も言うように麻里子は単純にワガママな女の子かなと思います。
30なのに・・。

だから次の彼氏とも価値観の違いで別れちゃったんだけどね・。

そしてココ重要↓

「一緒に朝食食べるって約束したでしょ!」

偉そうなこと言うわりにテーブルの上にのっていたのはまさかのコンビニのおにぎり。
これを彼と一緒に食べるのが麻里子の理想としてることなの?

彼女がもし早く起きて二人分の食事の準備をして
さっきのセリフを言ったら彼氏は素直に「ゴメンナサイ」と言わなければいけない。
でもコンビニのおにぎりって・・・(笑)
そりゃ無いよマリちゃん。

それと家具屋さんで一目惚れしてしまった机と椅子のセットを衝動買いして
その机で朝から素敵な食事を楽しむのかと思いきや、一切使わずに外食三昧。

その机と椅子のセット、幾らだと思います?

82000円ですよ!82000円!

お金がな~い!貯金できな~い!って言ってるOLさんが
買うようなものではありません、結局仕事机になってるし。
貯金できないのは節約してないし贅沢してるからだと思う。

 

仕事は出来るだろうけどだらしない

仕事カバンの中には飲みかけのペットボトルや
カフェラテのマウントレーニアの空が2つ、
本体がないDSの充電器
処方された薬の空き袋

などなど出る出るわで完全にゴミ箱と化した麻里子のかばん。
そんなかばんを見て会社にいる年下の男性が

「気が強いけど、抜けてて面白いですね」

と言われる始末。
また、気を使う割に男の前で遠慮無くガツガツ食べたり
レンゲの持ち方が子供が持つような持ち方をしたり・・。
もちろん部屋が散らかってるのは当たり前。

更に朝の食事を大事にするわりには、
時間がないという理由でパンとジャムと目玉焼きという
誰でも用意できるような簡単な朝食が定番のよう。
(82000円の机と椅子が泣いちゃうよw)

そうかと思えば「今日は張り切っちゃうぞ!」と豪華な朝食を作るからと
大量に買ってきた袋の中に人参が入っているところを見ると
冷蔵庫の野菜室に野菜が入っていないように思えてならない。

サラダくらいは作れないのだろうか

7巻まで読み進めたけど、彼女が理想とする朝食って一体なんでしょうね。

そう言えば1巻の第1話の冒頭は、
母親が朝、食卓に載り切らないほどの料理を作ってくれるシーンから始まりますが
これを最初に読者は見せられているので、多分理想はこんな感じなのだろうと思うわけなんです。
ところが物語が進んでもいっこうにそんな気配はなく、
淡々と実在するお店に通う姿が描かれるだけという、
グルメの観点からみたら、ただ紹介してるだけにしか映らないし、
そもそも食事シーンの必要性も問われているような気がする。

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同級生の阿久津典子が・・・

BARの雇われ店長をしていた時に不倫したり
常連さんの中にパパが3人位いたりと、
結構自由に人生を楽しんでいる彼女も気がつけば30歳。
ふと我に返った時に「このままじゃダメだと」と
東京の生活に見切りをつけて実家に帰るけど
コンパニオンの派遣会社を経営している母の手伝いをしながら
時にはコンパニオンのピンチヒッターもしたりと、
実家に帰っても刺激的な生活をしている典子。

恋愛経験豊富で恋愛を語らせれば右に出るものはいないほど
歴戦をくぐり抜けてきた彼女ですが、ふと彼女の人生を振り返ってみると何も残っていない。

今度は学生の頃の夢だった留学を希望するけど

母親からは
「実家に舞い戻ってきて、今度も嫌になったから留学するの?」と痛いところを突かれて逆ギレしたりと30歳の女性にしてはちょっとイタイ。

そんな彼女が友達になんて言ったと思います?

「もっと俯瞰(ふかん)で自分のこと見なよ、あの天井くらい上からさ。」

オマエが言うな(笑)

ある意味キャラクタとしては美味しいポジションだし
友達の恋バナだったので彼女の得意分野でもあるんですけどね。

 

唯一応援したくなるインストラクターの新井里沙

学生の頃に憧れだった彼と偶然東京で知り合い意気投合。
連絡先を交換し、遠距離になるけど定期的に大阪に通う里沙。

実は学生の頃、二人は両想いだったらしい。
そんな素敵なカップルはお互いに失恋を経験しており
今度こそという気持ちと偶然再会した運命を信じてゴールに向かっています。

彼は背が高く男らしい、けどガツガツしておらず優しさがにじみ出てる。
男性不信で恋愛恐怖症だった里沙にようやく春がきた感じで
4人の中では一つの物語として楽しめるカップルだと思います。

関連:物語に登場したおしゃれなカフェ店10選

最後に・・

いや~、スイマセン・・、なんか批判ばかりで^^;
本には素敵なお店が沢山のっていて、行ってみたいという気持ちになりますが
物語に必要ないんじゃないかなと7巻まで読んで思いました。

主人公の今後が気になりますが、成長した元カレとよりを戻すのか
意識しまくっている会社の年下の男性とくっつくのか。

そうなんですよね~、マリちゃんこの男性に惚れ込んでるんですよ。
彼女がいるので今はダメですが、二人がこのまま終わるとは思えない。

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