1977年8月に公開されたトラック野郎シリーズの第5弾!
簡単なあらすじとキャスト情報をまとめてみました。
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映画「トラック野郎 度胸一番星」あらすじとキャスト
映画の概要
公開日 | 1977年8月6日 |
マドンナ | 片平なぎさ |
ライバル・ケンカ相手 | 千葉真一 |
キャスト一覧
シリーズのメインキャスト
菅原文太・・・星桃次郎
愛川欽也・・・松下金造(ジョナサン)
母ちゃん役の春川ますみと子供たちは回想シーンのみ
度胸一番星に登場するメインキャスト
(マドンナ役の片平なぎさ)
片平なぎさ・・乙羽水名子
千葉真一・・新村譲治(ジョーズ)
八代亜紀・・紅弁天
夏樹陽子・・江波マヤ
宮口精二・・乙羽作右ヱ門
菅井きん あき竹城 南城竜也 ほか
今作は必ず登場していた松下家が珍しく回想シーンのみ。一攫千金を狙ったジョナサンが佐渡で砂金掘りに没頭してましたからね。
マドンナ役を含めた美女3人が登場。小麦色の肌が眩しい水着姿の片平なぎさが必見。
「トラック野郎 度胸一番星」のあらすじ
トラック野郎達がネズミ捕り現場で絞られている中、一番星号とジョナサン号が「緊急事態のためノンストップで先を急がせもらいます」と拡声器で発しながら通過する。
その後方から、もの凄い勢いで追いかけてくるミニパトに乗った婦警のあき竹城。女湯を覗かれたことで激昂しているらしい。結局、桃次郎達に巻かれ、あき竹城の制服がトラックに引っかかりトップレスになってしまうというハプニングに。
そんな彼女の体を張った演技で始まった「度胸一番星」。
もようした桃次郎は幽霊の名所と言われる曽地峠の草むらで用を足すと水子地蔵の後ろに白装束の美しい女性が現れた。桃次郎のことを待ち続けていたと言い、「佐渡で・・佐渡で・・」と繰り返し言いながら消えていった。
トラックに戻ると今度はジョナサン号の助手席に白っぽい服を着た女性が座っており、ジョナサンは驚いたが、この先のドライブイン「越後獅子」のBARで働いている娼婦・江波マヤ(夏樹陽子)だった。
その夜、ジョナサンはマヤと一夜を共にしようとしたが、新村譲治(千葉真一)率いるジョーズ軍団が現れ、水を差される形で楽しみは消えてしまった。どうやら譲治とマヤは特別な関係らしい。
一番星とジョナサン号は小学校にエレクトーンを届けるため佐渡ヶ島へ渡った。佐渡では一人で砂金掘りをしている老人と出会い、「掘れば幾らでも出る」という言葉を真に受けたジョナサン。
一方、桃次郎は曽地峠で見た白装束の女性とそっくりの教師・乙羽水名子(片平なぎさ)と水子地蔵の前で出会う。自分も僻地教育に関心があると調子のいいことを言う桃次郎は、水名子の授業に参加。
ジョナサンはトラックを売って本格的に砂金掘りがしたいと言ったので、反対した桃次郎は唆した老人の家に苦情を言いに行くが、水名子の祖父だと知り態度を急変。
水名子と祖父は本当の家族ではなく、水子地蔵に捨てられていた女の子を引き取ったという。
ジョナサンは仲間にトラックを一月18万円で貸すことで話がまとまり、桃次郎は相変わらず水名子先生にべったり。それぞれ目的が違うが佐渡に滞在することになった。
桃次郎と水名子がデート中、医者の稲村という男がバイクに水名子を乗せて行ってしまった。本間ウメ(菅井きん)の「稲村は結婚の日取りが決まっている」という言葉を真に受け、失恋したと勘違いした桃次郎は早々に佐渡を出て新潟から離れようとしたが、ジョーズ軍団に襲われ、デッドヒートを繰り広げるが、道路脇に白装束の女性が目に入った桃次郎は草むらに乗り上げ傷を負う。よく見るとそれはただの看板だった。
紅弁天(八代亜紀)に譲治の過去を聞かされた桃次郎。5年前に村から追い出され消えたが、最近になってあんな連中(軍団)を連れて帰ってきたらしい。
一方、譲治は自分の故郷にけじめをつけに戻っていた。原発を誘致したはずの村民が反原発運動で工事関係者と小競り合いをしており、村民が建てたと思われる反原発の建物を次々とトラックで破壊。原発によって故郷が無くなるのは承知していたが村民の矛盾に憤りを感じていたようだ。
そうした故郷を失った男たちで集まったジョーズ軍団とトラック野郎達がドライブインで対峙していた。桃次郎と譲治の激しい殴り合いからトラック野郎たちも応戦。
さすがのジョーズ軍団も多勢に無勢。譲治が劣勢になると、包丁を片手に江波マヤが乱闘を制止させた。マヤは自分の店に譲治を抱えて連れていき、二人の関係はより親密になった。
桃次郎は久しぶりに我が故郷「トルコ」に帰ってきた。しかし水名子から「お会いしたい」という手紙が届き、慌てて佐渡に戻る。
佐渡では砂金が全く出ない事に業を煮やしたジョナサンは水名子の祖父を責め立てる。祖父はつい「無いかもしれん」とホンネを吐露したが桃次郎はあると断言しジョナサンに「家族が金」じゃないかと諭す。そんな桃次郎を見つめていた水名子であった。
桃次郎は約束していた金沢旅行を水名子と生徒を連れて出かけていた。旅先ではジョナサンを通じて水名子のホンネを聞き出そうとしていた桃次郎。しかし意外にも彼女は桃次郎のことが好きだと言い、逆プロポーズまで受けてしまった桃次郎。
佐渡へ帰った水名子は嵐の夜に、仕事道具を川に置き忘れていた祖父に代わって取りに行くが、濁流の犠牲になってしまった。
訃報を聞いた桃次郎は慌てて佐渡へと一番星を走らせ、生徒たちと灯籠を流して故人の死を偲んだ。彼女と出会った水子地蔵に足を運んだ時、目の前に水名子が現れたかにみえたが、それは幻だった。
金沢の市場で警察の取締に引っかかっていたジョナサン。新鮮なブリを届けなければならず、このままだと2000万円の損害。押し問答の末、警官がジョナサン号の行灯を蹴って破壊したことでジョナサンが激昂。公務執行妨害で逮捕されてしまった。
話を聞きつけた桃次郎は慌てて金沢警察署に向かい、ジョナサンの荷は責任持って自分が運ぶと豪語。金沢から新潟まで8時間かかるが、18時までに到着しなければならず、制限時間は残り5時間を切っていた。
途中、ジョーズ軍団やトラック野郎たちの無線のサポートを受けながら18時前に新潟市場に無事到着した桃次郎であった。
そして最後はいつものように、海岸沿いの道を一番星号とジョナサン号が走る勇姿で幕は閉じたのです。
感想
なんだかんだでトラック野郎も今作で5作目。そろそろプロットを変えても良いんじゃない?という意見があったのか、いつもと違う展開が新鮮。
桃次郎が早い段階で失恋したかと思えば、マドンナからの逆プロポーズ。え、この後どうなるの?とちょっと期待しましたが悲しい結末に終わってしまうとは。
そんなマドンナ役を演じた片平なぎさ。今では「2時間ドラマの女王」と呼ばれていますが、当時はまだ18歳。小麦色の肌が美しく、貴重な水着姿を披露してくれる彼女。
さて、美しいのは彼女だけじゃありません。女性ドライバーの八代亜紀や千葉真一の恋人役として登場した夏樹陽子も花を咲かせる女優たちです。
そして忘れていけないのが、あき竹城の存在でしょう。冒頭でトップレスになるという体を張った演技に頭が下がるばかり。「おばちゃん化」してしまった彼女も若い頃はヌードダンサーとして活躍していましたからね。
大まかなプロットはあまり変わらず、最後はジョナサンを助けるために桃次郎が5時間爆走し一番星がボロボロになって目的地へ無事到着する。
二人の絆がより一層深まった第5弾。次回は誰がマドンナなのでしょうか?