7月12日火曜日の夜9時からフジテレビにて放送予定のドラマ。
その原作となる今作は作家・内藤了によって書かれたホラーミステリーです。
主演は朝ドラでブレイクした女優の波瑠さん、
あの大きな目で唐辛子片手に事件を解決していく姿が目に浮かびますね。
さて、書籍は第21回日本ホラー小説対象読者賞を受賞した作品。
シリーズ本で4作出ていますが、今回は1作目を徹底紹介!
全巻読む予定なので読み終わり次第随時更新していきたいと思います。
※みなさん、ドラマいかがでしたか?
気になる初回の視聴率は関東で9.6%、関西で13.4%だったようです。
関西が高いのはメインキャストである関ジャニ∞の横山さん効果なのかな?(笑)
もくじ (文字クリックでジャンプ出来ます)
オカルトチック?「ON猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」あらすじ
第1章
八王子西署の刑事組織犯罪対策課にて、女性刑事、
特に性犯罪捜査系の警部に憧れている彼女、それが今作の主役です。
「進め、比奈ちゃん」と書かれた八幡屋磯五郎の七味唐辛子を常時持ち歩く変人ながら、
異常なくらい記憶力がいいのが特徴。
その記憶力は未解決事件ファイルを丸暗記し、
キーワードを聞くと関連しているであろう事件の情報がつらつらと口から出てしまう程。
そしてその日も同期の交通課に所属する仁美から
通報から入った「宮原秋雄」という名前を聞いて、
ある一つの性犯罪事件にたどり着きます。
そして、仁美が去ったあと、
その宮原が遺体で発見されたことをガンさんと呼ばれる上司・厚田巌夫から聞き、
その事件が主人公が初めて現場を訪れる事件となるのです。
自宅にて遺体で発見された宮原の姿は想像を絶するものでした。
絞殺とも思わせるその死体をみて、
ガンさんは絞殺の跡がおかしいことを指摘します。
まるで、自分で自分を締めているような。
その後、宮原のスマホで自殺状況が録画されていたことがわかり、
その動画を見た二人は復讐殺人かと考え、後日被害者宅への聞き込みに向かうと、
そのうち一人宇田川早苗は自殺していたことがわかります。
しかも、結婚を控えた大事な時期に。
復元した彼女の携帯には事件当時のあらあれもない姿が
宮原から送られてきていた形跡もあり、自殺はそのせいだと…。
その後死神女史と呼ばれる司法解剖のプロ・石上によばれ、
宮原の死体の状態を聞きます。
やはり絞殺の後がおかしいことを指摘し、
さらに死ぬ前にいたずらされたようであったこと。
そして土手の放置車両があった場所にはコーラ瓶が置かれていた事が新たな発見としてあがりました。
しかし、それだけでは終わらず、二人は死神女史と共に酷似した死体をまたみることになるのです。
第2章
石上と共に訪れたのは、刑務所でした。
死刑囚・「鮫島鉄雄」の遺体。
数ヶ月に及ぶ異常行動の末、
自分の頭を独房の壁に打ち付け死亡した様子で、
看守・壬生から異常行動の映像と事件当時の映像を見せてもらいます。
看守は
「奴に殺された被害者たちの亡霊が、順番に復讐に来たみたい」
といます。
もちろんそれをガンさんは否定しますが、
主人公は次第にその言葉について真剣に考え始めるのです。
同じような死体がもう一つあると言って石上が話題に出したのは、
半年前の知的障害をもつ小学生の無差別殺人事件で収監された受刑者・柏木の兄でした。
その兄が殺された小学生と同じ方法で殺されていたと石上は言及するのです。
その言葉から主人公は宮原も鮫島も同じ法則で殺されていることに気づきます。
そして再度鮫島が死んだ拘置所を訪れると、
「ハヤサカ・メンタルクリニック」の中島保に会います。
医師である保なら、と主人公は自分の推測を語ります。
自分の意思と無関係に身体が勝手に動く事の可能性。
それをあっさり認めた保をみて主人公は捜査への協力を求めようと考えました。
第3章
署に戻った主人公は保から受け取ったとある動画がを見ます。
母親殺し少年・大友翔が鑑別技官相手に当時の状況を話している内容。
「逃げよう、と、したから、撲った」と画面内で話す少年を横目に、
主人公は、犯人は自分ではコントロールできない人格をもっているのではないかと考えます。
仁美が主人公にと置いた合コンの詳細のメモに目もくれず、死神女医の元へ急ぐ^^;
店員がイケメンだという仁美主催のこの合コンに主人公は断りをいれるのですが、
この仁美の合コンはのちに思わぬ事態を呼ぶことに。
合コン中の仁美から連絡をもらうと、サイトを見ろと言われます。
後ろで、「規則、ですので…」とタバコを注意されている仁美が送ってきたサイトを見ると、
なんと宮原の自殺動画が。
三木捜査官によると、宮原のスマホに入っていた怪しいソフトが原因らしく、
そのソフトの送信者は斉藤文隆。宇田川早苗の婚約者でした。
同時に、すぐ署に戻ると言った仁美の姿がないことにも。
そしてその仁美が自宅にてうたた寝をしていた主人公を起こす原因となるのです。
夜中に呼び出された主人公が現場で見たのは、仁美の凄惨な死体。
通り魔の一種だと考えられ、その件に関しては主人公の巨大な脳内データベースの出番でした。
浮かび上がる2つの事件。
その中でどの写真にも「裸電球」が写り込んでることがわかります。
犯人は裸電球に誘発されているのでは…。
そう考えた主人公はハヤサカ・メンタルクリニックへと赴くのでした。
クリニックへ続くエレベーターに乗ろうとすると、
作り物のような男とすれ違います。
気味が悪いと思いつつ、院長室へ訪れた二人。
あるものに誘発されて犯罪を犯す可能性について、
ないとは言い切れないと院長は言います。
PTSDと同じように、封印された状態から発作がおきるように。
その後保と会うも、その会話は東海林の元にきた電話に遮られるのでした。
その電話は、「スイッチを押す者」といい匿名で3件の自殺シーンがテレビ局に送られてきたというもの。
そしてそのうちの一件は鮫島の映像であったというのです。
映像は命乞いをしていながら、自傷し続けているという点で一連の事件と酷似したいました。
そこで主人公はこの二人も実は犯罪者で、
自分が行った殺害方法で殺されているのではと推理し、
その推理が的確であったことが後の捜査からわかります。
報告を聞く前に仁美と行くはずだったイタリアンを訪れる主人公と石上。
そこで、石上は感情欠如している人間の脳を操作し、
疑似体験を経験させることによって、感情を得るという論文をもちだします。
倫理的な観点から頓挫した研究論文。
その中にあった会話文について、主人公には思い当たる節がありました。
大友翔。
石上から受ける報告から、主人公の推測が徐々に確信あるものに変わっていきます。
夕食を終え、会計をすませようという時、主人公はあることを思いだす。
それは仁美がイケメンだと言っていた店員。
不審に思った二人は支配人に彼のことを問いただすと、
履歴書の写真を見た主人公は彼・小林翔太がハヤサカクリニックですれ違った気味の悪い青年に酷似していることに気づきます。
そして仁美と電話していた時に聞いた店員の声が吃音混じりだったことを思い出すと、
主人公の脳内データベースに、同じく吃音混じりだった人物がいたのです。
それが、大友翔。
彼の行方を追い、同時にハヤサカクリニックを調査しようと意気込む彼女に石上は親指をたてるのでした。
ONの結末は?
次頁でラストの4章を徹底紹介です!