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泣ける原作漫画「夕凪の街 桜の国」のあらすじと感想ネタバレあり

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2018年8月6日にNHK総合で放送されることになった今作。

既に舞台・映画化されており、原作コミックはアマゾンレビュー450件以上で平均4.5という高評価の作品です。

ストーリーは終戦後ですが、被爆者が受けた心と体の傷は消えぬまま、彼らが懸命に生きていく姿をリアルに描いています。簡単ではありますが、感想を交えながら内容をご紹介します。

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「夕凪の街 桜の国」のあらすじ

この作品は、大きく分けて「夕凪の街」1955年、桜の国(一)1987年、桜の国(二)と時代ごとに分かれていますが、登場人物は親族であったり、二世であったり、物語はしっかりと繋がっています。

夕凪の街のストーリー

広島に原爆が落とされた1945年8月6日から、丁度10年が経った1955年。

主人公の平野皆実は広島にある仮設住宅で暮らす20代のOL。原爆で父親と姉妹二人を亡くし、今は母親のフジミと二人暮らし。仮設住宅は雨漏りが酷く、立ち退きの問題も出ている様子。

彼女は相当な倹約家で靴底が減らないように自宅付近は裸足で歩いたり、草履を編むために竹の皮を同僚から譲ってもらうなど、切り詰めて生活していますが、それも水戸に居る弟に会うため。

弟の旭は疎開先の伯母宅(石川家)に預け、数年後に迎えに行ったけど、広島に帰るのを嫌がり、伯母夫婦も望むので石川家の養子になった。なので唯一弟は被爆を免れた家族なのです。

皆実に好意を抱く同じ職場の打越という青年から祖母特製の草履とハンカチを貰い、彼に抱き寄せられた時に、拒否反応を示してしまった皆実。彼女は時々、原爆が落とされた忌まわしい記憶がよみがえる。

街中死体だらけ、何人見殺しにしたか分からない。お前の住む世界はそっちではない、そんな言葉が聞こえてくる。忘れようと思っても、幸せだと感じた瞬間に、そうした恐ろしい光景や幻覚が襲ってくるのだ。

皆実は被爆してしまったので、他人からは誹謗中傷も少なくありません。「死ねばいい」と誰かに思われ、そう思われたのに生き延びてしまった、と罪悪感さえ抱いてしまっているのです。

ドラのすけ(男 泣き)

ドラのすけ
皆実はこんな事も言ってるんだよね。「本当にそう思われても仕方がない人間に自分がなっている」というセリフが忘れられないなぁ。

ドラマっ子(女 泣く)

ドラマっ子
彼女の気持ちって本人しか分からないけど、簡単に言えば自暴自棄に陥ってしまうことかな・・。

彼の気持ちを一旦は受け入れたものの、やっぱり自分は幸せになってはいけないという想いが強まり、彼を突き放してしまった皆実。

後日、打越は皆実に謝った時、彼女はこう切り出したのです。自分はこの世にいてもよいのか、10年前の出来事を話したい。そしたら残された意味がわかるかもしれない。原爆で犠牲になった家族や皆に申し訳ないと思わなくて済むかもしれない、と。

打越の叔母も原爆で犠牲になり、祖母は広島の子になにかしてやりたいと思ったから皆実のために草履を編んだという。

それを聞いた皆実はホッとした表情を浮かべたのです。

ドラマっ子(女 ニコニコ)

ドラマっ子
「生きとってくれて、ありがとな」ていう打越さんの言葉で、どれだけ皆実さんが救われたことか。短いけど心に響く言葉だよね。

そして皆実は体が徐々に動かなくなり、寝たきり状態に。皆が見舞いに来てくれたけど、24歳という若さでこの世をさったのです。

「夕凪の街」はこれで終わりですが、生き残った母親のフジミと弟の旭の物語が始まります。

 

桜の国(一)のストーリー

更に30年後の世界、舞台は1987年に移ります。

主人公の石川七波は東京の中野区で暮らす小学五年生の女の子。母親は七波が低学年の時に他界。父親は仕事で忙しく、祖母は弟の凪生が喘息で入院しているので病院通い。そうしたことから家に帰っても七波は一人で過ごすことが多い。

七波は隣の一軒家に住む利根東子と仲が良く、ある日、東子と弟の凪生の見舞いに行くことに。東子は凪生に一番好きな曲をプレゼント。これはカール・ツェルニーの楽譜だと思われる。

七波は集めた桜の花びらを病室に舞い散らせ、凪生を喜ばせたが、後で祖母に怒られることに。そんな祖母が病院で検査をした時、結果が芳しくなく、80歳でこの世を去った。

そして凪生は入院から通院生活になったため、病院の近くに引っ越すことに。仲が良かった東子と離れて暮らすことになったのです。

ドラマっ子(女 じとー)

ドラマっ子
桜並木の街で過ごした子供時代。七波にとって思い出の場所だけど、母と祖母を失くした悲しい場所でもあるわけね・・。

ドラのすけ(男 ガーン)

ドラのすけ
17年後に東子と再会するけど、彼女と会いたくないと思ったのは、辛い記憶がよみがえるからなんだよね。

桜の国(二)のストーリー

あれから17年後の2004年。七波は27歳になり、すっかり社会人になっていた。弟の凪生は研修医として働いており、東子は音楽の道に進むと思われていたが、看護師として凪生と同じ病院に勤めていた。

父親の旭は退職してから家をあけることがあり、聞いても何も答えない。どこかによく電話をしており電話代の請求額も気になる。七波たちは認知症かもしれないと父を心配していた。

そんなある日、父が夜に出掛けるというので、心配で尾行することにした七波。そこに偶然、東子が現れてびっくり。実に17年ぶりの再会。何故か東子もついていくと言うので、二人で父親の後を追うことに。

しかし、父親はなんと広島行きの高速バスに乗車。二人は迷った挙げ句、一緒に高速バスに乗ることにしたのです。

広島では父親があちこち回るので、一旦二人は別行動を取ることにし、東子は広島原爆資料館を見に行ったが、気分が悪くなり、七波の前で嘔吐。東子の体を気遣いホテルに入ったが、部屋番号は、かつて七波が生活していたアパートの部屋番号と同じだった。そこで母親が吐血して倒れている記憶が蘇ってしまったのです。

ドラマっ子(女 泣く)

ドラマっ子
これは前章で登場した皆実と似てますね。忘れかけていたのに、何かのきっかけで急に思い出す嫌な記憶・・。凄く辛いと思います。

父親がなぜ広島に来たかと言うと、姉(皆実)の50回忌だったので、墓参りと姉を知る人から昔話を聞いて回っていたという。

父親とはぐれた七波と東子は東京に戻ることに。さて、東子はなぜ七波についていったのか?

実は、東子は凪生に会いに行く予定だったけど勇気がなく、そこへ偶然七波が現れて、思わずついて行ったということです。しかも東子は看護師の仕事も辞めてしまった。

広島の旅の途中、七波は東子から借りた服のポケットに凪生の手紙を発見。凪生は東子の両親から、喘息が伝染るから(被爆2世だから)もう会わないようにと言われたことで、別れの手紙を東子に送ったのです。

手紙を読んだ東子は仕事を辞めて、断られるかもしれない不安と葛藤しながら凪生に会いに行こうとしたのです。

広島から夜行バスで帰ってきて、東京には早朝についた二人。七波は凪生と東子の二人だけを残して、一人電車に乗って帰ろうとした時、隣に座ったのが、同じく広島から帰ってきた父親でした。

「まだボケとらん!」と怒っていましたが、七波は姉の皆実に似ているので、お前が幸せにならなきゃ姉ちゃんが無くよと父は娘に言って、この物語は幕を閉じたのです。

ドラのすけ(男 え!)

ドラのすけ
東子を大事に思っている家族の気持ちを尊重して別れを切り出す・・・、凪生も辛かったと思うよ。

ドラマっ子(女 泣く)

ドラマっ子
でも、東子ちゃんが追っかけてきてくれてよかったね~。仕事まで辞めてしまう彼女は家族を捨てる覚悟もあったと私は思うよ。
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七波の両親の恋物語

石川家へ疎開していた旭は大学に通うために実の母親・フジミがいる広島で生活することに。その家には近所の女の子・大田京香がよく顔を出していて、フジミの仕事を手伝っていた。

京香は兄と二人暮らし。生まれてすぐに被爆したらしく、そのせいで学校のいじめにあっているという。憤りを感じながらも旭は京香に勉強を教えたり、京香の兄、元春とキャッチボールをしたり、二人の面倒をよくみていました。

そして月日が経ち、元春の結婚を機に、京香が独立を考えていたので、旭は彼女に求婚。しかし母親フジミは二人の結婚に素直に喜べなかったのです。というのも、養子に出した石川家が現在の親。被爆した京香と結婚することは反対するだろうし、何のために旭を疎開させたのか分からない。知人が原爆で死ぬのを見たくないというフジミの正直な気持ちだった。

それでも二人は結婚し、母親のフジミを連れて東京で暮らすことになったのです。

 

七波の不思議なことば

七波は自分が生まれる前の出来事、つまり両親の出会いや馴れ初めなどの情景を見たことがあるという。それは母親から聞かされた記憶かもしれないけど、この二人を選んで生まれてこようと思ったのは確かだという。

ドラのすけ(男 ニコニコ)

ドラのすけ
桜並木の街は母と祖母の辛い思い出しかなかったけど、この街は父と母の大切な場所でもあるんだよね。

ドラマっ子(女 泣く)

ドラマっ子
自分が生まれ育った街を忘れることが出来なけど、彼女にとって忘れたい場所でもあった・・。でも今回の出来事で忘れたい場所ではなく、両親が愛した街として彼女の記憶に残るのでしょう。

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