2015年5月30日に公開された映画「誘拐の掟」を観てきました。
あれ?館内に若者がいないぞw
周りを見渡すと皆さんご年配の方が多く、やっぱりストーリー的には若者に響かないのでしょうか?
そしてビリギャル人気が健在ということを映画館で改めて実感した私。
とりあえず感想書いていきま~す♪
キャストから
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— #AmongTombstones (@AmongTombstones) August 22, 2014
腕はいいのに昼間から酒をかっ食らう落ちぶれた刑事マットスカダーを演じたのはみんな大好きリーアム・ニーソン。
ある事件をきっかけに辞職して現在は寂れたホテルを住居兼事務所にして生活しているようです。
いや~、相変わらずブレませんよね、リーアムさんって過去でも現在でもどこか問題のある人物を演じていますが
イザという時はめちゃくちゃ強い、リーアム無双を今作でも見せてくれました。
(二人組に急襲された時はやられちゃいましたが・・・。)
マットは警官ならタダで酒が飲めるというバーでウィスキー?とコーヒーを同時に頼み、交互に飲み、
酔いながら気分をスッキリさせるという変わったアル中でしたが、
今は酒をやめて教会で行われる禁酒プログラムにせっせと通うおじさんに。
今作はアクションもありましたがサスペンス要素が強い作品です。
リーアムさんって身長が193cmで体格が物凄く大きく見た目も若く見えますが、
2015年で63歳ですよ、あまり無理せず頭脳戦でじっくりと解決する主人公でもいいんですけどね。
前作のランオールナイトよりはこちらの方が好きかな。
1999年、NYを震撼させた連続誘拐殺人事件。その目撃者が語る‼【#私は見た】#誘拐の掟 証言映像 〜 ジョナサン&森まり編 http://t.co/WPM3Uci5X9 pic.twitter.com/Tv0KlmmsfI
— 映画『誘拐の掟』 (@yukainookite) May 29, 2015
そしてこの美しく可愛らしい女の子、
今作がデビュー作らしいロシア出身のダニエル・ローズ・ラッセル。
血の色を思わせる真っ赤なコートに身を包み、
ゆっくりと犯人が乗っているバンの前を横断する時のスローモーション映像。
ニヤつきながら彼女を見る犯人にゾッとしながらも、
見どころのシーンでもありました。
犠牲となった麻薬ディーラーの妻が真っ白なコートを着用していたのに対して
女の子が着ていたのは強烈な印象を与えるこのコートです。
色味のない作品だからこそ誘拐された女性達の服装が映えましたが
とくに少女の赤いコートは犯人を興奮させ、これから想像もつかない恐怖が待ち受けていると思わせる、
テクニックはさすが小説では出来ない映画ならではだなと関心したシーンでもありました。
誘拐の掟の感想
Matt Scudder takes TJ under his wing to solve the most chilling crime yet.#AmongTombstones pic.twitter.com/bbgKJh21zY
— #AmongTombstones (@AmongTombstones) December 22, 2014
最初から最後まで終始ダークな印象だった今作。
既に犠牲者が出ており、誘拐されたら助からないという絶望感ありありの中、
また一人可愛らしい少女が誘拐され、主人公のマットが犯人との心理戦に挑む。
犯人に告ぐ、殺したら殺す
マットの交渉はかなり危険なカケでした、
犯人は身代金を受け取らずに自分たちの快楽のために殺して他のターゲットをまた狙えばいいのだから。
そういえば、墓場での銃撃戦ってどうなのでしょうかね?w
人里離れたところではないので、直ぐに警察が駆けつけると思いますが・・・。
そして警察を辞めたマットはバッチを所持していましたが
これって返さなくていいの?
更にクローゼットの中に大切にしまっておいた箱のなかには手錠と拳銃が・・・
明らかに警察をやめてから入手したものではなく、刑事時代のものでしょ?という印象。
これも持ってていいの?w
ちょこっと突っ込みどころはありますが
探偵リーアムがとにかくカッコいいで、細かい所はヨシとしたいところ。
原作との違いは?
マットが思いを寄せる女性・エレインを登場させないことでハードボイルドなテイストを強調。
また、映画では犯人と関わった人間が投身自殺をしましたが
原作では妻を殺害された麻薬ディーラーの兄が投身自殺しています。
そして犯人は2人なのか3人なのか・・、
犯人の人数も結構重要なポイントなんですが、
マットは、
「私は現金の入ったバックを両手で持ってるから銃を所持していてもあまり意味が無いだろう。
そっちは、1人が少女を連れて、もう一人がバックを回収し、3人目はライフルで私を狙えばいいじゃないか。」
と、あたかも3人の犯行だと判断してると思わせることで
お前たち犯人側が有利だろ?という安心感を与えています。
犯人はこれに納得してマットの交渉内容を了承したわけですが
映画では犯人との交渉に関して舌を巻くほど上手いという程のものではありませんでした。
そして最後、
殺された妻のかたきを討つために麻薬ディーラーは犯人も同じような目に合わせるという
目には目をという内容の原作でしたが、映画では不覚にも仇討ちに行った麻薬ディーラーは犯人に返り討ちにあい、
最終的にマットの手によって犯人は射殺される。
そういえば犯人グループのアジトを見つけるまでがとても長かった原作でしたが
映画は尺の関係で呆気無く発見。
過去に唯一生還した女性の登場も無かったことから
マットの捜査は原作に比べて薄さを感じました。
それでも小説では表現できない恐怖感や、誘拐された少女の登場シーン、
映像に合わせたダークなBGMなど世界観は出ていたと思います。
既に冒頭から麻薬ディーラーの妻が殺されたところから始まっていますので
グッドエンディングは無いのは明らかですが、久しぶりに終始暗いサスペンス映画でした。
さて、
このマットスカダーシリーズは今後も制作されるのでしょうか?
リーアムがとても似合ってますので楽しみにしたいと思います。