ドラマ「37.5°cの涙」の原作漫画の感想&ネタバレあり「泣ける・共感出来る話が詰まってます」

実はこの漫画、探してみましたが本屋さんで売ってないんですよ~、
で、レンタル屋さんで、

「置いてありますか?」
「ちょっと待って下さいね・・・・カタカタカタ、
いや~すいません、検索しても無いみたいですね~。」

「そうですか~、分かりました、ありがとうございます。」

ってなったけど、
タイトルに特殊記号があるし、もしかして検索に引っかからないのでは?!
ということで念の為にフラワーコミックスコーナーをチェックしたらありましたw
良かった~(・∀・)

というわけで3巻読んでみましたので
印象的な部分をサクッとご紹介します!

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「37.5°cの涙」あらすじ

熱があって保育園に行けない園児のお宅へ保育士を派遣するリトルスノーに
新人保育士として働くことになった主人公の杉崎桃子。

リトルスノーは

  • 「子供を注意するな」
  • 「叱るな」
  • 「自分の価値観を押し付けるな」

というマニュアルがあるけど、
いつも一生懸命な桃子はついつい首を突っ込み脱線して怒られてしまう。

また、不遇な幼少時代を過ごしたせいか、
上手く笑うことが出来ずに引きつった変な顔になってしまうことも。
それでも子供を第1に考える彼女の直向な姿は
周囲に変化をもたらすことに。

病児保育という過酷なお仕事を通じて
子育ての現状や主人公の成長を描いた作品です。

桃子からステキな笑顔が自然と出る日は来るのでしょうか?

本のタイトルである37.5℃というのは
子供が保育園に行けるボーダーライン。

共働きの親はどうなるの?
会社休めないし・・
母親の私ばっかり押し付けて・・

そんなリアルな育児問題を取り上げた
共感間違いなしの本作、特に男性に読んでほしい漫画です。

 

1巻第1話から「熱性けいれん」でさぁ大変だ!!

主人公の桃子が研修を終えて初めて訪問した先はシングルマザーのお宅。
お世辞にも部屋は綺麗とは言えず、洗濯もマメにしてなさそうだし・・・、
どうやら仕事優先で他は疎かになっちゃってるママのようです。
(仕事しなきゃ生活できないから仕方ないんですけどね・・。)

ママはいつも気が張ってて、
子供もそれを感じ取って無理にいい子を演じてる。

そんな子が風邪で熱を出して桃子が看ることになったのですが
子供のお昼にとママが用意したのはなんとクリームパン・・・。

いくら子供の好物とはいえこれじゃ栄養が取れない、
だからこの子は風邪ひきやすいのか・・と。

「元気な体がほしい・・・、お母さんを困らせたくない・・。」

目を潤ませながら訴える子供を前にしたら
もうほっとけないですよね。

そんな男の子と屋内で遊んでいたら突然の発熱と震え。
初仕事でいきなり熱性けいれんを起こす子供の対応をしなければいけなくなったからさぁ大変です。

熱けいれんは6歳未満の乳幼児期に起こる発作性疾患で、ほとんどは心配のない単純型熱性けいれんです。

慌てふためく桃子は本部に報告しながらなんとか対応し、子供は救急車で病院へ、
大事に至らずホッとした瞬間ですが、
駆けつけたママは元気な息子を見て

「会議抜け出して来たのに~・・、会社戻るので家で待っててもらっていいですか?」

とひと言いって帰ろうとしたので、

ファ?!何言ってんの?桃子、怒っちゃうよ

ということで首を突っ込んじゃいけないのに母親に説教をしてしまった桃ちゃん・・。
「もっと子供を見てあげてください!」てね。

でも母親の立場も分からなくも無いですけどね。
働かなくちゃいけないし、家のことや子供の面倒も見なきゃいけない。
しかし彼女の場合はほとんど子供を見ていなかった、
子供のちょっとした異変に気付けないほど・・。

でも桃ちゃんの一言で母親は反省したみたいですが
子供と過ごす時間、大切にして欲しいですよね。

どうでしょうか、

1巻の1話から凄い内容と思いませんか?

今回、シングルマザーですが、両親がいたとしても共働きだったら
色々と問題が出てきそうです。

更に熱がある子供を預かるわけですから
保育士は常に熱性けいれんが起きるかもしれないという心構えが必要です。

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本当に協力的じゃない「残念な夫」

1巻の3話目は

「育児なんて関係ないわ!」
という人にも読んで欲しい内容なんです

彼氏から「一緒に支えあっていこう」と言われたのに
結婚して子供が出来ると育児は全部妻ばかり。
こんなはずじゃなかったのに・・・。

そして子供が風邪を引いた場合、妻が会社を半休、早退。

「え?またあの人早退?」

ってなっちゃって、会社に居辛くなり、中には退職してしまう方も。
育児で溜まったストレスは意外と仕事で発散出来たりしますが、
それでも夫の支えが有ればこそです。

 

「37.5°cの涙」の作者も子育て経験がある

「私にも3才になる女の子がいますが、0才児の時は“子供ってこんなに風邪をひくの?”と驚きましたね。うちは親が近くに住んでいるので、なんとか乗り切っていますが、もし誰も助けてくれない状況だったら、多分仕事を続けるのは難しいでしょうね」(女性セブン2014年4月24日号)

どれも共感できるストーリーに思わず「あ、これあるある!」と感じた方も多いはず、
実は上記の通り作者の椎名チカさんも子育て経験があるママさん。

育児と仕事の両立は夫婦だけでは解決できない問題があり
時にはどちらかの親御さんに、もしくはこの本のように病児保育を利用したり、
できるだけ母親に負担が重ならないようにするのが理想・・・なんですが難しい問題ですね。

 

実は気軽に使えない病児保育

「あ、すいません、子供が熱出しちゃったので預かってもらえます?」

と電話一本でお願いできないのが病児保育です。
子供を預ける条件として

医師の判断等により、施設利用が適当と認められるお子さん。

が対象となるため、まずは病院へ行って医者に診てもらうために、
どちらかの親が半休しないといけません。
大変ありがたいサービスなんですが、利用者としては「う~~ん。」って感じるところがあるんですよね。

こうした細かなところが徐々に改善され、
利用できなかった人も気軽にサービスを受けられる環境が整うといいですね。

 

まとめ

いかがでしょうか?
コミックなんだけど病児保育という
難しい問題をテーマにしたドラマ「37.5℃の涙」

男性の方へ、オススメですよ♪

相関図や登場人物の詳細はこちらです