2巻

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2巻「あなたのことはそれほど」あらすじ

美都は夫の前で光軌からかかってきた電話を、あたかも仕事の電話のように装うのも慣れたもの。デートの約束を「残業だから明日遅くなる~」とか。

そしてとうとう出産で里帰りしていた有島の奥さんが帰ってくる。育児が大変なので会う時間が自然と少なくなるが、実は奥さんが里帰りしている時に一度だけ不倫温泉旅行をしたことがある二人。

夫には友達と行くと言ったけど、もちろん嘘。その友達というのは中学からの友人の飯田香子。もちろん不倫に大反対の香子は「いつか罰が当たる」と豪語するが全く聞く耳を持たない美都。

趣味がない美都は陶芸教室の1日体験が面白かったので始めて見ることにしたけど、実はその陶芸教室、有島の妻・麗華も通っているのだ。タイミングがいいのか悪いのか、たまたま来ていた麗華とバッタリ会ってしまった美都は有島の奥さんだと知ることに。

最悪の結婚記念日

「結婚記念日どうする?」

「外食する?」

とか、幸せそうな新婚夫婦に見えるけど、記念日と誕生日が同じ日の美都は有島に祝ってもらう事しか頭にない。だけど結婚記念日の前日に有島と約束したけど、子供が急病で当日ドタキャンされた美都は

「危篤じゃないなら別に来てもいいじゃん」

みたいな事を言うから、さすがの光軌もドン引き。

更に、記念日では夫の涼太が、携帯を盗み見たり、寝言で「ありしまくん・・・」という言葉を聞いてから、美都の浮気を疑い始めていることを告白。しかし、今の君がどうであろうと愛し続けると誓う、と彼は言った。

そんな夫は、特に変わった様子もなく妻に笑顔を見せるだけ。開き直った美都は「浮気しても私がそばにいれば平気なんでしょ?」と夫にバレても浮気は止めるつもりはないらしい。

だけど光軌は、妻の麗華の感の鋭さに危機感を募らせる。更に美都の夫・涼太が接触してきたことで、一層逃げ腰に。

光軌に会った涼太は、美都の気を引こうと、彼のようなファッションで帰宅。髪型も変えて地味な服から明るめコーデに。だからと言って美都が振り向くことはなく、むしろ逆効果。彼女の夫に対する気持ちは完全に冷めてしまったのか。

何も言わない夫に、業を煮やした美都は「どうして何も言わないの?」と聞くと、

「今のきみがどうであろうと、大丈夫なんだ。ずっときみを愛することが出来る」

ということで、どうやら夫は別れるつもりはないらしい。

更に中学の友人・飯田香子から「私を巻き込まないで!」と絶交を言い渡されてしまった美都。それでも止められないのか?

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感想

彼に会えると機嫌がよく、会えないと悪くなる・・のはいいけど、夫の前でも落差が激しい彼女はまさに二重人格。

そして2巻のメインイベントである結婚記念日と彼女の誕生日。彼と会えないからって”子供なんかどうでもいい”という感じの美都のセリフは頂けませんな~・・。本当に自分勝手な女です。

運命とか奇跡を夢見る乙女だそうですが、完全に置いていかれてしまった夫はこの先どうなるのか。美都と一緒にいる時はニコニコしている涼太ですが、いざ一人になると、物凄く寂しそうな表情をする彼。

彼が何故、ここまで寛容なのかは、次号以降でわかりますが、普通ならもう終わりですよね。

で、光軌はと言うと、そろそろマジでヤバイ!と思い始めてきています。物静かな奥さんなので怒らせるとどうなるか、そのことを一番良くわかっているのが光軌。

美都が本気に対して彼は遊びですからね、生まれてきた娘も可愛くて仕方がなく、あくまでも家族が優先。美都と光軌のそうした温度差が2巻の見所かもしれません。

あ、あと「親友」の定義を美都が語っていますが、あけすけになんでも話せるのが友達なのはよく分かる。

友達ってなんだろう?と彼女は言うけど、恋愛と友情なら恋愛を真っ先に選び、友人の忠告を無視するアナタに語る資格はないんじゃないかな~。

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