10月3日から放送される朝ドラ「べっぴんさん」は洋館が多く建ち並ぶオシャレな街・神戸が舞台。モデルでファミリアの創業者・坂野惇子さんも神戸出身ですから彼女が生まれ育った場所も聖地として話題になりそうです。
そこで今回はロケ地とモデルの坂野惇子さんに関連する場所も一緒にご紹介したいと思います。
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史実も神戸が舞台
神戸発祥の子供服メーカー「ファミリア」の創業者・坂野惇子さんをモデルに描かれる今作。惇子さんが生まれ育った場所も神戸なので異人館などは秋から観光客で賑わうかもしれませんね。
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神戸の魚崎で生まれた坂野惇子さん
(魚崎駅、出典:http://ja.uncyclopedia.info/)
当時、魚崎駅周辺は松林が見事な景勝地。鉄道も開通してアクセスも便利になったので父親の佐々木八十八が洋館の別荘を建てたそうです。残念ながら今は松林を見ることが出来ませんが、北を向けば六甲山、南は大阪湾を一望できる場所です。ちなみに佐々木家は六甲山にも別荘を所有していて、そちらは夏の避暑地として利用していたとか。
そして惇子さんが11歳になった昭和4年、住吉山手に3階建ての立派な洋館を建ててそちらにお引っ越し。距離的にはかなり近いところへ移り住んだということです。
惇子さんが結婚して夫と暮らすようになったのは梅林で有名な岡本。江戸時代から吉野の桜と同様、岡本の梅林も有名でしたが、彼女たちが暮らす頃は梅林と言うよりも外国人が多く暮らす街なので当時は「外人村」と呼ばれていました。
(出典:https://ja.wikipedia.org/)
写真は毎年2月になると梅まつりが開催される「岡本梅林公園」。阪急岡本駅から山側へ約10分ほど歩くと見えてきます。
そして戦争が終わり、昭和21年5月には戦地から帰ってきた夫と娘の3人で夫の兄の借家があった塚口で新生活をスタートさせています。
ファミリアの前身「ベビーショップモトヤ」
写真は三宮センター街。三宮駅から歩いて5分のところにある「三宮センター街」に「モトヤ靴店」という地元では有名な靴職人のお店があったのですが、惇子さんの父が娘の嫁入り道具にハイヒールを作ってもらったのがこのお店。戦後にお金の工面をしようとそのハイヒールを持ってモトヤ靴店を訪ねた惇子さんですが、「あなたのために作った大切な靴なので・・・」と断れててしまう。しかし店主は佐々木家に大変お世話になったということで店内のショーケースを貸してあげるから得意の洋裁で手作り品を売ってみてはいかがですか?と提案。
店主のそんな一言でファミリアの前身「ベビーショップモトヤ」は三宮センターで産声を上げたのです。神戸に行くことがありましたら是非スタート地点の三宮センター街を散策してみてはいかがでしょうか?
会社設立後のファミリア1号店の場所は
三宮神社があるトアロードを北へ進むと「三宮センター街2丁目」と書かれた商店街の入り口があります。(この通りは商店街の入口が他にもあるのでご注意を)入り口右隣にあるパン屋さん「ドンク(DONQ)」が目印。
この商店街入口の左に昭和25年に記念すべきファミリア1号店がオープンしたのです。ご覧の通り現在は空き店舗になっています。
5月25日にクランクイン
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」が北野の異人館「萌黄の館」でクランクイン。ヒロイン役の芳根京子さんは、「応援して下さる方々に恩返しができるよう、神戸の魅力をしっかり伝えられるよう、素敵な作品を作っていきたい」と語られました。詳細→https://t.co/bDhuWTdywJ
— 神戸フィルムオフィス (@kobefilmoffice) May 25, 2016
10月から放送なのに4ヶ月も前から撮影がスタートしてたんですね。
クランクインした場所は神戸の異人館街にある「萌黄の館」。それでは次のページでは撮影場所となったロケ地をご紹介していきたいと思います。