「HOPE」原作・韓国ドラマ「未生(ミセン)」が面白い!感想ネタバレあり

2014年に韓国で公開された人気ドラマが満を持して日本でリメイク決定。
主人公を演じるのはHey!Sey!JUMPの中島裕翔さん。
(背が高いからスーツ姿が似合うんだろうなぁ~・・。)
会社員の哀歓を描いたリアル職場ドラマとして韓国の20代、30代に圧倒的な支持を得た今作。
日本では副題として「期待ゼロの新入社員」というように学歴がなくスキルもない主人公の活躍が描かれます。
今回は放送前に、「未生-ミセン-」を観てみましたので、徹底紹介したいと思います♪

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主要な登場人物

チャン・グレ役/イム・シワン(一ノ瀬歩(いちのせ・あゆむ)中島裕翔)
7歳で囲碁に出会い、以降プロになるために10代を捧げてきたが夢叶わず、大手総合商社にコネで入社。4か国語は当たり前、たくさんのスペックを兼ね備えた同期の中で、高卒で何のスキルも無い彼が、会社という生存競争で生き残れるか。

アン・ヨンイ役/カン・ソラ(香月あかね)山本美月)
インターンを首席で合格したグレの同期。とても優秀で時には冷たく見えるが、実は堂々として謙虚で思慮深い性格。青春時代を父の借金返済のために過ごしたことで自分の人生を諦めかけたが、これからは自分のために生きると心に決める。エリートコースを順調に進むかと思ったが、新人女性が優秀すぎることに嫉妬した男性の先輩の逆差別にあう。

チャン・ベッキ役/カン・ハヌル(桐明真司(きりあけ・しんじ)瀬戸康史)
生まれてから今まで称賛の中で生きてきた彼は、部署に配置された初日から状況が一変する。何をやっても褒められてきた彼が、称賛の無い世界でプライドを傷つけられる中、高卒コネ入社のグレが仕事をこなしていく姿に激しく嫉妬する。

オ・サンシク役/イ・ソンミン(織田勇仁(おだ・いさひと)遠藤憲一)
典型的な仕事人間で営業3課の長。会社での権力や出世に全く興味が無い執念の商社マン。家庭では息子3人を育てる平凡な40代の父。ある事件がきっかけで専務との葛藤が深くなるが、磨かれた洞察力と類いまれな勝負師気質でグレのメンターとなる。

キム・ドンシク役/キム・デミョン(安芸公介(あき・こうすけ)山内圭哉)
グレの先輩でオ課長の右腕。営業3課のムードメイカー。入社時は悪質な先輩のせいで退社も考えたが、運命のようにオ課長に出会い一生ついていこうと思う義理固い性格。国立大学出身の実力派だが、彼の願いはオ課長がいち早く昇進すること。

「HOPE~期待ゼロの新入社員~」の原作ドラマ「未生」のあらすじを徹底紹介

※ネタバレもありますので知りたくない人はご注意を

第1話

最終学歴が高卒認定試験のアン・グレ。
棋士になるという夢があったがうまく行かず26歳で商社に「コネ入社」するが学歴も経験もないアン・グレは職場で同僚たちに嫌われてしまう。

即戦力しかいらないという上司に対して、質と量の違う努力をしますと食い下がるアン・グレ。
辛い状況の中で自分に「これは一生懸命やらなかった結果だ。手を抜いたからだ。」と言い聞かせる。

優秀なインターンのアン・ヨンイ役を演じたカン・ソラさんが、
かなりダイエットされて素晴らしいプロポーションになっていて驚き!

「ドリーム・ハイ2」の印象が強かったので、かなりの変化に努力を感じました。
原作があるドラマなので、彼女のキャスティングには放送前から不安視する声があったようですが、見事にできる女を演じられています。

第2話

インターンは面接のプレゼンテーションのためのペア作りに必死で、グレに人気が集まる。
突然の変化に戸惑うグレ。ドンシクはお前を引き立て役にしようとしているから、近づく人には注意しろと忠告する。

オ課長はグレが専務のコネで入社したという話を聞いて、
専務が自分を監視するために配属したのかと疑いグレに冷たく接する。
「仕事は共同作業」というなら機会をくれというグレに対し、機会にも資格があるとあしらってしまう。

グレは同僚のソッコのミスが原因で、無実の罪からオ課長を怒らせてしまうが、
グレのせいではないと気付いたオ課長は、グレとドンシクを飲みに誘い、
帰り道に酔っぱらってグレを「うちの奴」と口走る。グレはその言葉が嬉しくて何度も反芻する。

オ課長演じる演技派俳優イ・ソンミンさんの心の葛藤が深く描かれていました。
いままでたくさんの作品で様々な役を演じてきたベテラン俳優の演技力が光っています。
こんな上司が自分の職場にいたら良いのに!と誰もが思うはずです。

第3話

ソクユルをプレゼンのパートナーに選んだグレ。
インターンの間で女好きで「壁犬」と呼ばれるソクユルと組んだことで、爆弾同士が組んだと噂される。

グレはオ課長に「うちの奴」と言われたことで、営業3課の一員として自信が芽生える。
オ課長がグレに貿易辞典を渡し、グレの勉強の成果が徐々に仕事に表れ始める。

トラブルがあって蔚山に向かうことになった営業3課。
なんとか問題なく解決できたが、専務の意向でドンシクが懲戒委員会にかけられることに。

プレゼンについてソクユルとうまくいかないグレ。
しかしソクユルとの実力の差を感じ、プライドを捨てて意思に従う。
二人の様子を見たオ課長はグレにアドバイスする。
オ課長のアドバイスを実行しようとしたグレに、ソクユルはオ課長を侮辱する発言をしたことで二人は殴り合いのけんかになる。

現役アイドルのイム・シワンですが、今のところそのオーラを全く感じません。
今後グレの成長と共に、イム・シワンの輝きが増していくのか楽しみです。
日本版主演の中島裕翔くんはジャニーズオーラがすごいので、彼のダメダメぶりが楽しみだなと思いました。

第4話

グレとソクユルのプレゼンは、発表者のソクユルが極度に緊張してしまい、突然代理でグレが発表することに。
しかしグレもうまく発表できず、役員たちから現場をわかっていないと非難される。

その言葉に現場で働く父を持つソクユルが落ち着きを取り戻しプレゼンを成功させ、
グレは2年契約の契約社員として合格し、営業3課に配属される。
入社の挨拶をするグレにオ課長はアン・ヨンイが良かったと言うが、どうせ入ったなら踏ん張れ。踏ん張った者が勝ちだとエールを送る。

4話の最後でタイトルの「未生」の意味が明かされます。
ようやく就職できたグレですが、これから本格的に仕事の厳しさを感じることになるのでしょうか。
それにしても女性の登場人物が少ない!アン・ヨンイとチャン・グレのこれからにも注目しています。

第5話

インターンで優秀だったアン・ヨンイは会社における女性の立場の弱さを痛感する。
そしてオ課長と同期のソン次長は子供を保育園に預けながら仕事を続ける難しさを感じている。

また職場で3人目を妊娠中のスジンが倒れ、男性たちは女性は義理が無い、結婚や妊娠を言い訳にすると非難する。

営業3課から資源課に渡したはずの書類が無くなったことから口論になり、オ課長は資源課の人を殴ってしまう。
言い争いからオ課長の過去の部下が死んでしまったという話が飛び出し、
部下を守ってやれなかったことを今でも後悔しているオ課長。

書類は資源課の出し忘れだったが、オ課長が非難されることに。
書類が資源課にあることに気付いたアン・ヨンイは、書類の場所をチャン・グレに教え、
こっそり書類を探すグレは資源課の社員にみつかってしまうが、先に資料をみつけたオ課長が話をつけてくれた。

女性の登場が少ないと思っていましたが、一転して5話は職場での女性の問題がテーマでした。
「働く女性は会社にとっても、旦那にとっても、子供にとっても罪人だ。」というセリフが印象的。

第6話

インターン時代優秀だったチャン・ベッキは、上司に仕事を任せてもらえずふてくされ、
自分と比べて高卒のチャン・グレが成長していく姿を見て焦りを感じ始める。

オ課長は新たに契約したい会社に高校の同級生がいることがわかり大喜びするが、
友人のピョン部長は接待を要求し、上下関係を見せつけようとする。

資源課のパク代理は取引先のヨンソン実業にいいように言いくるめられて何度も納品を延期される。
新人研修でグレとベッキを連れて訪問するが、偶然延期の理由がウソだったことが判明し、後輩の前で会社としての厳しい判断を下す局面に。

6話は働く男たちの葛藤が描かれていました。会社で働く男性、特に営業職の方はすごく共感できる内容だと思います。
今まではシリアスなオフィスドラマの印象でしたが、なぜか今回は原作が漫画だと意識させるように、パク代理登場シーンでCGが多く使われていて笑えました。

第7話

営業3課に書類の場所を教えたことが原因でアン・ヨンイは資源課で苦しい立場に立たされる。
先輩から過去に財務課の判断で通らなかった企画を修正して来いと言われるが
企画が通らなった理由がわからないアン・ヨンイは財務部長に直接会いに行くことに。

営業3課は財務課が等級を決めた案件の中から、
オ課長は勝負師の勘でBランクの案件で部長を説得しようとするが、
部長はAランクのものを勧める。

しかし部長がアイデアを出した案件が上手くいかないとなると、
手のひらを返して君の案件だと主張される。
せっかく苦労してうまく行きそうになった案件も、部長が足を引っ張る形に。

サラリーマンとは上司の意思に大きく左右されるということをすごく感じる回でした。
屋上でオ課長の情熱的なロシア語が披露されたシーンが印象的。日本版でもオ課長役はキーマンですよ。

第8話

オ課長は中東の大きな取引先のムン社長の接待することを任される。
しかしムン社長は女性による接待をしない会社とは契約しないことで有名で、
オ課長は子供を持つ親として信念に反すると、この仕事を断ろうとするが、会社の説得で思いとどまる。

ムン社長の接待をなんとか終えた営業3課だが、オ課長は屋上で一瞬気を失い鼻血が出で、病院に運ばれることに。

鉄鋼課ではベッキが事務的な仕事しか任せてもらえず、ついに先輩に対してキレてしまう。
転職を考えるベッキに先輩は去る者は追わない、君は活躍したいために焦りすぎると指摘。

自らの「信念」を取るのか「仕事」を取るのか、サラリーマンにとっては永遠の課題だと思います。
結果として「仕事」も「信念」も貫いたオ課長ですが、
家庭では三人の子を持つ父親で奥さんに叱られる平凡な姿も描かれており、健康の問題が他人事ではなく切実に感じられます。

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第9話

新しく異動してきたパク課長はずる賢く人を馬鹿にした態度や、
怠けた勤務態度で営業3課のチームワークを乱す。

学歴が高卒認定試験のグレに乱暴な言葉を投げかけるパク課長だが、
グレは自分の流れを守ると心に決める。

マッサージの強要までされながらも、なかなか文句を言わないグレに対し、
ドンシクはどうしたら黙って耐えられるのか、お前をもっと知りたいと言葉をかける。
グレは自宅にドンシクを招き、囲碁のプロを目指すも挫折した過去を話す。

新入社員たちはそろって上司との関係で悩んでいます。
露骨に部下をいじめる上司、部下をカモにする上司、仕事を与えない上司、
中でもずば抜けてくせ者の感じがするパク課長の登場に、グレがどう乗り越えるのか楽しみです。

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第10話

オ課長はパク課長が業者からリベートをもらっていると推測し、
ドンシクとグレを業者のところに内部監査に行かせるが、パク代理に先回りされる。

事実を明らかにするとたくさんの人に迷惑がかかることからオ課長は目をつぶろうとするが、
キム部長はそのまま進めることを決断する。監査課の社員まで巻き込み、パク代理の不正がとうとう発覚。

不正はリベートどころではなく、
身内と自分を役員にした架空の現地法人を設立していたという会社始まって以来の不正が明らかになる。

オ課長がパク課長の不正に気付き、
ドンシクとグレに「うちに来たのが単なる怠け豚なのかくそ豚なのか調べよう」というセリフがあり、
どっちにしてもブタなんだ!と笑えました。パク代理が不正・パワハラ・セクハラと悪い人すぎて、日本版のキャスティングが気になります。

次ページでは11話~ラストをご紹介します