熱くて爽快、仕事と恋とファッション「校閲ガール」原作感想ネタバレ含みます

キター!待ってました!石原さとみさんの2016年10月期ドラマ発表、すごく楽しみ~♪
ということで、ドラマ化される小説を早速購読してみました。うんうん、石原さとみさんにピッタリの役&ドラマになりそう!

ファッション雑誌の編集者になりたいのに…ちっとも夢に近づけないけど毎日を頑張る、おしゃれな女性の仕事と恋の物語。原作はどんな物語なのか?恋愛要素はどんな展開を楽しめるのか?感想と共にまとめます。

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主人公が、石原さとみさんにぴったり過ぎる♪

ドラマ化前提で読んだからかもしれませんが、石原さとみさんにぴったりな主人公だと思いました。

負けん気の強さが爽快で、生意気でも憎めない、仕事の出来る女。校閲の作業で「~しないがOK?」とメモを書いて指摘するシーンが、これまた石原さとみチック(何となく)。

また、人気ファッション誌に掲載されるブランドをおしゃれに着こなす主人公、という点は狙って来ていますよね♪ドラマ着用衣装が人気爆発する女優さんですから!(今からドラマ内で着用する秋冬ファッションチェックが楽しみです、わくわく。)

河野悦子(こうのえつこ)は、どんな主人公?

キャッチコピー

  • 家庭環境に恵まれ、特に苦労無く育ってきたらしい
  • ファッション誌オタクと言えそうなほどの情熱を持つ
  • おしゃれは完璧なのに、男性にモテない
  • 一部の女性社員からは密かに「オシャカワ」と呼ばれている

オシャカワは、おしゃれで可愛いの略語に思いがちだが、実は校閲部に合わない気合いの入り過ぎたファッションに対して「オシャレしてても無駄で可哀想」という意味が込められている。悦子くん、切ないねぇ。

  • セリフから察するに、かなりの負けず嫌い
  • 上昇志向が強い

うらやましくても「いいな~」とか素直に言わないタイプ。

  • 意見をズバっと言っちゃう

本来の性格もあるでしょうが、仕事に関して「おかしいことをおかしいと言える強さ」の発動源は、校閲部に未練がないところにもあるのかなと思いました。

小説『校閲ガール』あらすじ ※感想付き

バリバリ仕事をこなすキャリアウーマンが主人公なのですが、『5→9』と違って「やりたい仕事に関われない」というブルーな気分の境遇。それでも、興味ゼロの地味部署で不満を言いながら奮闘するところが、ハツラツとして気持ち良くて面白いなぁと感じました。

まるでミステリーを解き明かすようなエピソードも魅力的で、読んでいると何だか元気になるパワフルな物語です。

小説の感想

おしゃれを生きがいとする河野悦子(こうのえつこ)は、出版社に勤める24歳。(※ドラマでは28歳の設定になるようです)

やたら口が悪くて生意気なのは、さっさと憧れの部署に異動したいため!

だって、大好きなファッション誌の編集者を熱心に志願していたのに夢叶わず…、逆に一切ファッションとは縁のない校閲部に配属されちゃったんだもの。

でも諦めない!「与えられた仕事を真面目にやっていれば異動願いは通りやすくなる」という希望を胸に、やりたい仕事ではない校閲作業を真剣にバリバリこなしていく日々。

完璧さを追求するあまりに同僚や作家と衝突したり、ファッションへの情熱が強過ぎて同期女性と衝突したり。様々な困難に立ち向かい、大きな失敗にめげながらも、何かを発見して世界が広がっていく悦子。

そんなある日、イケメンに一目惚れ&ついにファッション関連の仕事(ただし校閲)が回ってきた!!テンションMAXな2つの出来事に心が乱れる悦子は…

***

理想と現実のギャップに失望しながらも夢を諦めず、成果を上げるために仕事を完璧にこなそうと頑張る主人公。なのに、ちっとも報われないモヤモヤ展開が良い味出てるわぁ。

頑張っても報われないことばかりだけど、イケメンアフロとの恋の期待に浮かれる悦子が可愛い!

後半は、恋愛関連について!

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恋のお相手はアフロヘアー、イケメンだけど変わり者

仕事の奮闘エピソードだけでも面白い物語ですが、ちょっと変わった恋愛になりそうな恋のエピソードも気になるところ。季節は肌寒い年末、クリスマスやバレンタインとイベントも目白押し!わくわく。

偶然出会ったイケメンに一目惚れする悦子。ドストライクな顔と、完璧なおしゃれセンスを持つ男性は、なんと身近な文芸作家さん(是永是之)。

彼が書く奇抜で不可解な小説とイケメンっぷりのギャップが変に興味をそそるのか、単に顔が好みなのか?

活気のある仕事っぷりの悦子は、恋にも積極的。

悦子があれこれ作戦を練るのが楽しい!それに、恋が仕事の邪魔になったり、デートが仕事に邪魔されたり、働く女性のお悩みが描かれるところが共感度高いわぁ。

貝塚も参戦?多角関係になる?(ネタバレ含みます)

文芸編集部の貝塚は、色々と気が利かない男なのにエラそう。しかも仕事を丸投げしてくるので、悦子の評価は低く喧嘩口調になりがち。

ところが、「貝塚は生意気な小娘に恋している」という情報が入ってきて、え?まさか悦子のこと!?

…というエピソードが好き。
小説では小さなお話だったのですが、ドラマでは盛り上げて描いてくれそうな予感がするんですよね~。私が密かにドラマ化を楽しみにしてるエピソードのひとつです♪

結局、この時は違う「小娘」だったのですが…(続巻アラモードでは、ちょっとした変化が!ワクッ)

恋の結末はどうなる?

恋のイメージ

万人受けしなさそうなアフロヘアーが原因なのか、今のところライバルが不在。悦子に大チャンス到来な予感ですぞよ♪

どんな恋の結末になるのかは次巻?

・・・

となるかと思ったら、ガクッ。
次巻(2冊目『ア・ラ・モード』)は脇役キャラ達のサイドストーリー集だったので、悦子の恋の進展としてはゼロでした。

やはりドラマで宣伝してるように「お仕事」物語だからかな?でも、

そこで続巻(3冊目)がないか調べてみると、2016年6月から新連載START♪こちらを読んだら何か進展があるのかも、期待っ。

ところで、アフロヘアのインパクトに負けない、おしゃれなイケメンって!キャスト誰になるの!?まったく想像出来ません…(私の希望は、ディーン・フジオカさん!)

追記:菅田将暉さんに決まりましたね!どんなキャラになるのか楽しみです♪ドラマの悦子は5歳年下の大学生男子に恋しちゃうんですね~。お仕事エピソード中心のドラマみたいですが、恋愛エッセンスにもワクワク。

「リニアモーター牛」や「ムール貝」のあたりも楽しみ!(映像化に期待)

校閲(こうえつ)のお仕事は、地味だけど縁の下の力持ち!

小説の中では、社内でもぶっちぎりで地味と言われる校閲部。

悦子いわく、校閲部は「きのこの栽培場」っぽい職場で、部長はエリンギに似ているオジサン。ずいぶん湿っぽい印象ですが、日の当たらない部署ということかしら。

きのこイメージ

でも校閲って、大変で大事なお仕事!
この物語を読んで校閲がどんな仕事内容なのか初めて知り、凄く面白くて興味を持ちました。

内側のデザインが好き

まるで超難関レベルの間違い探しみたい。しかも、回答がないのに時間制限がある、まさに自分との闘いという印象を受けました。漢字の変換や誤字脱字を正すだけじゃないんですね。(似たような名前のお仕事「校正」と混じって記憶していたようです。)

特に「事実関係に矛盾があるところを正確に調べ直して指摘する」というのが、凄い!内容についての間違い(事実との違い)も見落としちゃダメなのですね~。語学力だけじゃなくて、幅広い知識と、なによりも根性が必要そう!

↓参考:実際に見付けた、凄い努力と活躍の様子

https://twitter.com/signbonbon/status/764421875959078915

まさに、成功を(日の当たらない)陰で支える仕事ですね!

おしゃれ可愛いのにモテないのは、こだわりの強さと職業病のせい?

パワフルで勘も良さそうな悦子の事実関係へのこだわり具合も素晴らしい!全力で奮闘する悦子の仕事っぷりは、素敵に熱くて、見ていて爽快♪

…しかし、この知識豊富さと事実関係へのこだわりは合コンには向いてないようです。思いっきり男ウケを狙ったコーデをして気合い入れてるのに「合コントークの事実関係に矛盾点を見付けてキッチリ正しい情報を提供する」悦子のエピソードを読んで、校閲が癖になって職業病になっちゃってるのかしら?と心配になりました。

しかも、ファッションへのこだわりが強過ぎてモテないみたいです。媚びることなく不器用なところが、読者目線では可愛いんですけどね。