泣ける「コウノドリ」原作漫画の感想とあらすじ(ネタバレあり)

10巻~14巻はこんなストーリー

個性豊かなキャラクターが、この作品の魅力とも言えますが、

正直なところ、これまで登場人物のクローズアップは控え目な感じでした。

あくまでも産婦人科で起こる様々な出来事を伝えるという側面が強かったような気がします・・・私はですけどね^^;

しかし、10巻あたりから登場人物のサイドストーリーや産科以外の話など、前のページの最後に紹介したゴロー先生や、オッチョコチョイな下屋先生など、彼らを応援したくなるような場面もちらほらと出てきました。

また、所々で笑える部分もしっかりと抑えているので、巻を重ねる毎に面白く・・・、テーマ的に「面白い」という言葉が相応しいかわかりませんが、魅力はドンドン増しているのは確かです。

あ、そう言えば主人公・サクラの出生の秘密がようやく明らかに・・・

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さて、前置きはこれくらいにして・・10巻から14巻までに、こんな病気が登場しました

・無痛分娩

・切迫早産

・妊娠高血圧症候群

・子宮頸がん

 

無痛分娩のお話

心臓に疾患がある妊婦さんが自然分娩を希望したけど、心臓に負担をかけないように無痛分娩を進めたサクラ。

なぜ自然分娩を希望したかというと、親友が

「自然に産んだ母親の愛情には敵わない」

と変なことを吹き込んだので、じゃあ自分も自然に産みたいということに。

でも、サクラは妊婦にこんなアドバイスをしたのです。

「母性や愛情は僕らではなく、赤ちゃんが教えてくれますよ」(13巻より)

1人1人、適切な方法で分娩するのが理想で、心臓に疾患のある今回の妊婦さんは無痛分娩が最適だったということ。

でも聖ペルソナ医療センターでは妊婦希望の無痛分娩は行っていないらしい。

無痛分娩を行うには、対応できる人員を確保しなければいけないのです。

 

切迫早産のお話

全く予期していなかった夫婦の入院生活。切迫早産と診断され、奥さんが2ヶ月の入院を余儀なくされる。

子供二人はお父さんが面倒見ることになるけど、仕事も忙しく、部下に嫌味を言われながらの家事育児。

ストレスも溜まって手を上げそうになる父親・・・。
このお父さんはちゃんと我慢したけど・・・。

ここでサクラが

「ファミリー・サポート・センター」を利用することを提案。

・サポートを受けたい

・サポートをしたい

という家族が登録してお互いに助け合う制度。

今回のように、奥さんが入院で、夫だけでは家事・育児が出来ないと言う時は積極的に利用したいですよね。

 

下屋先生の試練

切迫早産で入院することになってひどく落ち込んでいる妊婦さんに話を聞いてみると、

下屋先生と年齢も名前も同じだったことから二人は意気投合。

落ち込んでいた妊婦も少しは気が晴れたが・・・・。

特に異常は無かったんだけど、
なんとなく違和感を感じていた下屋先生。

週明けに採血して判断しようということになったけど

子宮収縮抑制剤(リトドリン)の副作用が出たのか血圧が上昇し肺水腫。さらに救急車内で心肺停止。

どうやら甲状腺クリーゼを発症してしまったらしい。

母子ともに死亡という最悪の結果に・・・。

ショックが大きかった下屋はその後ミスを連発。数日休暇をもらった彼女は初めてベイビーのライブを見ることが出来た。

自分を変えるために救命救急に転科したい!

サクラと四宮に頼らなくても赤ちゃんが救える産科医になりたい、と

トレードマークのロングヘアをバッサリと切り救命で再スタートを切ることになった下屋。

しかし救命に入ったものの、救急に運ばれてきた子供に彼女はただ呆然と見ていただけ。

即戦力なんてありえないけど、これから1年、彼女は救急で立派に成長して帰ってくるでしょう。

サクラと四宮に

「二人を越えてみせるから」

と言った彼女は自信に満ち溢れていたし、笑っていた。

彼女の成長が楽しみですね。

 

下屋先生の替わりに入ってきた優秀なドクター

倉崎エミという女性産科医はサクラと四宮、そして小松のもとで研修生として学んでいた後輩。

彼女は6週間前に赤ちゃんを産んだばかりで、その赤ちゃんは早産でNICU(新生児集中治療室)に入っている。

夫の浮気が原因で離婚したので、シングルマザーとして産科医に復帰した・・、という訳ありの彼女。

これから産婦人科のメンバーとして働くことになるけど、育児と仕事の両立の厳しさを改めて実感。

彼女は自分ひとりで全てやろうとするけど、結局まわりが心配する結果になり、誰かに頼ってもいいんじゃない?

というサクラの助言で少しずつ変わっていく。

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子宮頸がんのお話

物語では20代の女性に子宮頸がんが見つかり、出産までの過程が詳細に描かれていました。

繰り返し行われる検査。そして手術。

もしガンが進行していたら赤ちゃんをあきらめなければいけないという過酷な現実。

また、作中では費用だけでも100万円かかるらしく、若い夫婦にとってお金の工面も大変そうです。

がん保険に入っている20代の夫婦なんて、なかなかいませんからね・・・。

ちなみにサクラの母親は子宮頸がんで亡くなっており、国内の子宮頸がんの現状を見て、彼はワクチンの接種勧奨を再開するべきと言っています。

※平成25年に子宮頸がんワクチンの接種勧奨は一時休止勧告が出ているため。

子宮頸がんの現状

30代40代に多く、最近は20代の方も増えている
実は20年前に比べて若い方が発症が2、3倍に増加している

毎年約1万人が子宮頸がんになり約3000人が亡くなっている
そのうちの2000人はワクチンをうっていれば助かったかもしれない。
(2015年は2813人の方が亡くなっている)

74人に1人が子宮頸がんと診断されています

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鴻鳥サクラの出生の秘密

これまで、彼の情報については「児童養護施設(ママの家)で育った」「母と死に別れた」ということぐらいしか明かされていなかったけど、13巻でサクラの母親が登場したことで、彼の出生についてようやく知ることが出来ました。

サクラの母親は妊娠中に子宮頸がんが見つかり、子供を諦める、という選択網しかなかった。

しかし彼女は自分の命を犠牲にして、手術はせずにサクラを産んだあと、この世を去ってしまった。

そんな彼女は生前、サクラが入っていた施設に足を運び、ここで育てて欲しいと頼んでいたが3歳以上の子しか入れないと断られていた。

「自分で育てたい」

そんな言葉を残してこの世を去ったサクラの母。

幼いころ、ガンだった母親を助けたい、施設のケイコママの赤ちゃんを助けたい。

それは不可能だけど、産科医になるという幼い頃からの夢を実現させた鴻鳥サクラ。

だからこそ1人でも多く、子宮頸がん患者の命を救いたい!という思いが強いんでしょう。

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hulu

3ページ目は15巻~17巻のお話です♪