米倉主演スペシャルドラマ「黒革の手帖」あらすじ(ネタバレあり)

2005年にテレビ朝日系で放送された米倉涼子主演のスペシャルドラマ。

2004年に放送されたドラマが好評だったのか、松本清張の作品「白い闇」を脚色して作られた作品です。

たまたまレンタル屋さんを覗いたら在庫があったので早速観てみました。

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簡単なあらすじ

原口元子は波子の密告で警察に捕まったが証拠不十分で不起訴になり、銀座を離れて京都でクラブ「千扇」のママをしていた。

もう一度高みを望みたいと考えていた元子が次なるターゲットに選んだのが尾関グループの社長・尾関清一(豊原功補)。「千扇」に遊びに来た清一は元子を気に入り、プロポーズをするまでそう時間はかからなかった。

元子からプロポーズの返事を聞いていない清一は仕事の都合で東北へ行くと言ったが、1週間経っても帰ってこず、清一の異母兄弟で弟の高瀬俊吉(岡本健一)から兄は東北に女がいるので会いに行っているのではないかと聞かされ、元子は1人、青森県の女性宅を訪問。

清一の恋人だという田所常子(小沢真珠)に清一の居場所を聞いたがどこに居るかわからないという。

後日、常子が十和田湖で遺体で見つかり、清一と無理心中を図ったのではないかと思われたが、清一が依然行方不明のままだった。妹の死に疑問を抱いた常子の兄・白木淳三(吹越満)が手がかりを見つけたといい元子に連絡したが、彼は何者かに車で轢かれ意識不明の重体に。

ということは清一と常子は無理心中をしたのではなく誰かに殺されたのではないかと。そして元子は、とある男に疑念を抱き始め、容疑者に接近する・・・。

 

もう少し詳しくスペシャルドラマ「黒革の手帖」のあらすじ

※ネタバレあり

(へそ出しルックで株主総会に登場した元子)

 

元子再び

尾関ホテルチェーンの株主総会で発言し、自身をアピールした元子。後日、尾関グループの社長・尾関清一が元子の店「千扇」に現れ、二人は急接近と言いたいところだが、清一の一方的なアプローチが始まった。

母の死、そして安島と再開

衆院選に初当選し、今では代議士として活躍する安島(仲村トオル)が元子の母の告別式に参加。どうやら彼はまだ元子に未練があるらしい。

※仲村トオルは特別出演らしい

 

失踪の理由

仕事の都合で1週間東北に出かけた清一だが、1週間経っても彼は戻ってこなかった。

清一の異母兄弟で弟の高瀬俊吉の話では、清一が戻らないのは実は東北に女がいるからで、よくあることらしい。元子はさっそく、清一の愛人・ 田所常子(小沢真珠)に会いに行ったが、清一の居場所は知らないの一点張り。

 

取り調べ

後日、常子が十和田湖で遺体となって発見されたことで、直前に会っていた元子は警察で事情聴取を受けていた。警察は元子を開放してくれなかったが、長谷川会長(津川雅彦)の口利きで無事解放された。息子の婚約者が捕まったのでなんとかしてほしいと尾関清一の父・孝次郎に頼まれたらしい。

 

俊吉の野望

清一の異母兄弟で会社では清一の運転手をしていた高瀬俊吉は、清一が行方不明になったことで、代理として社長を務めることになったが、この状況を待ち望んでいた様子だった。

どちらかと言うと兄の清一の影に隠れて生きてきた俊吉だが、元子に会って彼は変わったという。清一の行方がわからない状況の中で、元子にプロポーズをするなど大胆な行動に出る。

 

十和田湖へ

妹の死が納得できなくて十和田湖を訪れていた兄の白木淳三は、元子と会って話がしたいという。尾関清一はたぶん、十和田湖に眠っていると彼は言う。

しかし元子が十和田湖に到着する前に淳三が何者かに車で轢かれ意識不明の重体に。

淳三が泊まっていた同じホテルに宿泊した元子はスタッフが彼から預かっていたという手紙を受け取り、同封されていたハンカチにはS.Oというイニシャルが刺繍されていた。これは尾関清一と同じイニシャル。やはり清一は十和田湖で無理心中を図り身を投げ、その時にハンカチが落ちたのか。

しかし気がかりなのは同封されていた清一と常子が写った写真が合成であったこと。なぜ常子の部屋にあった写真は偽装されたのか。

白い闇

心配で俊吉も青森まで来ていた。兄の清一は十和田湖に沈んだままかもしれないと言った彼を疑い始める元子。やはり彼が犯人なのか?

真相は?

十和田湖に来ていたのは清一と常子ではなく実は俊吉で、ボート上で清一を殺害後に湖に落とした。もちろん後日、田所常子を殺害したのも俊吉だった。

実は常子は清一の恋人ではなく、俊吉の恋人で彼女の部屋に飾っていた写真も俊吉が用意した合成写真だった。

俊吉は兄のものを全て手に入れたいと強く思っていたといい、元子も自分の物にしたかったらしい。その後、高瀬俊吉は全てを自供。しかし尾関清一の遺体は発見されることはなかった。

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新たなる「黒革の手帖」

元子は京都を離れ、銀座に戻ることを決意。

跡取りを亡くしてしまった尾関会長は言う。元子のようなたくましい女性が嫁になってくれたら。

銀座でやり直すという元子の門出を祝って、会長は元子に渡したい物があるという。それはなんと黒革の手帖だった。

しかしそれは元子が持っていたものではなく。尾関ホテルに宿泊した政財界の有力者たちのスキャンダルや秘密の取引が詳細に記載されていた

これをネタに会長は強請って多額の利益を得ていただろうと元子は考える。もう一度高みを望みたいと考えていた元子にとって、この手帖は自分の未来を切り開く新しい手帳となるはず。

また新たなターゲットを求めて夜の銀座を闊歩する元子が想像出来ますね。

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