意外な結末?「真昼の悪魔」原作小説のあらすじ・ネタバレあり

難波が嘘を言っている?「真昼の悪魔」の意外な結末

難波が精神疾患?!

難波は担当医の淺川に催眠術が出来るのか、4人の中で誰が一番上手なのか、加能に催眠術をかけて危険な目に合わせたのは誰か?ストレートに聞いてみたが、納得のいく回答は得られなかった。

4人の女医の上司でもある大学病院の教授は難波に「デタラメなことを院内で言っては困る」といい、強制退院もありえると忠告したが、難波は「僕は戦います」と強気な発言。

更に難波は担当医の浅川に病院で起こった数々の事件の犯人を知っている、でも今は言えない、と芳賀の助言でハッタリをかましてみた。犯人を追求するという強気な姿勢は直ぐに他の女医や教授に知れわたったが、特に反応を見せることはなかった。

しかし数日後、急激な腹痛に見舞われ、難波は病院食と薬しか服用していないのだから女医の1人に下剤を飲まされたのだと主張。

病院側もさすがに黙っておらず、難波を精神科に送り、ノイローゼということで入院させてしまった。院内でデタラメなことを言っているのは難波だけだ、という医師たちに対し、難波は芳賀も同じ意見なので彼を呼んできて欲しいと言ったが・・・

 

裏切られた難波

芳賀に連絡を取った精神科の医師によると、彼は知らないという。納得のいかない難波は芳賀を呼んでほしいといい、彼は難波の前に現れたが、やはり「自分は知らない」と言い、迷惑そうに帰ってしまった。

一体どういうことなのだ?!

客観的に見れば、明らかに難波は精神を病んでいるように見えてしまう。注射を打たれ鉄格子のある病室に入れられてしまった難波・・・。

 

救いの神、現る

神父は大学のクラブ活動で一緒だった難波の見舞いに現れた。「助けてください」と涙ながらに懇願する難波から事の経緯を聞かされ、精神科から出すことに奔走した。

その時、たまたま居合わせた芳賀と会話し、神父は「あなたが彼を見捨てた人ですね」とはっきりと言う。流石に少し狼狽した芳賀だが、「そうしなければ本当の犯人がわからなかった」からだという。難波と同じ意見だと言えば自身にも危険が及ぶから知らないふりをした、と。

しかしその後の彼の言動がどうも怪しい。嘘をついていると見抜いた神父が問い詰めると芳賀は

「そうでもしなければ退屈じゃないですか、白けた時代に生きているのだから」

と女医と同じようなことを言い、特に理由もなく、遊び半分で難波を神経科に送り込んだ芳賀。ちなみこの神父は女医が通っている教会のウッサン神父。女医から罪の告白を聞いた神父は病院で起きた様々な事件、しいては真相を知っていると言ってもいい。

芳賀はその場から立ち去る際に女性的な笑い声をたてて帰っていった・・・。

そして難波は神父の苦労もあって無事神経科を出ることが出来たが、院内では女医による新たな悪が試されようとしていた・・・。

 

抗がん剤の人体実験

難波くんが退院してホッとしたのもつかの間、女医の姿をした悪魔は更に罪深いことを企てようとしていた。

助かる見込みのない寝たきりの老人患者に抗がん剤の人体実験を行ったのだ。彼女が言うには、介助しなければ生きられない人は生きていても意味はない、だったら投薬実験で人の役に立つことをした方がいい、と言う。相変わらず無感情のまま平気でそのようなことが言える彼女はやっぱり悪魔か。

しかし実験の結果は良好。投薬は成功し、結果的に多くのがん患者を救うことが出来るようになってしまったのだ。

もう一つのストーリー、女医のプライベートな話

女医は教授の紹介で知り合った男性と交際を重ね、彼の猛アプローチの末、結婚。もちろんそこには「愛」などない。経済力があり、ワガママが言える相手だから結婚を承諾したのだ。

病院で罪深い悪行を行ってきた彼女が平然と皆に祝福されながら愛の無い結婚式を挙げる。

院内で起こる様々な事件と同時進行で繰り広げられる女医のプラベートな話は、本編を補完する内容と言っても良さそうです。

催眠術の話が出ましたが、女医は、ある男に催眠術をかけて裸にし、よつん這いにして犬のモノマネをさせるというSM的な行為をしている。このことから行方不明になった加能に催眠術をかけたのはやっぱり女医なのかと思うのです。

また、良心の呵責を感じるか、という罪深い実験を行う一方、教会に行ってウッサン神父の前で懺悔する彼女の姿は対照的。

ウッサン神父に全てをさらけ出し、おこなってきた数々の悪行を告白する。神父からのアドバイスは、先ずは善を行うこと、愛を感じたければ行動をおこすこと、そんなことを言われ、実際に善行を行ったりしますが、結婚式でははやり彼女の心を満たすことはなく、無感情が支配する。

私がこの本を読んで気になったこと

病院内で起こる様々な事件・事故の原因を作ったのはもちろん女医なんですが、非常に気になるのが父親の付き添いで病院に通っていた芳賀という青年です。

女医と同じく虚ろで乾いた心の持ち主である彼もまた、罪の意識を感じない悪魔でした。女医の中に潜んでいる悪魔は自分かもしれないと言ってみたり、神父に「ルシフェール(悪魔)!」と叫ばれたり、時には女性のような高い笑い声を出したり。

そして女医の披露宴では芳賀もこっそりと顔を出し、青白い顔をした彼に気づいた女医が恐怖で震えるという描写があるように、女医の心の隙間に入り込んだ「悪魔」は本人も言っているように彼自身であり、彼が病院を去った今、果たして彼女は変わるのかどうか。

難波のベッドには新しい入院患者が来ていた・・・。

実はドラマの主人公の名前は、小説のネタバレになっている(笑)

これはある意味、珍しいパターンですよね。女優の田中麗奈さん演じる女医の大河内葉子。彼女がまさに犯人なのです。

小説では登場する4人の女医のうち、悪魔は誰なのか?、それがミステリーだったりしますが、ドラマではすでに主役として名前が登場。

彼女が危険な女医だと認識した上で視聴者は見ることになりますが、誰にも気づかれること無く「悪」をする、そんなスリリングな展開なのか、本当に彼女の仕業なのか?視聴者を混乱させる展開なのか?どちらにしても楽しめそうな予感です。