「日暮旅人の失くし物」旅人の父親は誰の私設秘書なのか?

シリーズ第2弾では主人公が事件に巻き込まれてしまうトラブルが発生。

そして幼いころに監禁されたエピソードなど、感覚を失ってしまった原因が明らかに!

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もくじ (文字クリックでジャンプ出来ます)

あらすじ

第1章の「老舗の味」では経営が苦しくなった洋食店オーナーと、そこで働く甥っ子の物語。お店は閉店してしまったけど先代から続く老舗の味「ハヤシライス」は故郷に帰った甥っ子がしっかりと受け継いでいくという、ほっこりした話。

そんな温かい話でスタートした2巻ですが、第2章からは空気が一変。「死体の行方」では旅人が窃盗団に捕まり軽傷を負いますが何とか無事に帰還。

第3話の「母の顔」では社会問題である「児童虐待」がクローズアップされ、改めてテイの両親の行方が気になるエピソードでもありました。

そしてラストの「罪の匂い」では旅人がなぜ視覚以外の感覚を失うことになったのか、その理由が明らかに。

彼が5歳の時、何者かによって3日間監禁され、精神的・肉体的苦痛を味わったのです。そんな苦痛から逃れるために寒さや痛み、ニオイや音などを感じ取る感覚を遮断してしまったのか。

そんな衝撃的な内容から始まった「罪の匂い」は陽子の同級生がドラッグに手を染め、警察に逮捕される事件が発生。裏では暴力団の影が見え隠れする中、警察は単独犯による犯罪で捜査を終了させる後味の悪い幕引きになってしまった。

また、同級生が潜伏していたアパートでは強力なドラッグのニオイを嗅いだ旅人が一瞬だけ覚醒。嗅覚が蘇るも直ぐにもとに戻ってしまうが、いつもとは違った雰囲気になった旅人を見て驚きを隠せない雪路。旅人の特異な体とドラッグと何か関係があるのか?

また、旅人たちは警察に任しておけないと独自に麻薬犯罪組織を追うことを決意。

そしてエピローグではこんな言葉で締めくくられていました。

麻薬密売犯を定期的に検挙する白石警部を調べていた雪路。18年前の地方紙を調べていると、紙面の片隅に元私設秘書の日暮英一さんが事故で亡くなった事が書かれていた。助手席に居た妻の璃子さんも搬送先の病院で亡くなっている。

この日暮さんは旅人の両親なのだろうか?

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感想

旅人は言う、「この事件のお陰で探し物が見つかったよ」と。幼いころに誘拐され感覚を失ってしまった事件の犯人は白石警部なのか?

悪夢とも言うべき人体実験の3日間。精神的・肉体的に苦痛を味わった旅人は、あの光景を忘れることはなく、犯人の顔もしっかりと記憶している。刑事でありながら、実は白石は真っ黒な人物なのか?

彼をロックオンした旅人の今後の動向が気になるところです。

そして18年前に事故で亡くなった元私設秘書の日暮さん。これが事故なのか、事件なのか、次巻で明らかになってくるかもしれません。

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