「ノーサイドゲーム」原作のネタバレ・あらすじをわかりやすく解説!

取締役会で暴露した脇坂

取締役会の最後でカザマ商事買収のプレゼンを行った滝川。この買収がまとまれば滝川が社長になるための布石になるはず。誰もが承認されると思われたこの案件だが・・・・・

経営戦略室の脇坂が手を挙げ、企業精査に重大な見落としがあるのではないか異論を唱えた。

白水商船の座礁事故とカザマ商事のバンカーオイルとの因果関係は「シロ」とされていたが、実は「真っ黒」だったことが判明。

カザマ商事は、白水商船が大学に分析を依頼することを事前に察知し、森下教授を3億円で買収。3億円は風間社長のプライベート口座から引き出され、教授は現金で受け取っている。

森下教授の3億円受領書のコピーと、億単位のお金が引き出された風間社長個人の通帳コピーが真実を物語っていた。

このままカザマ商事を買収すれば、トキワ自動車は巨額の訴訟リスクを負うことになる。事実を突きつけられた滝川は、言葉を発することが出来なかった。

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脇坂の道具に使われた君嶋の手柄

君嶋が作成したカザマ商事の不正に関する報告書は、取締役会の1週間前に脇坂に報告。

取締役会が行われる前に滝川の耳に入っていれば、とくに何事もなく終わったはず。しかし取締役会で滝川がプレゼン中に暴露したことで、滝川の信用は一気に失墜。

滝川を蹴り落とすためにあえて取締役会で指摘したのである。取締役会まで伏せておいて、土壇場で滝川に事実を突きつけたやり方は非常に汚い。

案の定、滝川は出世争いから外れ、関連会社(金融子会社)の社長に追いやられ、脇坂は常務取締役に、しれっと昇格したのである。

藤村D藤村D

大泉くん、これはヒドイってもんじゃないよ、最低だよこの人は。

大泉洋大泉洋

だろ、だから言ったんだ私は。

藤村D藤村D

僕は何も聞いてないよ。てことはアレかい?滝川さんがライバルだと思ってたけど、実は脇坂常務が君の敵なのかい?

大泉洋大泉洋

そうなんだよ藤村くん、カブで全国回ってる場合じゃないぞ。

アストロズ存続の危機?!主力選手の脱退

柴門監督が就任し、一年目はリーグ戦3位。地域密着型の活動が功を奏し、ファン獲得に成功。そして2年目は、ベテラン選手以上の実力を持つ大型新人を迎え入れ、新生アストロズは着実に強くなっていった。

今年はレギュラー組と控え組に分かれて練習試合が行われたが、なんと控え組が勝利してしまったのだ。それだけ選手層が厚くなったわけだが、ベテラン勢が危機感を抱いたのは事実だった。

アストロズが強くなったのは確かだが、取締役に就任した脇坂から予算の縮小を迫られ、いよいよ来年は廃部となってしまうのか。

<里村の身勝手な決断>

アストロズのスター選手・里村が突然チームを脱退したいと申し出た。しかもよりによって宿敵とも言える日本モーターズのサイクロンズに入りたいと。

里村曰く、廃部になるかもしれないチームにいたくない、と。さらに、

「アストロズは優勝なんて絶対に無理」だと彼は言う。

非礼な態度を取る里村に対し、君嶋は移籍承諾書を出す訳にはいかないと断言。

【補足】

プラチナリーグでは移籍承諾書を発行しないと、他のチームへ移籍した場合、1年間公式試合に出場できない。

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大泉洋大泉洋

藤村くんさあ、水曜どうでしょうで僕を散々騙してきたけど、君はまだマシな方だよ。

藤村D藤村D

そうだろ、君が気持ちよく騙されることで皆が幸せになるんだよ。

大泉洋大泉洋

ただね、海外ロケはいい加減、行き先教えないと死ぬよ?

2ヶ月後にはシーズンが開幕するという大事な時期に移籍するという身勝手な行為。決して許されるものではないが、活躍が期待される里村が今シーズン出場しないのは、日本のラグビー界にとって、プラスにはならない。

ラグビー全体を考えたチームメンバーは里村に移籍承諾書を発行するよう君嶋に要望。君嶋はメンバーの意向を汲んで餞別として渡すことにした。

退職の日、里村は改めて

「大きな舞台で活躍するため、ラグビーにうちこめる環境に身を置きたい」

という言葉を残し去っていった。しかし、柴門監督は彼が移籍した本当の理由を知っていた。

同じポジションで2年目の佐々に取られ、控えに回ることを恐れていたのではないかと。佐々は一年間でとてつもない実力をつけた、今は里村よりも上だと柴門は言う。

佐々も七尾も、そして友部も、日本代表に選ばれるのも時間の問題。今年のアストロズのメンバーは実力のある選手たちが多数在籍し、確実に優勝が狙えるチームに成長していたのだ。

次のページでは驚愕の事実が明らかに!!