2005年、長野県の丸子実業高校(現:長野県丸子修学館高等学校)の生徒が自殺した事件で、高校の校長や教師、そしてバレー部員が加害者として大々的にマスコミに報じられたことで全国から避難の的になってしまいましたが、実は自殺の原因が母親だったという恐ろしい事件がありました。
小説を読んで久しぶりに衝撃を受けましたが、事件が起きたのは2005年ですべての裁判が終わったのが2013年でした。
ノンフィクションライターの福田ますみさんが2014年に直接本人の自宅に伺ったみたいなので、今回は、その時の様子をご紹介。
もくじ (文字クリックでジャンプ出来ます)
まだ長野の自宅に住んでいる?
2014年11月に高山さおり(仮名)の自宅を訪問した著者の福田ますみさん。
どうやらまだ事件当時から同じ場所に住んでいるとのこと。
しかし、近所の人の話ではインターホンがない自宅を訪ねても、なかなか姿を表さないらしいく、回覧板はとばしているそうです。
しかし福田氏が訪ねたところ、偶然にも本人と対話をすることが出来たらしく、彼女はこんなことを話していた。
「裁判は真実が通らない、何かの圧力がある、警察は信用できない、いじめの目撃者はいます」と。
福田氏が疑問を投げ掛けると興奮し、警察を呼びますよ!と言いながら部屋に入っていったという。
(彼女は信用できないという警察を呼ぶのだろうか・・・・。)
上記の事から、事件の全貌が明らかになっても、本人は「学校に責任がる」と思っているらしい、というか思い込んでいるのか自分に言い聞かせているのか。
また、近所に住む彼女の母親を訪ねたところ、裕太の自殺は学校でのいじめ以外に考えられないという。
著者の福田さんが現地を訪れたのが2014年なので、更に3年が経ちますが、たぶんこの感じでは引っ越しはされていないような気がしますね。
ちなみに彼女は元夫の証言によると貯金はそれなりにあるようです。
校長の名誉を毀損したとして損害賠償の支払いを命じられていますが、支払っていないとのこと。
母親の弁護を担当した高見澤の現在の見解は?
母親の証言を鵜呑みにし学校側を徹底的に批難し、あろうことか校長を殺人罪で起訴した弁護士の高見澤は謝罪の気持ちはあるのでしょうか?
残念ながら彼は未だに校長を殺人罪で起訴したことに関して「間違っていない」と断言しているそうです。
判決では地元の新聞に謝罪広告を出すという異例の内容でしたが、未だに彼は広告を出していません。
「裕太くんが自殺したのは校長が追い込んだから。判決が間違っている」という。
判決が間違っているのならなぜ彼は再審請求をしないのか?
それは自分がよくわかっているからであり、彼も母親とどこか似ているような部分があるような気がします。
事件の概要を知りたい方は、こちらに小説のあらすじをまとめてみましたので良かったら御覧ください。