2018年7月20日(金)からNHKの総合で放送されることになった今作。
原作は産婦人科医院を舞台に繰り広げられる命と子供をテーマにした作品です。話の内容は全て作者が体験したもので、「まさかこんなことが」と衝撃的な出来事が結構多いです。
ということで今回はドラマ放送前に気になる漫画を読んでみましたのでご紹介したいと思います♪
もくじ (文字クリックでジャンプ出来ます)
原作漫画「透明なゆりかご」あらすじ
主人公の沖田さんは看護学科を専攻する高校3年生。母親の進めで産婦人科医院でバイトを始めて、そこで「様々な命のあり方」について学びます。
3日目にして音を上げようとしたけど、分娩に初めて立会い、赤ちゃんの誕生に思わず感動してしまった沖田さんは続けることを決意。それから産婦人科医院で起きる様々な出来事を通じて、子供の命の儚さや尊さを実感し、そして看護師として自身も成長していくのです。
ちなみに主人公は作者の沖田☓華(おきたばっか)さん。自ら体験した出来事をテーマにしていますので、子を持つ親からの反響も凄い漫画なんですが・・・、作画がヘタで4コマ漫画レベル。確かに読み進めると気にならなくなりますが、始めはちょっと抵抗がありました(笑)6巻目ともなると流石に作画のクオリティは上がっていますけどね♪
主な登場人物
沖田☓華(おきたばっか)
桜高の准看護学科に入学。バレないようにアルバイトを転々としていたが、3年生の時に母親が強引に面接のアポを取った産婦人科医院で看護助手のバイトを始める。まだ准看護師の免許を取得していないので、出来る仕事は少ないけど、命の現場に立つことで、やり甲斐をみいだしていく。
下崎賢一郎(しもざきけんいちろう)
37歳、開業医。6人の子持ちで子供だけで野球チームを作ることが夢。実は妊婦さんと野球チームを作って対戦しようと約束したけどその妊婦さんが死産。先生はチームを作ってくださいと言われ、その約束を果たそうとしていた。子作りに励むけど仕事上育児に参加できないので妻との関係が悪化したことがある。見た目は体育会系で豪快な性格。
小坂栄子(こさかえいこ)
55歳。クリニックの看護師長。開業当時からいる33年のベテラン。唯一医師に意見を言える貴重な存在。
丸山さん
NICU(新生児集中治療室)の主任。実習生の教育担当。赤ちゃんの容態が急変しても冷静に対処し、的確な指示を出すベテラン顔負けの若手主任。どんなときも気丈に振る舞うが、感情を押さえきれなくなり、泣いてしまうこともしばしば。NICUで働いているので主人公が実習の時しか登場しない。
どんなお話があるのか?
1巻あたり約7話あって、章ごとに完結するオムニバス形式。どんなお話があるかと言うと・・・
未成年の妊娠、不倫の子、中絶、虐待、流産、子供の置き去り
など、どれもヘビーな内容ばかりで、読んでいて泣けてくることも。今回は、私が特に印象に残った章を幾つかご紹介していきたいと思います。
沖田さんの仕事
沖田さんは入ってすぐに流産・中絶した胎児の処理をしていたそうです。胎児をエタノールに入れると鮮やかな朱色になって光り輝くのだとか。まだ人の形じゃないとは言え、見習いとしてはかなり辛い仕事だったと思います。
母親の死
妻が双子の赤ちゃんを妊娠。双子は無事出産出来たけど母親は出産後に亡くなってしまう。1人では育てる自信がない、妻の死を受け入れられない父親は自殺を試みましたが、子供たちをみて思いとどまった。妻の死を乗り越えて1人で育てていく決意をしたのです。
予定外の妊娠
4人の息子が居て、一番上の子は20歳。そんな状況で母親が妊娠。父親は「油断したー!新しい家族はいらない」といい、息子たちからも避難の声。子供が居ない親戚の家が引き取りたいと言ったので養子で解決する事ができたけど・・・。
ほんのひととき、家族の時間
1度目は赤ちゃんに臓器がないことがわかり中絶。2度目は重度の心臓病。生まれてきてもすぐに死んでしまうと医師に言われ、中絶を決意していましたが、父親はどうしても赤ちゃんが見たいという。長く生きられなくても家族を感じたいと。
女の子を予定通り出産し、ほんのひととき家族3人で過ごす事ができましたが、やはり赤ちゃんは7日で亡くなった。看取ることは悲しみだけじゃなく、そこに存在していた確かな記憶が残る。3人で過ごしたあの時間は決して忘れることはないのです。その後、母親は無事に女の子を出産したようです。
この子は俺の子じゃない?
両親は日本人なのに生まれてきた息子はなんと青い目で金髪だった。もちろん夫は浮気を疑い離婚危機。しかし夫の祖父の父親はロシア人で、祖父の兄は青い目で金髪の子だったらしい。その人は戦時中に若くして亡くなり、その事実は義父も知らされたなかったという。祖母のおかげで疑いを晴らすことが出来たけど妻としては納得がいかない。しかし義理の家族が土下座してきたことで、離婚は踏みとどまりました。ちなみに息子は大きくなると髪も黒くなり夫に似てきたらしい。
前世の記憶
聴覚障害のある男の子を出産。息子はスクスクと育ち、突然前世のことを話しだしたので両親はビックリ。息子の前世は飢えで死んでしまったので、今度は食べ物に困らない生活がしたいと考えていたらしい。その話を聞いた両親は息子に腹いっぱい食べさせることが自分たちの役割だと感じているとのこと。ちなみに息子の聴覚は自然と治ってしまったらしい。
DV夫
優しかった夫が急変?
妊娠した妻のつわりが酷く、偏食・過食で食事は夫婦別々になりがち。それが気に入らない夫は態度がどんどん悪くなり夫婦仲もギスギスに。とうとう夫が妻に手を出してきたので妻は友人宅に避難。夫が義母を連れて友人宅にきたので、謝罪しに来たと思ったら、浮気を疑い始めるという最悪の状況に。
無事生まれてきた赤ちゃんは夫と同じ箇所に蒙古斑があり、何よりも夫にそっくり。夫は土下座してきたが、妻は受け入れること無く離婚。自分じゃなくて子供を守れなかった夫を許すことが出来ず、母親は1人で育てることにしたのです。
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