今井あさのモデル広岡浅子の生涯・壮絶なエピソード集、拳銃に襲撃事件もあった!

朝ドラ「あさが来た」の主人公は
幕末から明治にかけて活躍した女性実業家の方です。

芯が強く男性に対しても臆すること無く堂々した立ち振舞で
数々の難局を乗り切った彼女。

「舐めたらアカン!」

そんな言葉が彼女の口から聞こえてきそうですが、
そんな「今井あさ」のモデルとなった女性のエピソードをご紹介したいと思います。

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広岡浅子は幼い頃から商売に関心があった

三井家に生まれる女性は全員、大阪の豪商・加島屋に嫁ぐという決まりがあり、
浅子はまだ2歳の時に夫となる信五郎と婚約させられていました。

かなりのおてんば娘でしたが、やがて成長すると本に興味を持ち
将来は嫁に行かず学問の道に進みたいと思う反面、
商いにも関心を示していた彼女は、

「大阪へ行くと胸がわくわくするわ。道で人に会っても、儲かりまっかて聞くのやもの。それが大阪の挨拶なやんて、面白いわ。」(引用元:「土佐堀川」)

とにかくあの賑やかな街に一刻も早く行きたかったそうです。

 

振り袖狂人の汚名を着せられる(笑)

加島屋の将来を案じて商いのイロハを身につけなければと
考えた浅子が向かった先は威勢のいい男たちで賑わう米市場。

そんな場所に振袖姿の女が現れたら周りはどう思うのだろうか?
外股でノシノシと歩き、振り袖は腕にぐるぐる巻きにして
肩に担いで歩く浅子の姿は瞬く間に噂になり、
中には「振り袖狂人」と揶揄する同業者もいたらしい。

もちろん彼女が好んで振り袖を着たわけじゃなく
姑に「ええ着物着ていかなあかんで」と言われて仕方なく着てった結果です。

 

夫が頼りないから店先で怒り狂った客達の対応をした浅子

これは、原作の感想の記事でもご紹介したエピソードです。
維新政府が改革の一環として行った「銀目廃止」は大阪経済に大きな影響を与えました。

銀目手形(小切手のようなもの)を持った人達が店先に集まり
その対応をしたのが嫁の浅子でした。

大旦那(義父)は病気で横になっており、肝心の夫は
「わては苦手や・・」と見事なヘタレっぷりなので
しょうがないから彼女が店先に立ち、大勢の前で堂々と

「お金いう大事なもん扱うのに、お互いに信用せなんだらどないなるんどす。双方に誠の気持ちがなかったらこの商いは成り立ちません!。」(引用元:「土佐堀川」)

しっかりとした口調で対応したそうですが、
この銀目廃止騒動で大阪の両替商は次々と倒産してしまい、
加島屋も窮地に立たされることになるのですが、浅子が救ったのは言うまでもありません。

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懐に拳銃を忍ばせて・・・

蒸気機関車や蒸気船など石炭の需要が急激に伸びたこの時代に、
いち早く目をつけた彼女は九州の炭鉱を買い上げて
鉱山事業に乗り出しました。

もちろん彼女は人任せにするような性格ではありませんから
早速大阪から九州へ一人で向い、
その時に懐に忍ばせていたのが拳銃でした。

「加島屋を潰す訳にはいかない」という覚悟で携えてきたのです。
炭鉱ですから相手は荒くれ者。
鉱夫を呼び集め、皆の前で自己紹介した浅子ですが
案の定、女だからと聞く耳を持たず、言い合いになり、
袖を掴まれた時にポロリと落ちた拳銃を自分に向けて

「覚悟の上でここに来たんじゃ!」

と差し迫った表情で訴えたことで、
さすがの鉱夫たちにも浅子の本気が伝わり
止まっていた採掘作業は無事再開されることになったのです。

 

襲撃事件

両替商時代の仲間・・・とは言いがたい、
とにかく加島屋を目の敵にしていた万屋が、
「金を貸してくれ」と突然やってきたけど、
さすがに貸すわけにもいかないので一度目は丁重にお断りし
2度目も追い払って事なきを終えたかに見えたが・・・、

近所の公会堂で行われた講演に参加した帰り道、
突然何者かが突進してきたかと思ったら刃物で脇腹を刺され
出血大量で危険な状態だったけど何とか一命はとりとめた。

犯人は言うまでもなく万屋の逆恨みによる犯行だったのです。
浅子は1週間ほど昏睡状態が続き、8日目にようやく意識を取り戻し
回復へと向かったのです。

既に実業家として名声を得ていた彼女の病室には
面会は出来なかったけど見舞客が次々と訪れ、
あまりの多さに病院の会議室を開放して見舞客の対応をしたほどです。

多角経営、そして女子大を創設したあとの話ですからね
財界、学界、彼女の友人・知人は数えきれないほどいるのでしょう。

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今井あさ役には女優の波留

ハツラツとした感じは波瑠さんのイメージにピッタリ。
今井あさは男性に負けない”強さ”をみせる時がありますので
そうした彼女の演技も見どころの一つかと思います。

それと少女時代を演じるのは鈴木梨央ちゃんなんですね。
可愛らしいおてんば娘姿が目に浮かびます。