ドラマ楽しみ♪校閲ガール・トルネードのあらすじ(ネタバレ含みます)

ニコニコ笑顔の「ただいま~」が聞こえてきそう♪

2017年秋ドラマ、河野悦子が帰ってきました。

今のところは、この本が最後の巻になっているので、内容の一部が2017秋のスペシャルドラマで再現されるのかしら?

ワクワクしながら、まだ未読だったこの本を読んでみることに・・・

Sponsored Link

今回も面白かった♪校閲ガール3冊目『トルネード』あらすじ

サクサク読めるライトな文章と、悦子のドロッとしてないキャラが爽快!

華やかな希望部署「ファッション編集部」とは天と地ほどの差もある地味な部署、知名度が激低い「校閲部」でお仕事する女の子のドタバタ成長物語。

シリーズ第3弾では、まるで急に現れた竜巻で急上昇したみたいに夢に近づいた悦子が、もみくちゃになりながら憧れの仕事を経験するエピソードが描かれます。

あらすじ

浮かれたり落ち込んだり、喜怒哀楽が可愛い石原さとみさん・・・じゃなくて河野悦子が今回もパワフルにお仕事!またまた、興味が湧くお仕事エピソードがてんこ盛りでした。

まずは軽井沢を舞台にしたこちら。今作でも、悦子のハイスペックな校閲能力から発生した捜査能力が活躍するミステリーエピソードが楽しめます。

小説に興味を持たない悦子が珍しく面白いと思う若手作家・森林木一(もりばやしきいち)が書く作品には「ある一定の修正の法則」が・・・。文章の重複など悦子が気になった単語をつなげると、「動けない 救助を待つ」みたいなことが書いてある!何コレ!わざとっぽい。何よりもコレに気付く悦子が凄いのですが・・・真相と結末が気になるエピソードです。

後半では、キタキタ!悦子の部署移動が発表されます。行く先は、ウェディング雑誌『Lassy noces』(ラッシーノース)。ニヤニヤが止まらない悦子がドキドキしながら、気合いが入ったデキる女ファッションで新部署に初出勤。

楽しいけど厳しい現場・・・。スタイリング(コーデ)を考える仕事は得意分野ドストライクな内容なので燃える悦子でしたが、文章を書くことに不慣れだったことに気付き大苦戦。校閲は得意なんだけど自分で書くと難しい~。

心地の良かった校閲部とは違う環境に、緊張の連続!自分の上司である楠城編集長(女)と『Lassy』の榊原編集長(女)の根深い確執、宿命の戦い!みたいなバトルがオソロシイ。この因縁バトルの原因を探った悦子は・・・、ここでも地味に活躍。

ここで、またまた急展開!栃木で暮らす父が脳梗塞で倒れ意識不明、急いで実家に帰る悦子は自分を見つめ直す時間を作れました。

それぞれの壁にぶつかる若者達。悦子は、幸人は、森尾は・・・どんな道を選ぶのか!?

 

ドラマと原作は色々と違いがあるのですが、脳内ではしっかりとドラマキャストに変換されてしまう読書になりました。

今のところは、この本が最後の巻になっているので、この内容の一部が2017秋のスペシャルドラマで再現されるのかしら?ワクワク。

スペシャルなら長くても2時間という短さだと思うので、部署異動に関してのエピソードONLY?となると勿体ないなぁ、小説前半も面白かったのに。(それはそれで原作を読む楽しさ、ですね。)

参考:スペシャルドラマ2017『地味スゴ!DX』あらすじ

念願の『Lassy』編集部に異動した後の物語は・・・仕事も恋も大ピンチ!?

スゴ腕で冷酷な女編集長が『Lassy』を立て直すために新登場、悦子は猛反発!さらに、新しく幸人の担当編集者には若くて可愛い女性(しかも幸人ファン)が就任したもんだから、悦子はヤキモキ!

見どころと結末、ドラマはどうなる!?(ネタバレを含みます)

その後どうなった?悦子と幸人

続巻を読む一番の楽しみはコレですよね。

さて、今回は「連休のお泊り旅行、是永(幸人)と2人、軽井沢」と最高のロケーションで乙女のトキメキ湧き上がる悦子・・・ですが、偶然にも遭遇してしまった貝塚のお仕事に巻き込まれてミステリーの解明をする流れに。

それでも、じわじわと悦子と是永(幸人)は急接近♪スペシャルドラマでは、どれぐらいラブ要素が配分されるのか?楽しみです。

でも、私は(小説の)貝塚押し!ということで、続いてはこちら。

 

私の願望、貝塚との三角関係がついに実現!?

ドラマでは、まさかの「悦子×幸人×森尾」の三角関係が盛り上がりました(貝塚さんがフラれたのはノーカウント)。

でも原作では、何気に貝塚さんが悦子を気に入ってる様子が気になっている私でした。

そしてついに今作では悦子と是永(幸人)がキス以上の関係に発展しますが、そこでハッピーエンドにならないところが面白いところ。(人によってはモヤモヤしちゃう?)

この展開、貝塚さん×悦子の恋の発展もありうる!?

今回の気になるエピソードはこちら。

他人に興味が無いところが変わっていると職場で言われたのが気になって悦子が母親に話すと、「自分と他人を比べない」「誰の悪口も言わなかった」んだから、その個性を誇りなさいと励まされます。

これに私は「ん?」と敏感に反応。

好きな幸人くんはともかく、嫌いな貝塚さんに過敏に反応してるよね?暴言や悪口ガンガン言ってるよね!これは、まさか恋のフラグ?と一人で大喜びする私でした。

でも、たぶん、私のぬか喜びです・・・。

しかし!巻末エピソードでは、悦子を食事に誘う貝塚さんはイイ雰囲気だったぞい!希望は捨てたらアカン、私。

なんとスペシャルドラマでは、幸人ファンの若い女性編集者・・・というオリジナルキャラが登場しちゃうので、貝塚さんの出番はないのかしれませんが、不安に揺れる悦子が貝塚さんになびく可能性もなきにしもあらずかもしれないのでドラマにも注目しております。

 

森尾のその後

ラストで悦子をビックリさせる森尾ちゃん。

ハードな仕事で疲労MAXなのはいつも通りですが、ドラマとは違って仕事に一途な原作の森尾に恋人の到来♪

 

幸人のその後

この若者も、ついに進路を固めていきます。

ドラマでは、モデルをクビになった後に手掛けた作品(作家業)に手ごたえを感じて喜んでいましたが、今作ではまだまだ悩める青年。男だからこそ余計に中途半端ではいけないと思ったのかなぁ(原作では大学生じゃないし)。

幸人は原作とドラマを比べてキャラ造形が一番違うと思うので、途中も結果も違ってくるのかも。アナザーワールド。

 

悦子の最後の選択

石の上にも三年と言いますが、入社三年目の悦子が描かれる今作。恋愛はスッゴク順調だけど、憧れの仕事場(に近いもの)に異動できたけど、・・・元気がなく迷いのある悦子さん。夢と現実、好きで憧れる仕事が最善の選択とは限らない現実。悩んだ末に、Lassyか校閲部かついに選んじゃったようです。

長年温めてきた夢だけに、手放す恐怖や喪失感に猛烈に苦しんだんだろうな。でも、自分にぴったり合う、自分を100%超えで生かせる、自分らしい天職が見付かったならラッキーガールだよね。校閲で活躍する小説前半と、そうじゃない後半。前半の悦子が悦子らしいな♪と思うんだもの。

前作の『ア・ラ・モード』で、かつて作家や編集者を諦めて校閲の仕事を選んだ米岡さんのエピソードが書いてあったので、こういう結末は覚悟しておりました。ちなみに貝塚さんは夢を追う男~♪仕事が雑なのは、向いてない証拠なのかも?(つい貝塚びいきになる私でスイマセン。)

 

読み終えた感想

最後まで読み終えてからタイトルを見ると、「ガール」はすなわち「夢見る少女」なのかなと思い浮かびました。悦子は社会人でそれなりの年齢だけど、夢見る少女が大人の女性へと成長していくのね、と想像したわけです。続編あるなら校閲ウーマンってのはどうでしょう、なんちゃって。

いろいろなことがブワッと急に動き出すラストには詰め込み感もありますが、ストンと落ち着く校閲部のほっこりと心温まる空気感がお気に入りです。スペシャルドラマでは、この切ないけどポジティブなラストが描かれるんじゃないかな?と期待しています!

後半は登場人物の紹介!

Sponsored Link

校閲ガール・トルネード、登場人物のおさらい&新登場キャラ

河野悦子(こうのえつこ)

この物語の主人公。今作が始まる時点では、『週刊K-bon』の校閲に異動している。ファッション雑誌『Lassy』編集部に異動したいと懇願する毎日。異動したいがために、ちゃらんぽらんに見えても仕事は真面目にしっかりこなす。心の中では毒を履いていることが多いが、自分に益となる事柄にはすんなり高評価を付けてハッピーになる単純さも持ち合わせている。ずいぶんと久しぶりの恋なので、恋愛偏差値が低い。

3冊目にして両想いに成就した恋、でも「えっちゃん」「ゆっくん(幸人のこと)」の呼び合いは、甘過ぎて吹き出しちゃうよ~。絶対にドラマの悦子も吹き出すでしょ、これ。

是永是之(これながこれゆき)本名:幸人(ゆきと)

かなり変わった世界観の小説家。アフロ姿が印象的なイケメンで、小説家とファッションモデルを兼業している。同じく若手の森林木一をライバル視している。

森林木一(もりばやしきいち)

【新登場】文芸デビュー5年の若手作家、受賞歴あり。ラノベを経て一般文芸に転向。SF要素を含むミステリー小説の校閲を悦子が担当。悦子の好みではないが、イケメン不足の文芸界では編集者達に「信濃のプリンス」と呼ばれる才能補正のかかったイケメン。

飯山リサ(いいやまりさ)

【新登場】森林の内縁の妻。悦子が驚くほど不健康そうで着ている服も貧相。袖口が不自然に血みたいなもので汚れているなど、怪しい(伏線の)匂いがプンプンしてくるキャラ。

伊藤保次郎(いとうやすじろう)

【新登場】文芸編集部の新人。入社試験は満点、実力を伴ったロイヤルなコネで入社。文豪と呼ばれる作家・竜ヶ峰春臣(たつがみねはるおみ)の孫。

森尾(もりお)

原作では悦子の同期(先輩後輩ではない)。ドラマと違って幸人への恋心はゼロでしたが、今回は良きパートナーが見付かったようです。お相手はなんと伊藤くん!

貝塚(かいづか)

シッカリふられたが、いまだに森尾を意識している。悦子の天敵。

楠城かづ子(くすのきかづこ)

【新登場】『Lassy noces』の編集長。『Every』副編集長だった経験がある。過去、森尾が読モをやってた雑誌では20代の若さでデスクを担当し、新人を恐がらせていた。森尾が「相変わらずおっかねえな」と言うぐらい厳しい仕事っぷり。

綿貫(わたぬき)

【新登場】『Lassy noces』で悦子の教育係を担当。仕事もベテランだが人間関係も熟知している40代女性。

榊原仁衣奈(さかきばらにいな)

【新登場】『Lassy』の編集長、悦子から見たら雲上人。

今井セシル(いまいせしる)

景凡社の受付。おしゃれで可愛い。

加奈子(かなこ)

今回、セシルと仲良しになる。(TVドラマで言うところのおでん屋の大将ポジション)

校閲部の人々

あまり登場しないので省略。校閲部の上司や、先輩の米岡は今作でももちろん登場。

Sponsored Link