仕事?恋愛?「逃げるは恥だが役に立つ」の感想・読み手でガラッと変わる面白さ!

2016年10月からTBS系でドラマ放送されることになった今作。
主演はガッキーこと新垣結衣さんで主人公のみくりを演じてくれるそうです。

仕事か、恋愛か、読み手によって捉え方が大きく変わるこの作品。
人によっては主人公に対して

「なんでお金にコダワルのよ~!」
イヤイヤ・・
「こんな契約結婚もありなんじゃないの?」

そんな意見がまっぷたつに別れる面白い本なんですが
わたし的には恋愛色が強いドキドキする内容だと感じましたね~。
積極的過ぎるみくりに対して心の扉をなかなか開けようとしない雇用主の津崎。

彼の心情も痛いほどわかるから、そんな視点で本の内容を徹底紹介したいと思います♪

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簡単なあらすじ

主人公の森山みくりは大学卒業後内定もらえず就職に失敗、
浪人よりも進学、ということで大学院も無事卒業したけど、
やっぱり内定もらえず、しょうがないからツナギで派遣社員になるんだけど、これまた直ぐに切られてしまう。

どうやら物語的に就職氷河期という設定らしい・・

そんな不運な人生を歩む娘を見かねた父が、
元部下の家政婦を就職するまでの間やってみないかと打診。

元部下というのがシステムエンジニアの津崎平匡(ひらまさ)
彼女いない歴=年齢で独身のプロと自称するちょっと扱いづらいひと。

ええ、凄くまじめな人なんですけどね・・・
そんな彼の自宅へ週一で通うようになった森山みくり。
1回3時間、時給2000円だから1日6000円の収入です。

就職するまで・・とは言うものの、そう簡単に見つかるはずもなく
気がつけば通い妻のような生活が続くわけですが
森山家では父が定年退職後に田舎に引っ越す計画があるらしく
そうなるとみくりも一緒についていくことになり、津崎家の家事代行業を辞めなければいけない。

でも、彼は私のことをちゃんと評価してくれて
信頼もしてくれる、出来れば他の人じゃなく続けて欲しいと彼は言う。

「じゃあ、住み込みで働くのはダメですか?」

そんな突飛な提案を快く引き受けてくれた彼。
住み込みなんて親が絶対反対するから、結婚したことにして共同生活がが始まったのです。

いわゆる仮面夫婦・・・
津崎が雇用主でみくりが従業員。

あくまでもビジネスとしての夫婦なので周りからは

「あの二人ちょっと変よね?」

なんて思われるのも当然ですが徐々に恋愛感情が芽生えていくとどうなるのか?

そしてお互いの気持を確認し合い、
いざ正式に結婚という話になるんですが、
彼女はやっぱりあることが引っかかって先に進もうとはしません。

仕事?恋愛?
みくりの考えに賛否両論ありますが、
彼らのラブストーリーはどこか新鮮でドキドキする場面が沢山あります。

また、みくりの伯母の土屋百合(伯母さんって言うと怒る)と
津崎の会社の人で若くてイケメンの・風見涼太との恋の行方も気になるところ。

それではもう少し詳しくご紹介していいきますね~

 

ちょっと長めの「逃げるは恥だが役に立つ」のあらすじ(※ネタバレ注意です)

長いので覚悟してくださ~い(笑)

津崎は家事代行サービスを利用していましたが、
勝手にゴミ箱を漁られたりしたので他を探していたところ、みくりの父親が娘を紹介した、と言う流れです。

就職するまでのつなぎということで始まった家事代行サービス。
仕事内容は至って簡単。掃除・洗濯・炊事です。
時給2000円、週一回3時間の勤務で6000円。
月に約2万4千円の収入です。

無職よりはマシかな?という内容ですが
彼女は一応仕事内容を認められ、信頼されるようになり、やがて家事代行に「やりがい」を感じるようになる。

そんな時に、父親がかねてから田舎暮らしをしたいと
言っていたことが現実となり引っ越すことになったのですが
出来れば長く続けて欲しいと雇い主の津崎に言われ、住み込みで家政婦をすることになったのです。

 

契約結婚・・おかしな夫婦の始まり

仕事をキチンとこなし、馴れ合わず距離感も大切にしてくれるので、出来れば続けて欲しい・・。

両親が引っ越すので自立していないミクリはついて行くしかないので
家政婦の仕事を続けることは出来ないと言ったけど
彼から「続けて欲しい」と言われ、嬉しくなった彼女はつい

「住み込みで家政婦ってどうでしょうか?」

就職として結婚というのはありですか?
そんな突飛な発言に戸惑うのも当然です。

確かに配偶者控除は受けられないけど健康保険や扶養手当は受けられる。
家賃・食費・光熱費は折半で津崎の冠婚葬祭に付き合う場合は時間外手当をつける

細かいところもちゃんと話し合う二人。

ということで契約結婚が決まり、
とりあえず身内だけで食事会を済ませ、住民異動届のみを出して新婚生活がスタートしたのです。

とはいっても世間一般にあるような甘い新婚生活じゃないですからね。
あくまでも二人の関係は雇用主と従業員。慣れ合いはなく、寝るときは別々の部屋。
ミクリは自分の部屋がないのでリビングに布団を敷いて寝る生活が始まったのです。

 

ドキッとする出来事

ここでちょっと津崎の会社の人たちを紹介!

久野さん:唯一の既婚者で子持ち。
沼田:ガチムチ系でゲイ疑惑(多分そう)
風見:若くてイケメン。結婚にメリットを感じていない。

津崎が結婚した?のでぜひ奥さんが見たいと会社の人たちが来訪。
言い出しっぺの久野さんは子供が熱を出して欠席。
親しくない沼田と風見が来たけど雷雨で電車が止まり急遽二人は泊まらせてもらうことに。

ゲイ疑惑の沼田が風見を襲ってしまうんじゃないかと心配した津崎は
リビングで一緒に寝ることにして、ミクリは津崎のベットで寝ることに。

彼のベットで寝たミクリも意識したと思いますが、
翌日彼女の残り香を感じた津崎がどれほどドキドキしていたか計り知れません(笑)

津崎はあまり人を家に入れたがらない性格ですが
ちょっぴり嬉しい展開に想像以上に興奮してしまったようです。

しかもイヤラシイ夢まで見て、
翌朝彼女の顔を見れず、そそくさと出勤してしまった彼がなんだか可愛い・・。

 

ヤキモチ

みくりは街で偶然会った風見と話したことを津崎に報告。

「彼は親切で誠実だから私は好きですよ。」

そんなことを言うもんだからついつい冷たい態度をとってしまった津崎くん。
元々イケメンでモテる風見に多少劣等感を抱いていたと思いますが
みくりの「好きです」という軽いジャブに傷ついてしまったのか。

一緒に生活を始めて、知らず知らずのうちに彼女を意識するようになった彼。
好きになっちゃったんでしょうね~。
だから風見の話をされるとご立腹しちゃうのも無理は無いけど
この時、なぜ彼が冷たい態度を取ったのかわからないミクリでした(笑)

 

私のこと、邪魔じゃないですか?

「あぁ~、やっぱりこうなるから嫌なんだ~!!」

彼女のことが気になるけど、それ以上のことを望もうとしない彼。
「傷つきたくないもん」
「だって断られたらどうするの?」
「この関係終わっちゃうでしょ?」

恋愛経験のない自称「独身のプロ」というだけあって
彼のネガティブシンキングは根深いものがありますな。

だからこれ以上そうした感情が芽生えないように
彼女と距離をおいたほうがいいじゃないの?
ということで引っ越しを提案した津崎。

調度良いタイミングで叔母の百合さんが
良い物件を紹介してくれたんだけど、2DKじゃないからボツ。
風見も部屋を探していたので彼が百合さんが紹介した物件に住むことに。

一応百合さんが大家代理になるみたいだけど
実は風見と気になる関係になるんだよね~。
凄く年の差カップルだけど、お互いに自分の価値観を語り合ったり、
初対面は最悪な二人でしたが、徐々に距離が縮まっていくのが楽しみで仕方がない。

ヒロインと津崎の関係と同時進行で楽しめますよ♪

で、本題に戻ると津崎が引っ越ししたがってるのは私のせいなのかなと感じたミクリが

「私のこと邪魔じゃないですか?」

と、不安になって聞いてしまうのも無理は無い。
引っ越しは私のためだったらムリしないでくださいね、と。

あぁぁ~!!
知らず知らずのうちに彼女を傷つけてしまったのかーー!!
心のシャッターを閉じて自分が傷つかないようにした結果、相手を傷つけたと思う津崎くん。

結局、引っ越しの話は保留になったようですよ。

 

仮面夫婦がバレちゃった!

津崎とミクリには圧倒的に足りないものは言うまでもなく

初々しい新婚感!!

あの二人、なんかさっぱりしてるんだよね~。
そうそう、会話がビジネスライク過ぎるとかさ~
新婚感がないよね。

「津崎さんたちって、ズバリ仮面夫婦ですか?(笑)」

話の流れとは言え、風見の質問に動揺を隠せない津崎。
結局、察しのいい彼にバレてしまったわけですが
実は契約結婚という彼らの関係に非常に興味があるらしく
自分もみくりさんを雇いたいという。

なんでバレたの~?なんで教えてくれなかったんですか~?

そう、彼女は偶然街でばったり会った風見からその話を聞いたのです。

まあでも働き口が増えたのはいいことだ、
はたから見れば専業主婦から共働きになったようなもの。

風見さん宅の家事は楽だし収入も増えてミクリにとってプラスなんですが
叔母の百合ちゃんに風見宅に行ってるのバレちゃったんだよね~・・。

イケメン(風見)が嫌いな百合ちゃんは、姪っ子(ミクリ)が
風見宅に通うのは反対。あのイケメン、「ミクリさんのこと好きですよ」とか言ってるし・・。

なんとか叔母を説得して風見宅にも通うようになったのですが
小さい男・津崎くんのせいでミクリが頭を悩ますことに・・・。

 

草食系?いやいや、彼は消極男子です

彼女は風見さんのところにも通うようになったけど
そんな話は聞きたくない、上手くいってるようなら尚更だ・・。

マイナスなことばかり考える草食ならぬ消極男子の津崎くん。
案の定、ミクリに言ってしまった一言がこちら

風見さんと居るほうが楽しいですよね?

風見さん宅に住み込みで働いたほうが良いんじゃない?
と、冷たい言い方をするんですよ、カレは。

こんな言い方するのって絶対ズルいよね~
じゃあ風見さんのところに行きますねって言ったら
「わかりました」と答えるんだろうなと察する悲しいミクリ。

ミクリじゃないけど「めんどくさい男だな~」と思うのは当然です。
でも、彼の気持ちも実は分からなくもないんです(笑)

確かにミクリは事ある毎に津崎と風見を比較するし
正直に言えば風見さんのほうが女性慣れしてるからやりやすい。

だからと言って津崎が考えているような事は無いし
彼女は風見よりも津崎のことを考えているのは確か。

津崎くん、彼女のことが気になるけど自信が無いのは分かる。
でも心の扉をピシっと閉めてしまうのはダメだよ。

普通ならそっ閉じされるような男ですが
みくりさんは諦めなかったんですよ~。

 

ミクリの小賢しい心理学講座

津崎はミクリのことが気になっているのは確かなんだけど
恋愛に発展することは無いと思ってるから
自分の気持を押し殺して壁を作るというプロの独身男。

そんな彼も「人に愛される人が羨ましい」と思ってるんだから
頑張って欲しいんだけどね~・・
こじらせたくないとか、傷つきたくないと言う気持ちが強いらしい。

そんな手強い相手にどう対処したら良いのか
大学で心理学を学んだミクリは、ある提案を出した。

友達では埋められない穴をスキンシップで埋めていきたいと。

彼女の真意は、
・彼の自尊感情のリハビリ
・二人の距離を縮めたい
この2つ。

彼は自尊感情が低いから恋愛に対する自信を付けて欲しいし
彼女は二人の距離を少しでも縮めたいという狙いがある。

果たしてこの二人、スキンシップで新婚感が出るのでしょうかね。

 

月2回のハグというスキンシップ

「みくりさん、ハグってどうやるんですか?」

「両手を広げて私を受け止めてください!」

こんな微笑ましい二人のはじめてのハグ。
想像しただけで笑えてきますが、
どちらも恋愛経験があまりないのでぎこちなくなるのは当然。

とりあえず月2回、覚えやすいので資源ごみの日をハグの日にしよう!
ということになったんだけど、いざその日になると彼は動こうとしないんです(笑)

だからしょうがなくミクリから声をかけるんですが
彼が自分から動ける日は来るのでしょうかね。

 

ドキドキの新婚旅行

「津崎くんはミクリに対する執着心が無いんじゃないの?」

心配する百合ちゃん(伯母さん)が気を利かせて?
ペアの旅館宿泊券をくれたので、新婚旅行に行くことになった二人。

当然泊まるお部屋は大きなベットが一つだけ。
嬉しいのは露天風呂付きの部屋だということ。

この旅行どうなったと思います?
ええ、やっぱり彼は一緒のベットで眠ることが出来ず
床で寝ちゃったんです(笑)

完璧な草食男子ですね。
少しは仲良くなれるのかなと期待していた分、ミクリはがっかりモード。
だから少しでも近づきたいと帰りの電車で

「手を繋いでいいですか?」

と彼と手を繋いでいたら突然何を暴走したのかキスをしてきた津崎くん

絶対に自分から手を出すことはなかったのに
これはまさにハネムーンマジック!!。

でも彼、凄く後悔してるんですよね。
とても大胆なことをしてしまったと・・・・
今の関係が壊れてしまったらどうしよう、
無かったことに出来ないだろうか、と。

キスをされた日から何事も無く過ぎていく毎日。
そしてハグの日が来たけど誤魔化して逃げようとする彼。

そんな時、実家から電話が!
母親が足の指を骨折してしまったらしく、
二人で実家に行って一夜を過ごすことになったけど
やっぱりハグをしようとしない彼。

でもちゃんとハグしてくださいと言うミクリを力強く抱きしめる津崎。
弱くてズルい彼だけど優しいし頼れる存在であることは確かなんだけどな~。

津崎も今の仕事としての結婚を維持していきたいし
彼女を失いたくないと強く感じている様子。

みくりが両親のサポートで実家ぐらしをしている間
二人は当然離れ離れなんだけど、他愛も無いメールのやり取りに
なんだか一緒にいるような間隔を味わった二人。

もちろん寂しいし会いたいという気持ちがあるけど
居なくても一緒にいるような感覚が二人に出来たようだ。

なんだかんだメールのやり取りで距離がぐっと縮まったようですが
それでも彼は一線を越えようとは思っていないですからね。

彼の背中を後押しする材料ってなんだろうか?

 

二度目のキスだけど怖くなってしまった津崎

1周間、2週間・・、
どれくらいみくりは実家に居たのか分かりませんが
久しぶりに津崎家に帰ってきて、二人共嬉しそうな感じです。
いや~、口には出さないけどもう好き同士なんだろうね~。
でも津崎は相変わらず自分からアクションを起こそうとしない消極男子。

そして待ちに待ったハグの日、
やっぱり彼女から声をかけ、そしてもう少し大胆に彼に抱きついたんです。

彼の首に手を回し、恋人のように抱き合う二人。
ここでなんと!受け身の彼が二度目のキスをするとは誰が想像できたでしょうか(笑)

「てへへ・・。」と笑う彼女の笑顔が「かわいい」と思ったらしく
素直にキスがしたいと感じたらしい。

もう恋人同士じゃん!

あとは時間の問題だな~、
なんて思っていたけど、また心のシャッターを閉めてしまった彼。
なんでだと思います?

二人のこの先の展開といえば・・・
そう、あれですよ、あれ。
一度も経験したことがないので

(失敗したらどうしよう~、ミクリさんは絶対失望するだろう・・・。)

僕の元を去って他の男と結婚するがいいさ・・。
なんて考えているみたいですが、
相変わらずめんどくさい男ですな~(笑)。

キスをしてしまったけど、本当はハグで止めて置かなければいけない。
今後は気をつけよう!なんて勝手に反省しちゃった草食男子。

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そんな彼の心理を知らないミクリは、
ハグをしている時に思い切って

「したいですか?」

と聞いてみたら

「いえ、おやすみなさい」

一気に引いていく彼を感じて
「やっても~~~たぁ~~!!」
と反省するミクリ。

え?盛り上がってるって私だけ?(笑)
相手も求めていると思ったけど勘違いなのかな?

「変なことを言ってごめんなさい」
キスやハグをしたからその先もあると思った。
でも勘違いでしたね、とりあえず月2回のハグは継続することになったけど、

機械的な感情が伝わらないハグをされて悲しくなってしまう彼女。
彼の前では明るく振る舞ってるのですが
夜、布団の中でしくしく泣く姿はちょっぴり可哀想ですね。

でも、彼の誕生日にまさかの急展開・・?!

次のページで二人の関係が一気に加速しますよ~♪