「掟上今日子の備忘録」過去まとめ整理ネタバレあり、前向性健忘症って何？

ガッキー主演の2015年秋ドラマ「掟上今日子の備忘録」。
主人公は、ちょっと変わった忘却探偵ヒロイン・掟上今日子（おきてがみ きょうこ）。

仕事は早いが、「睡眠や気絶で意識が途切れると、記憶が消えてしまう」やっかいな特徴を持つ探偵です。そんな今日子さんの経歴は、とにかくミステリアス。

原作を読んだ内容を元に、彼女の過去～現在と病気を整理してみました。（ネタバレを含みますので、ご注意ください。）

記憶を失う、前向性健忘症とは？

まずは、今日子さんを知るために、記憶を失う病気について整理。
私は最初、アルツハイマーの一種と勘違いしていたんですが、小説では「前向性健忘症の一種」と説明がありました。

前向性健忘症とは

いわゆる受傷後の学習障害です。
受傷ないし原因疾患発症後では新しい情報やエピソードを覚えることができなくなり、健忘の開始以後に起こった出来事の記憶は保持されません。
（出典：国立障害者リハビリテーションセンター）

今日子さんは古い記憶を持っているようなので、中程度の症状なのかな。
（重度の場合は、過去の記憶も新しい記憶もすべて失われてしまう。）

発症の原因は、「ケガや病気により、脳に損傷を負う」。老齢化による軽い物忘れ程度（健忘症候群）は身近によくありますが、もっと大きなダメージが今日子さんの脳を襲ったのでしょう。

そこで、突然ですが『私が勝手に妄想推理コーナー☆』
妄想→「事故か事件の恐怖で総白髪に…、普通に暮らすよりも知名度もセキュリティも上がる探偵業を勧められて身の安全を確保？」
以上、まったく根拠も証明も無い完全妄想コーナーでした。お粗末さまです。

とかいう妄想はともかく、小説本文に登場する今日子さんの情報や過去を整理してみましょう。

なぜ、今日子さんは探偵やってるの？（ネタバレあり）

変わった名字ですよね、掟上今日子（おきてがみ きょうこ）って。

タイトルにも入っている、探偵の名前。
なぜか名刺に書かれた事務所名は「置手紙探偵事務所」と漢字が異なります。

私は、この置手紙という名前には2つの意味があると思っています。
一つ目は、忘却探偵ならではの行為。普段、推理や調査についてメモやデータを残さない今日子さんですが、どうしてもメッセージ（置手紙）を書く必要があるんですよね。

寝て覚めると、すべてを忘れてしまう自分への必要不可欠なメッセージ。
↓今日子さんの（業務上の）秘密のひとつです。

「私は掟上今日子。25歳…」自分が探偵であることの備忘録を消えにくいマジックで手に書いて、自分に伝言します。

そのほかに、人には見せない部分（お腹とか）に仕事に関するメッセージを残す事も。（なんとなく可愛い。）事情通の犯人にわざと眠らされてしまうこともあるので、自衛手段として駆使している様ですね。

二つ目はこちら。この「置手紙」が探偵を続けている理由です。
ドラマでも登場する依頼人・隠舘 厄介（かくしだてやくすけ）くんが偶然見てしまった、立ち入り禁止である今日子さんのプライベートルーム・寝室の天井に書かれた誰かからのメッセージ（置手紙）の存在。

「おまえは今日から、掟上今日子。探偵として生きていく」
（小説『掟上今日子の備忘録』本文より）

天井メッセージを誰が書いたのかは謎なのですが、これこそが「置手紙」という探偵事務所の名前の由来なのかなと。

そして、天井に書かれた置手紙のメッセージ通りに探偵をやってる、今日の記憶しかない今日子さん。
そうなると、今日子さんのフルネームも本名では無い気がしてきましたねぇ。

身内が天井メッセージを書いたのかな？「おまえは」って書き方は男性、それも目上の人…年上っぽい。ううむ。いったい、どんな過去が隠されているのか？気になります。

後半は、今日子さんの過去まとめ！

「掟上今日子の備忘録」過去まとめ

基本的にプライベートや感情は語られないので、何を考えてるのか分からないヒロインです。
（それも今日子さんの魅力だと思います♪）

＊＊＊小説を読んで分かった、過去からの流れ＊＊＊ 普通に暮らしていた時期 ・昔から、有名な人気推理作家の大ファンらしい。 ↓ 前向性健忘症の一種を発症 ↓ 天井に謎のメッセージが書かれる ・天井メッセージを書いた人物や動機について知りたいが謎 ↓ メッセージに従って名乗り探偵になる

＊＊＊そのほかの情報＊＊＊ 体に書くメッセージは企業秘密。 隠舘厄介の親しい知人の紺藤さんによると、海外で今日子さんに似た女性に会った事がある。 紺藤さんは、その女性に恩があるらしい。 救急医療の知識もバッチリ完璧、ＤＩＹも得意。（『掟上今日子の推薦文』より）

知識豊富で手際の良い今日子さん。あれこれを一日（起きて寝るまでの間）では覚えきれないと思うので、昔から知識や経験が豊富なんだろな。
応急処置の手際が異常に良いのは、昔の仕事関係なのか家庭環境なのか？単なるキャラだったりして。

結局、いつから・どうして健忘症なのか？総白髪は関係あるのか？は、すべて謎。

でも、今日子さん自身も忘れてしまって、知らない状態なのかもしれませんよね。
取り敢えず、天井メッセージを書いた人物について知りたいから探偵をしている様なので、色々と記憶不明瞭なのかもしれません。

しかし、過去を知らない＆未来が無い（明日は覚えていない）というのは、めちゃ不安なんだろうな。
だから無理をしてでも、過去と未来に繋がりのある「掟上今日子という名前と探偵業」にしがみついているんじゃないかなぁ。

過去の解明が楽しみ♪
いつか自分自身を推理する今日子さんが見られるかもしれないなぁ。

でも、2巻の作者あとがきに「キャラクターを書ききったらシリーズが終わってしまうので、いつまでも謎めいていて欲しい」なんてコメントが書かれているのを発見。
今日子さんの正体を知るための情報は小出しになりそうですね。

ドラマでは、どうするのかな。かなりの数のオリジナルキャラが登場人物がする様なので、原作ファンとしては原案ぐらいに思っておいた方がいいのかしら。

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