ネタバレを恐れずサクッと整理!原作小説「精霊の守り人」の世界と感想

サグ・異世界ナユグの関係は?解説と先住民ヤクー語まとめ

先人の知恵が日々の生活や健康に役立ち、
忘れてはならない防災の教訓に。
『精霊の守り人』で重要な存在となるのが、先住民ヤクーです。

ヤクーの文化が完全に途絶えてなくて良かった!
古い言い伝えにバルサ達が知りたい事の「鍵や答え」が隠されている、
そんなヤクー達の世界観をまとめます。

※解説の中には、ネタバレ要素も含まれています。

サグとナユグ

サグは、ヤクーやヨゴ人が暮らす世界を指します。

対して、ナユグとは精霊たちが住む世界のこと。
深い谷や美しい瑠璃色の水辺などが広がる世界。甘い香りがするそうな。

通常、サグで暮らす者には、異界の住人の姿や風景は見えませんが、
2つの世界には境界線は無く、重なって存在しています。

【ネタバレ注意】卵は計6個!?水の精霊がサグに託す命

ナユグに住む水の民(ヨナ・ロ・ガイ)によると、
5つの卵がナユグに産み落とされ、早い時期に2つ食べられています。
しかも、水の民は5つの卵を「エサ」という表現で語っているんですよね。

そして、RPGゲームではなじみ深い「属性の相性」。
タンダも知る、呪術の基本では「土属性に弱い水属性の精霊の卵」。
やっぱり、ナユグの5個は最初から「おとり」なの?

弱肉強食、無情な生存競争の中で生き残るために、

勝てる見込みのある、
火属性を使えるサグの住人に産みつける卵が「本命」ってことなのかしら?

↓下のイラストは、私の想像力を振り絞ってイメージして描いたものです。
ネタバレし過ぎないように、一部ぼやかしております。

個人的に思い描いたイメージ図案

※あくまでも、個人的にイメージしたことを
コンパクトにまとめてイラスト化したもので~す。

続いては、ニュンガ・ロ・イム(水の精霊)など聞き慣れないヤクー語あれこれ。

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ニュンガ・ロ・イム

「水の守り手」と呼ばれる、水の精霊。
100年に一度、子供に卵を産みつけて孵化しようとする。
卵を産んだニュンガ・ロ・イムは死んでしまう。

約100年に一度の大干ばつと深い関係があるが、
新ヨゴ建国正史の怪物退治には、水を操る悪い水妖として登場する。

孵化には、色々な条件が必要。

生まれたい欲が強いためか、
より生き残れる環境(子供)を選んでいるように見えますね。
普段は強力に守られている皇子が、国に命を狙われるのは誤算だったかもしれませんが、
ヤクーの子孫と交流のある用心棒バルサは、
精霊の卵の妖力で引き寄せられたんじゃないかと想像しちゃいました。

ニュンガ・ロ・チャガ

精霊の守り人。(もりびと)
水の精霊の卵が育つまで、体の中で守る存在。
最悪、命を落とすことになる危険な役目。

シグ・サルア

青池に咲く、小さな白い花。

夏の雨上がり後のむうっとする水の匂いみたいな、独特な芳香がする。
(そう聞くと、とても食欲をそそる香りには思えないが)
水の精霊の卵を宿す者にとっては、美味しそうな匂いに感じる。

卵の成長に必要な食欲のようだが、
この匂いがラルンガを引き寄せてしまうことに。

卵やチャグム目線で読むために、
甘くて美味しそうな匂いに変換して読みました。

ラルンガ

卵食いと呼ばれる、土の精霊。
冬には動きが無い。

ヤクーの語り部の子孫であるニナは冬眠しているのかも、なんて言っていたけど、
「精霊の守り人」がシグ・サルアの花(蜜)を食べることで匂いを放ち、
ラルンガは、その匂いを頼りに襲っている様子。
だから、シグ・サルアの花が咲く前の冬には動きが無いのかな?

泥が生息域、イソギンチャクやヒトデみたいな姿をしている。
鋭く大きな爪で攻撃し、卵や邪魔者を襲う。

強敵ラルンガの弱点は?
夏至祭の行事にヒントが!

 夏至祭り

新ヨゴの各地で演じられている、
トルガル帝が踊り狂う化け物を退治する英雄劇。

しかし、元々はヤクーが豊作を祈願するためのお祭りだった。

ドラマでは、1話から早速登場しましたね!
しかし、本来の歴史とは異なる部分があるため、
ラルンガと闘うはめになったバルサたちが苦戦することに。

ナージとヤクーの歌

ナージとは、渡り鳥のこと。

ヤクーの村では「ナージの翼は間よりも速い、災いよりも速い」と言われ、
今でもナージの骨を魔除けとして重宝している。

また、ヤクーには大昔から伝承する歌があり、
タンダは子供の頃にこれを聞いて育った。

「ナージ、飛べ飛べ、海まで飛べば、雨振り、稲穂はすくすくそだつ」

ト・ロ・ガイ

地上の民。
サグに住む、バルサたちのこと。

呪術師トロガイと同じ名前なのが興味深い。
老婆トロガイは、地上の民の長的存在なのだろうか?

ヨナ・ロ・ガイ

水の民。
ナユグの水中に住む。

トロガイやタンダは、呪術を使うと会話出来る。
(水の中に顔を付けているような呪術なので、交信時間に限度がある。)

肌は青白く光り、水草のような髪を生やしている。
まぶた・くちびる・鼻の高さが無い。
(魚のような顔をしているのかな?)

ヂュチ・ロ・ガイ

土の民。
大地の割れ目、サグとナユグが出会うところ(シグマノ峡谷)に住んでいる。

峡谷(きょうこく)= 深いV字谷

次ページは、この世であるサグ世界について。
新ヨゴMAPなど。

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