1975年12月に公開されたトラック野郎シリーズの第2弾！
簡単なあらすじとキャスト情報をまとめてみました。
もくじ （文字クリックでジャンプ出来ます）
映画「トラック野郎 爆走一番星」あらすじとキャスト
映画の概要
| 公開日 | 1975年12月27日 |
| マドンナ | あべ静江 |
| ライバル・ケンカ相手 | 田中邦衛 |
キャスト一覧
シリーズのメインキャスト
菅原文太・・・星桃次郎
愛川欽也・・・松下金造（ジョナサン）
春川ますみ・・・松下君枝（母ちゃん）
爆走一番星に登場するメインキャスト
（マドンナ、大学生役のあべ静江）
あべ静江・・高見沢瑛子
加茂さくら・・杉本千秋
田中邦衛・・ボルサリーノ2号
小林稔侍・・ボルサリーノ4号
なべおさみ・・湯原昌幸
夏八木勲・・片岡光二
ラビット関根（関根勤）・・堀釜太郎
研ナオコ（特別出演）、山城新伍、笑福亭鶴光 ほか
チョメチョメという言葉を流行らせた山城新伍が映画の前半で登場。ダッチ○イフを抱きながら運転するシーンのみですが、かなりインパクトがあり印象的。
特別出演ということで若かりし頃の研ナオコも冒頭で出演しています。
「トラック野郎 爆走一番星」のあらすじ
教師の研ナオコと女学生が乗ったバスと連なって、拡声器で「心残り」を楽しそうに合唱する桃次郎とジョナサン。そんな一番星とジョナサン号が山道を軽快に走るシーンから始まった第2弾の「爆走一番星」。
今回は結婚に意欲的な桃次郎。見合い写真を用意し、トルコ通いも卒業すると意気込むが、相手を探すのはこれから。
姫路のドライブイン「おふくろ」に入った桃次郎とジョナサンの前に現れたのは美しい大学生の瑛子（あべ静江）だった。一瞬で一目惚れした桃次郎は、ジョナサンに見合い写真を渡して欲しいと頼むが、勘違いしたジョナサンは、女性トラッカーの杉本千秋（加茂さくら）に渡してしまった。
その気になった千秋は桃次郎のプロポーズを受けると言ったが、自分の勘違いに気づいたジョナサンは大慌て。桃次郎に土下座して「ここはひとつ、俺の顔を立てて千秋と結婚してくれ」と頼むが、この二人のやり取りを見ていた千秋は泣きながら去ってしまう。
千秋の事が好きだった湯原昌幸（なべおさみ）は、桃次郎に取られたと勘違いし、警官でありながらヤケクソで飲酒運転をしていた所を同僚に見つかり、懲戒免職に。
千秋への熱い想いは本人に届き、そんな昌幸を気に入った桃次郎とジョナサンは、昌幸と千秋の仲を取り持って、ドライブイン「おふくろ」でサプライズの披露宴が行われた。
そんな明るい話題とは対照的に、ジョナサンの警官時代に厳しい取り締まりで人生を狂わされたボルサリーノ2号（田中邦衛）が小林稔侍を連れて復讐のためにやってきた。
ジョナサンの代わりにワッパで勝負した桃次郎はボルサリーノ2号に勝利。負けたボルサリーノ2号は男らしく身を引くことに。
そして問題の恋物語はと言うと、太宰治が話題になったため、早速太宰全集を買った桃次郎。付け焼き刃の知識も虚しく、彼女は義理の兄・片岡光二（夏八木勲）と愛し合っていた。姉と義理の兄は既に離婚をしたが、姉の立場を考えると踏み切れずに居た瑛子。
しかし、富士山の観測技師である片岡がクレパスに落ちて心配になり、今直ぐに会いに行くと言って、桃次郎はプロポーズをする間もなくフラレてしまう。
ラストはジョナサンと母ちゃんの新婚旅行で出会った幼い姉弟の元へ、父親を無事送り届けた桃次郎。
子供たちを置いて出稼ぎに来ていた父親は思うように稼ぐことが出来ず、当たり屋までやろうとしていた。そんな父親に活を入れると共に、懐から万札をポンと渡す漢らしい桃次郎。
そして一番星号を筆頭にトラック野郎達が連なって走る勇姿で幕が閉じたのです。
感想
↑あらすじでは省略しましたが、今作は千秋の助手として関根勤が登場しています。当時22歳でまだデビューして間もない初々しさが新鮮（演技が微妙です（笑））。
ストーリー展開は前作と同じプロットを踏襲。ワッパ相手にはサングラスの似合う田中邦衛が登場し、「浪花節は嫌いだって言ったはずだぜ」というセリフが妙にかっこいい。
役名のボルサリーノはアラン・ドロンのギャング映画から拝借してるのでしょうか。確かにストライプ柄の派手なスーツはなんだかそれらしい雰囲気がありました。
そして本編とは全く関係ないですが、研ナオコ、山城新伍、笑福亭鶴光など笑いを提供してくれる豪華なゲスト陣も今作の楽しみの一つ。笑福亭鶴光に関しては次作も端役で登場しますが、イヤらしい役が似合いますね。
前作もそうだったように、”勘違い”からズレが生じても、そのまま話は進み、会話も成立してしまうコントのような展開がおなじみになりそうな予感。
寅さんのようにフラれる展開が待っているとは言え、変にかしこまってしまう桃次郎とマドンナの絡みは相変わらず面白い。
次作は誰がマドンナなのでしょうか、楽しみです。
