これまで「あさが来た」の登場人物をご紹介してきましたが
今回は後半で登場するかもしれない広岡浅子の子供についてご紹介したいと思います。
嫁ぎ先の加島屋を潰さないために奔走していた彼女は
子供が出来なかったというより、
そんな暇がなかったというべきか。
対照的に夫は紡績工場の社長に就任するまでは、
とにかくマイペースで家業そっちのけで遊び歩いていたので
今回紹介する娘はちょっとだけ父親似なのかもしれません。
追記:ドラマでは千代という子が生まれましたね♪
子役はあの鈴木梨央ちゃんが再登場!
仕事が忙しくかまってくれないお母さんとの関係に注目です。
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念願の子供が誕生
加島屋再考のために九州で炭鉱事業を始めた浅子は
炭鉱の根本から改革しようと躍起になっていましたが
一部の鉱夫が反対し、対立が続いていました。
それも一段落して、大阪に戻った時に妊娠が発覚したのです。
嫁いでから実に10年目の出来事・・・
思えば平穏な毎日を過ごせたのは最初の2年だけ。
途中、肺病にかかり危ういこともありましたが
「何とか軌道に乗せたい」それだけを考えながら
寝食を忘れて仕事をしてきた浅子。
お付の藤に夫の側室になってもらったこともありましたが
後継者の問題を彼女なりに考えてのことでした。
でもこうして妊娠がわかり、狂喜したのが夫の信五郎。
毎日生まれてくる子供のことで話が盛り上がったそうです。
そして明治9年秋、女の子を無事出産し、
名前を亀子と名づけました。
名前の由来は、鶴は千年亀は万年という謂れにちなんで亀を選び、困難に出会っても動ぜす、太く生きるという親の願いが込められている。(引用「土佐堀川」)
娘が熱を出す肺炎に、それでも仕事を優先した理由
浅子は仕事が忙しくほとんど家を空けていたので
亀子の面倒は小藤に任せていました。
おかげで娘は浅子ではなく、小藤になついてしまいましたが
そんなある日、小藤が慌てた様子で「熱が出た」というので
医者に診てもらうとどうやら肺炎らしいとのこと。
この時大阪ではコレラが入ってきたという噂が流れていたので
さすがに両親は気が気ではありませんでした。
こんな大事な時に、あろうことか九州の炭鉱で爆発事故が発生し
15人の鉱夫が取り残されているとのこと。
亀子のことが心配でしたが、こちらも人命に関わることなので
浅子はなんと九州の筑豊まで、山賊に襲われる覚悟で夜通し馬で駆けたそうです。
この事故で15名の犠牲者が出てしまったのは残念で仕方ありませんが
娘の亀子は無事回復して元気になったようです。
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性格は父親似てマイペース?
顔立ちは若い頃の浅子に似てるそうですが、
今の不自由のない生活を当たり前に思っているせいか
いかにもお金持ちのお嬢さんのような言動が多い彼女。
例えば、
「人混みが嫌いだから緑に囲まれた場所で生活がしたい」
と夢みたいなことを言っても、
母親の財力をもってすれば容易に実現出来るし
その夢を叶えてしまうので困った親子でもあるんです。
母親のように女性の権利を勝ち取るための社会活動はしないし、
夫を影で支えるごく普通の主婦の幸せを望んでいる亀子。
浅子はというと娘夫婦に事業を託しても隠居生活すること無く
女性教育に尽力した事は言うまでもありません。