いや~面白いですね!
あっという間に前半戦が終わってしまいました。
後半は医療分野に事業を広げていきますが
そう簡単にいかないのが池井戸流です笑
・佃の前に現れる新たなライバル企業
・帝国重工との取引打ち切り?
・医療機器開発で立ちはだかる厚い壁
などなど佃製作所の新たな戦いが始まったわけです。
ということで今回はガウディ計画を徹底紹介していきたいと思います!
もくじ (文字クリックでジャンプ出来ます)
下町ロケット2~ガウディ計画~のあらすじ
医療機器の大手メーカー・日本クラインから謎の依頼が佃製作所に舞い込んだ。
試作品を作って欲しいとのことだが
「何に使われる部品なのか?」は言えないらしく
腑に落ちない部分もあるが、量産も踏まえた話なので
新たな顧客獲得のため承諾することになった。
しかし試作品が出来ると日本クラインが設計を変更して
作りなおして欲しいと言ってきたのだ。
コレにはさすがの佃も堪忍袋の緒が切れて契約はご破産となった。
日本クラインはどうやら始めから佃製作所に
量産を依頼するつもりは無かったらしく、
コストを考えて別の企業に依頼する計画だったらしい。
日本クラインが目をつけたのがサヤマ製作所。
この企業は埼玉県狭山市に製造拠点を置く
精密機器メーカーで社長はNASA出身の椎名直之。
先代から受け継いた会社を巧みな営業戦術で急成長させ
今や飛ぶ鳥を落とす勢いで事業を拡大している。
更にこのサヤマ製作所は帝国重工のロケット開発にも
参加したいと意気込んでいるのだ。
「NASAの最先端テクノロジーで挑戦させて頂きます。」
帝国重工の次期計画に採用されるバルブシステムが
コンペ方式で決まるとのこと。
下手をすると受注を持って行かれてしまうかもしれない。
そんな厳しい状況の中、
元従業である真野から医療機器の開発依頼の話が舞い込んだ。
真野といえば前作で佃と喧嘩別れしたが、
佃の計らいで再就職先を世話してもらい医療研究所に勤務している。
真野の話によると、東北医科大学の一村教授と株式会社サクラダが
現在開発中の人工弁を一緒に作らないか?ということらしい。
医療機器でも人工弁といえば生命に関わることで、
大企業もあまり手を付けないデリケートな分野と言っても良い。
しかし現状を鑑みれば手術で使われる人工弁は
海外製で子供には少々大きく負担もあり、
子供に最適なサイズを作ることが急務となっている。
ただ、これには大きな課題が2つある。
一村教授が所属する北陸医科大学は歴史が浅く、
株式会社サクラダ、そして佃製作所も中小企業であることから
・資金面で継続して開発ができるのか
・巨額の資金を投じて最終的に認可されるのか
この大きな課題をクリアしないと全てが無駄になってしまう。
帝国重工との契約、そして今回の医療分野への挑戦、
前作以上に厳しい状況に立たされた佃製作所の戦いが始まったのである。
ガウディ計画の相関図で全体図を把握しよう!
前作でも腹が立つライバル企業の存在や
帝国重工の一部の社員の嫌がらせがあったわけですが
今回もまた新たなライバル企業の台頭、そして
前作で嫌がらせが酷かった帝国重工の富山と元上司である石坂が
佃製作所と手を切りたがっているため、財前がまたも苦労するはめに。
それでは順番に解説していきたいと思います。
アジア医科大学の貴船教授がリーダーを務める人工心臓開発には
日本クラインとサヤマ製作所が携わっていますが
実は当初、佃製作所に試作品の依頼があったのです。
あまりにも理不尽な対応に佃社長が断り
ライバルのサヤマ製作所が名乗りを上げ、
更には技術社員を引き抜かれてしまうことに。
帝国重工のロケット事業にも参加したいと意気込んでいるのだから
下手をするとバルブシステムの供給が出来なくなる可能性も出てくる。
なぜ実績の無いサヤマ製作所に帝国重工が相手をするのか?
それには2つ理由があり、
・社長がNASA出身で最新のテクノロジーを採用できる
・共同開発なので特許は帝国で良いとのこと
まさに柔軟な対応が出来るサヤマのスタンスに
揺れ動くのは仕方がない。
問題はNASAと言っても本当に技術が優れているか、ということですが・・。
人工心臓「コアハート」の開発に参加することが出来ませんでしたが
前作で退職した真野の計らいで新たな医療機器の開発に着手する事ができた。
それが今作のメインである「ガウディ計画」です。
ガウディは人工弁と呼ばれるもので、
弁の働きが悪くなる心臓弁膜症の患者に利用されるものですが
サイズの大きい海外製品がほとんどなのでダウンサイジング化して
日本の子供たちにあったサイズを作りたい、という思いから計画がスタートしたのです。
北陸医科大学の一村教授を筆頭に編み物メーカーのサクラダも参加。
実はサクラダの社長は娘を心臓弁膜症で亡くしており、
ひとりでも多くの子供たちを助けたいという願いから一村とともに
開発を進めてきたのです。
夢に向かって仕事をする、それも良いが
家族のため子供たちのためというサクラダの思いに心打たれ
佃はリスクを承知で開発に参加することになったのです。
しかし相関図でお分かりのように、
この計画を邪魔する貴船教授が認可させないように
審査機関の知人に根回ししていたのです。
出世と保身しか考えていない貴船教授は一村教授が考えた
人工弁開発の手柄を横取りしようとして失敗し、
その腹いせに嫌がらせをしていたということ。
ということで今作の危機的状況をまとめると、
・帝国重工がサヤマに乗り換えるかもしれない
・若い技術者がライバル企業に就職し情報漏えい
・人工弁開発「ガウディ計画」の存続
前作に引けをとらないストーリーで
またしても佃製作所が窮地に陥る!
でも今度は子供たちの将来がかかっている、頑張れ佃!
という感じです。
すいません、長くなってしまったので感想は2ページ目に↓